子どもの歯がグラグラしてきた時の対処法!歯医者に行くべき?抜けた乳歯はどうする?
- 2017/3/14
- 子育て
「お母さん歯がグラグラしてきた」
そう子供から言われてひと月以上経ちます。
そのまま放置していれば勝手に抜けるとは思いますが、子供からすれば歯のグラグラがやはり気になるようです。
もし、気になることがあるなら歯医者に行くべきなのでしょうか?
ちょっと気になったので、乳歯の生え変わりについて色々調べてみましたのでご紹介していきます。
乳歯に関する豆知識
個人によって多少の差はありますが、乳歯は概ね誕生後約8か月の頃から生え始め3歳ころに全ての乳歯が揃います。
歯が生えることを『萌出(ほうしゅつ)』といいますが、人は『二生歯性』といい一生に2種類の萌出があります。
乳歯は全部生え揃うと上下各10本で合計20本となります。
一方、永久歯は上下各14本で合計28本ですが、思春期が過ぎたころに『親知らず』が生えてきますが、全ての親知らずが生え揃うと合計32本となります。
なお、親知らずは“抜いた方が良い”のか、そのまま“抜かない方が良い”のか悩ましい所ですが、歯医者さんは親知らずが歯として“機能しているか否か”を判断基準としているとのことですから、迷われているなら歯医者さんに相談してみると良いでしょう。
因みに、親知らずの“噛み合わせがない”場合や“斜めに生えている”場合などは、歯周病や虫歯になり易いので“抜いてしまう可能性が高い”かも知れません。
子どもの歯が生え変わるのは何歳くらい?
乳歯が生え始めるのは、誕生の約8か月頃ですが、一般的に2歳半くらいまでに嚙み合わせができるようになり、3歳頃までに乳歯が全て生え揃います。
その後、6歳頃になると第二生歯と呼ばれる『永久歯』が生え始めますが、歯が生え始める『時期』や『順番』は大きな個体差はなく、大体12歳頃までに永久歯が生え揃います。
因みに、一番早く生え始めるのは“下の前歯”で、次に生えるのは“上の前歯”となっていますが、歯の生える時期や順番は“国や地域によって多少の差がある”ようです。
なお、乳歯が抜けそうな時は、以下のような事項に注意して下さい。
(1)手で触らない
乳歯が抜けそうな時は、子供は気になって“手で触ってしまう”ことが多いものです。
しかし、子供の手には雑菌が沢山付着していますので、時として“細菌感染によって歯茎が炎症を起こす”ことがあります。
親が触る場合でも、薬用せっけんで手洗いしてから行うようにしてください。
(2)舌で触らない
乳歯がグラグラしてくると、舌で“吸ったり押したり”してしますが、過度に刺激すると歯茎炎を起こし、傷みが酷くなるケースがあります。どうしても
(3)口腔内の傷
グラグラした乳歯で“舌や口唇に傷を付ける”ことがあります。
歯の欠けらが“歯茎などに刺さってしまう”ことがありますので、保護者は時々口腔内をチェックし“出血の有無”や“歯茎の腫れ”などを観察し、必要に応じて歯医者さんに行くようにしてください。
裏に大人の歯が見えたら、歯医者で抜いた方がいいの?
乳歯が生え変わる時に“気になることがあったら”そのままにしないで、必ず歯医者さんに行って相談することが大切です。
乳歯の抜き方によっては、“永久歯に悪影響を与える”場合がありますので、自然に抜けてしまうのは良いです。
なお、子供の乳歯が生え変わる時期に気になるのは、乳歯が全くグラグラしていないにも拘わらず、その裏側に永久歯が生えてきた場合の処置です。
このような場合は、暫くし観察していても抜けないようでしたなら、歯医者に行って抜歯して貰えば大丈夫です。
少々可愛そうな気もしますが、歯茎の表面に麻酔用のジェル又はスプレーを施し、歯茎や萌出してきた永久歯を傷つけることなく、上手に抜歯いて貰えますので安心して下さい。
因みに、乳歯が抜けてから“3~6か月以上永久歯が生えてこない”、或いは乳歯が“何時までも抜けない”場合などは、一度歯医者さんに行ってレントゲン撮影をしてもらうのが無難です。
このような場合は、『先天性欠如』といって乳歯の下に“永久歯が存在しない”ことも考えられます。
抜けた乳歯はどうすれば?再生医療の可能性も
最近は、『へその緒』と同様に“乳歯を保存する親”が多くなり、保存用のケースが売られているそうです。
子供の“成長の思い出”として、また“親元を離れる時の贈り物”として保存しておくのも良いかも知れません。
他方、最近は『歯髄細胞バンク』なるものがあるようです。
詰まり、“乳歯や親知らずに存在する幹細胞”を含む『歯髄細胞』を保管しておき、将来の障害に備えて『再生医療』に活用しようとするものです。
人工的な材料や医薬品を使うことと比べれば、“自分自身の幹細胞を使う再生医療”の安全性は格段に高いと考えられています。
現在、アメリカ、インド、台湾、韓国などの諸外国では、既に歯の神経といわれる“歯髄細胞を利用した再生医療”として、『脳梗塞後遺症』、『脊髄損傷』、『パーキンソン病』に加えて『血管再生』や『骨再生』を目指した実用化研究が進んでいます。
むすび
特に初めての子供の場合は、色々と心配なことがあります。
生まれて8~10か月もすると乳歯が生え始めますが、歯の生え方には個人差があると判っていても、“早すぎる”“遅すぎる”、はたまた“生えてこない”や“抜けない”と心配ばかりが募ってくるものです。
余り肩ひじ張らずに不安になったら先ずは経験者に聞いてみると良いと思います。
それでも納得できなかったら、医者さんに相談すると親切に教えてくれます。