寝ている赤ちゃんの手足が冷たいけど大丈夫?原因と対処法
- 2016/11/5
- 子育て
赤ちゃんに布団をかけておくと、いつの間にか手足が布団から出ていたことはないでしょうか?
手足を触るとひんやりしていて風邪をひかないよう再度布団をかけるも、またはみ出しているの繰り返し・・・。
「何故、幾度となく布団から手足を出すのか?」
これには、まだ未発達である赤ちゃんの身体的機能が関係しているのです。
本記事では、「赤ちゃんの手が冷たいけど大丈夫?」とご心配されているママさんに何故赤ちゃんの手足が冷たくなる理由と対処法をわかりやすく解説していきます。
初めての育児をされている方は特にどう対処したら良いのかと悩む方もいらっしゃるかと思いますので、ご参考になれば幸いです。
生後間もない赤ちゃんが寝ている時手足が冷たい理由
まず、生後間もない赤ちゃんの手足が冷たくなる理由について解説していきます。
生まれて間もない赤ちゃんは、まだまだ体の機能がちゃんと発達していません。
体温調節機能がその一つなのですが、気温が上がったり下がったりすると赤ちゃんの体温も上下します。
大人に比べると赤ちゃんは皮下脂肪が少なく、熱が逃げやすいので、気温が低い環境では特に低体温症に掛かりやすいです。
そうならないために、手足を冷やして体温調節をするといった防衛本能が機能します。
この働きにより手足は冷たいですが、身体の中心に熱が集まり、出来るだけ体の外に熱を逃がさないようにしています。
手が紫色に見えることがありますが、それは毛細血管が収縮して血液の流れが悪くなっているためであって、適切な室温になっているなら心配しなくても大丈夫です。
赤ちゃんが布団から手を出してしまうのは、温度を感知するため。
暑かったら熱を逃がし、寒かったら手の血管を収縮します。
手が冷たいときは心配になりますが、赤ちゃん自身は寒いわけではなく、風邪をひく原因にもつながりませんので安心してください。
逆に手足が冷たいからといってミトンや靴下を付けてしまうと、温度を感知できず調節できなくなりますし、冷え性になる可能性もあります。
赤ちゃんの手足が冷たいと感じた時の対処法
3つのポイントを覚えておきましょう。
▼背中やお腹の体温 ・身体も冷たいかチェック ・中心が暖かいなら問題なし▼衣服で調節 ・汗をかいている時は衣服で調整 ・手の温度だけで判断して暖めすぎてはいけない ・機能が鈍くなり体温を下げれない ・うまく交感神経が機能しなくなる可能性がある ・無呼吸を起こすと回復が遅くなり命の危険を伴う |
手足が冷たくてなっていても、お腹や背中が汗をかいていたら暑いというサインなので、衣服を一枚脱がすか薄着にしてあげてください。
▼室温を調節 ・手足とともに身体も冷たいなら寒いということ ・手が冷たすぎるとしもやけになることがある ・快適温度 夏26~28℃、冬 18~23℃、湿度40~60% ・真夏、真冬はエアコンでの調節が最適 ・エアコン使用時は乾燥しやすいため、温度計と湿度計のチェックをこまめに ・オススメは濡れタオルを干して加湿 |
熱が40度くらいあるのに手足が冷たいときの原因や対処法
熱が40度もあれば当然手足も熱くなるはず。
だけど、発熱しているにも関わらず、手足が冷たいとさらに心配になりますよね?
だけど、ご安心下さい。
赤ちゃんの発熱したときの初期症状として「手足が冷たくなる」というのが考えられています。
手足が冷たいから大したことはないというわけではありません。
熱は血液によって運ばれるのですが、ポンプの役割を担う心臓から手足に運ばれるまで時間がかかります。
なので、発熱時に手足が冷たいということは、この後まだ熱が上がると思っておいてください。
ということは、手の温度で熱が上がってきている最中なのか上がりきっているのか分かるということです。
◎ここで豆知識 発熱していて手が冷たいときは身体を暖め、手が熱いときは太いリンパ節が通る脇の下や脚の付け根、首の後ろなどを冷やすと良いですよ。▼対処法 〇熱が上がりきる前 手足が冷たいことがあるので、身体を暖めてあげましょう。 〇熱が上がりきった後 熱くなりすぎて手に汗をかいたままにしておくと、熱が上がりきっていても手足が冷たくなります。 こういった場合、また熱が上がってきているのか下がった後なのか判断が難しいです。 ですので、お腹や背中を触ってみて汗をかいているなら汗が冷えているということなので、着替えや汗をこまめに拭いてあげるなどしてあげましょう。 |
まとめ
寝ている時も熱が出ている時もまず確認することは、手の温度です。
寝ている時は室温や湿度に注意し、適切な温度であるならば、手が冷たくても心配ないでしょう。
ただ、発熱時に手が冷たい場合は身体を暖めて、熱い場合は冷やしてあげましょう。
ちなみにですが、発熱時におでこを冷やすのはあまり効果はありません。
熱さまシートなどよく使われますが、あれは水分を補給できていないときに貼ると良いです。
脇の下や脚の付け根などに貼るとすぐ冷気がなくなり、体温で暖かくなるので逆効果です。
手が冷たいと親としては心配になりますが、そこは親だから冷静に焦らず対処しましょう。