梅干しダイエットのやり方|何故痩せる?レンジでチンして食べるだけって本当?
- 2017/3/13
- ダイエット
日本では『ダイエット』という言葉は、概ね“瘦せるために食べる量を減らす”と理解している人が多いように思います。
よく耳にするのは、“朝食を抜く”、“ご飯の量を減らす”、“糖質(炭水化物)を摂らない”等々です。
しかし、人が活動するためには“3度の食事を摂ること”が基本ですから、徒(いたずら)に食事の“量を減らす”ことや“偏食する”ことは、健康にとって“害することがあっても利すること”はありません。
昔から“過ぎたるは及ばざるがごとし”といわれるように、“痩せ過ぎ”も“太り過ぎ”も良くありませんので、自分の『適性体重』を知ることが大切だといえます。
BMIとは?計算方法をわかりやすく
因みに、痩せ過ぎや太り過ぎを予防するため、人の身長と体重の関係から求められる『体格指数(BMI)』という世界共通の基準があります。
この指標はWHO(世界保健機構)なども推奨している“人の肥満度”を表すものですが、国によって数値の取り扱いには違いがあります。
なお、日本では医師、栄養士、薬剤師などの医療関係者で構成されている『日本肥満学会』がBMIを4段階に分類し『肥満度』を提唱しており、統計的に最も病気に罹(かか)り難い『BMI=22』を標準として、以下のように分類しています。
*18.5以下:低体重(痩せ過ぎ) *18.5~25未満:普通体重 *25~30未満:肥満1度 *30~35未満:肥満2度 *35~40未満:肥満3度 *40以上:肥満4度 |
BMIの計算は、“体重(Kg)÷身長×身長(m)”の式によりますが、仮に体重45Kg、身長155cmの人を当て嵌めると『BMI』=“45÷1.55×1.55=18.8”となります。
因みに、BMIの標準値22に該当する体重は『52~53Kg』くらいが適当ということになります。
梅干しダイエットってなに?どうやってやるの?
『梅干し』は、梅の実を塩漬けしてから天日干ししたものですが、『おにぎり』や『お弁当』に使われる日本の代表的な保存食で知らない人はいないと思います。
この梅干を利用した『梅干しダイエット』とは、“焼いた梅干を食べる”というように実に簡単なものです。
詰まり、焼いた梅干を“そのまま食べる”もよし、“ごはんと一緒に食べる”もよし、“白湯(さゆ)に入れて飲む”のもよし、と食べ方には全く制限はありません。
なお、ダイエット効果を最大限に引き出すためには“1日3粒食べる”ことが良いとされ、しかも食べるタイミングは『夕食前』又は『就寝前』が理想的とされています。
ただし、高血圧などで減塩しなければいけない人は、“梅干しは塩分が高い”のでお勧めできませんが、必要に応じて医師に相談してみると良いでしょう。
また、高血圧でない人も塩分が気になる人は、減塩の梅干を使うなど工夫してみると良いでしょう。
因みに、『焼き梅干し』の作り方は、以下のような方法で簡単にできます。
なお、作り置きして冷めてから食べても問題ありません。
(1)電子レンジ
梅干し10個くらいを皿にのせ、ラッピングしてから電子レンジで1分間加熱します。
(2)オーブントースター
梅干し10個くらいをクシャクシャにした2枚のアルミホイルで密閉して包み、オーブントースターで約15分加熱します。
(3)フライパン
フッ素加工したフライパンに梅干しを乗せ、オイルを使わず焦げないように加熱します。
梅干しダイエットで痩せるのはなぜ?
梅干しの酸っぱい成分は『クエン酸』という有機酸の一種ですが、昔から『夏バテ』などの疲労回復に効果がある食品といわれています。
また、梅干しに含まれるクエン酸は、体内の糖と反応し『ムメフラール』という物質に変化し、ダイエット効果を発揮するといわれています。
因みに、このムメフラールという物質は、“梅干しを加熱することでしか生成しない”といわれるもので、“血液をサラサラ”にして“血流を良くする”働きがあります。
更に、最近の研究で明らかにされたのは、梅干しを加熱すると『バニラエッセンス』で知られる『バニリン』という物質が生成することです。
このバニリンは、小腸で吸収し“脂肪を小さくして燃焼させる働き”があります。
しかも、毎日運動する人は基礎代謝が高いため、バニリンとの相乗効果が期待できると考えられます。
因みに、梅の産地で有名な和歌山県のある地域では、1日に梅干しを3粒以上食べている人のBMIが低いという統計結果も報告されているそうです。
こんなにある!ダイエット以外の梅干しの効能とは
梅干しにはダイエットン効果以外にも、以下のような効能があることが知られています。
(1)消化・吸収
クエン酸の酸味が唾液の分泌を促し、食べた物の消化吸収を促進する。
(2)疲労回復など
疲労回復の効果以外にも、血糖値の上昇を抑制する、便秘を解消する、肝機能を活性化しアルコールの分解を促進するなどの効果があります。
(3)解熱
古くから伝わる民間療法の一種として、梅干しの果肉を潰して額に貼ると熱を下げる効果があるされています。
(4)抗菌・防腐
弁当やおむすびの中に入れることで抗菌作用を発揮しますが、接触面しか効果が期待できません。
むすび
近年、特に若い女性に“痩せたい願望が蔓延している”ように思われます。
そのため、糖質(お米や砂糖などの炭水化物)の摂取を控える傾向がありますが、炭水化物は人の原動力(エネルギー源)となる唯一の栄養素です。
あまり無理をすると“体温が維持が難しく”なり、“脳の働きが低下”したり“心臓の働きが低下”したりと健康を阻害する恐れがありますので、くれぐれも“度が過ぎるダイエット”は慎むことが賢明です。