ボーナスの税金計算方法をわかりやすく!住民税が加算されない理由
- 2014/12/4
- 冬のボーナス
もうすぐ楽しみな冬のボーナスの支給時期ですね。
今年のボーナスは何に使いましょう?
楽しみですね。
だけど、ボーナスの給与明細を見て
疑問に思った事はありませんか?
例えば
「あれ?所得税や健康保険のボーナスから引かれている・・・」
「所得税は引かれているのに住民税が引かれていないのはなぜ?」
など、ボーナスの税金について
疑問に思ったことが一度はあるはずです。
今回はボーナスから差し引かれる
税金の計算方法をわかりやすくまとめてみました!
ボーナスの使い道を計画するのにお役立てください。
ボーナスから所得税は引かれるの?課税対象の税金
所得税法で賞与は「給与所得」に区分されます。
なので、ボーナスにも普段の給料と同じく所得税がかかります。
折角のボーナスからも引かれてしまう悲しい現実・・・。
預金の利息から税金が引かれるのと同じくらいがっかりしますね。
他にも
・健康保険料
・厚生年金保険料
・雇用保険料
・介護保険料
いわゆる「社会保険」が差し引かれます。
それぞれの計算方法を知って、
どれくらい引かれるのか計算してみてはいかがでしょう。
ボーナスの税金計算方法
ボーナスの手取り額は、
ボーナス額面-所得税-社会保険料となります。
それぞれの計算方法は下記の通りです。
所得税の計算方法
(ボーナス額-社会保険料)×賞与の金額に乗ずべき率
賞与の金額に乗ずべき率は、
その年の源泉徴収税額表に書かれています。
普段の給料と違い、前月の社会保険料控除後の
給料と扶養家族の人数で税率が決まります。
例えば、前月の社会保険控除後の
給料が30万で扶養家族が1人の場合、6.126%になります。
社会保険料の計算方法
・健康保険料、介護保険
ボーナス額(1000円未満切り捨て)×保険料率÷2
健康保険の保険料率は、
都道府県ごとに保険料率が変わります。
東京都の平成26年保険料率は、
昨年と同じく9.97%、40歳以上の介護保険を含む人は、11.52%です。
厚生年金保険料
ボーナス額(1000円未満切り捨て)×保険料率÷2
厚生年金の保険料率は、
年度ごとに率が変わり、
平成29年までは毎年9月に保険料率が上がります。
2015年の8月までの保険料率は17.12%です。
雇用保険
賃金(総支給額 切り捨てなし)×保険料率
雇用保険の保険料率は、
毎年厚生労働省から発表されます。
2015年一般事業の被保険者で0.5%です。
では、問題です!
[faq_q color=”green”]「ボーナス50万円、前月の社会保控除後の給料30万円、40歳以上、東京在住」の人のボーナス手取り額を上記にあてはめて計算してみましょう。[/faq_q][faq_a]健康保険・介護保険=50万×11.52%÷2=28,800円厚生年金保険料=50万×17.12%÷2=42,800円
雇用保険=50万×0.5%=2,500円
上記の合計(社会保険料の合計)=74,100円
所得税=(50万-74,100円)×6.126%=26,090円
この人のボーナス手取り額は、
50万-74,100円-26,090円で、399,810円となります。[/faq_a]
住民税が加算されない理由
ボーナスから様々なものが引かれるとわかりました。
しかし、住民税は引かれていませんでしたね。
毎月の給料からは引かれるのになぜでしょうか?
住民税は、前年度の所得に応じて計算され、今年支払いをしています。
計算される昨年の所得には当然ボーナスも含まれています。
しかし、ボーナスは必ず支給されるものではありません。
また、ボーナスが全くない会社もあります。
なので、12分割され毎月の給料からだけ天引きされるのです。
つまり、月々支払っている住民税には、
ボーナス分も含まれているということです。
昨年度の所得で計算をするので、
もし会社を辞め、所得がなくなってしまった場合も
昨年の所得に応じて住民税の支払いをしなくてはいけません。
会社を辞める時には注意が必要ですね。
まとめ
ボーナスの税金計算方法をまとめてみました。
ちょっとした豆知識になった事と思います。
もし宜しければ今年頂いたボーナス明細から、
税金額を計算してみるのも面白いですよ。
是非ご参考にして下さい。
⇒ちなみに今年のボーナスの使い道はお決まりですか?
2014年冬のボーナスの使い道を
ランキング形式でまとめましたので是非ご覧下さい。