急性胃腸炎の予防法|キスでうつるの?妊婦が感染した時の対策
- 2015/10/25
- 病気やアレルギー
急性胃腸炎に感染すると、嘔吐や下痢でかなり辛い思いをします。
身の回りの人がウイルス性の急性胃腸炎に感染すると、
「ひょっとしたら私にもうつるのでは・・・」
などと、心配する方も多いのではないでしょうか?
特に小さいお子さんや妊婦さんがいるご家庭では予防がとても重要です。
では、急性胃腸炎を予防するにはどのような点に注意すべきなのでしょう?
本記事では急性胃腸炎の感染経路や予防法と万が一妊婦さんが感染した時の対策などをまとめました。
急性胃腸炎はキスでうつるって本当?感染経路をわかりやすく
感染性の胃腸炎は、ウイルスが原因で発症します。
一般的に知られているウイルスでは、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどが有名です。
これらのウイルスの感染経路は、ほとんどが経口感染です。
つまり、ウイルスが口から入ってくるということなのです。
とても感染力が強く、知らないうちに感染してしまうのが怖いところ・・・
ウィルスの感染経路は?
感染経路にはいろいろありますが、ウイルスが含まれる便や嘔吐物から人の手などを介して二次感染するというのが多いようです。
例えば、胃腸炎に感染した子供のトイレの世話や嘔吐物の処理をした母親が、手洗いを十分できていない状態で料理を作ったり、食事をしたりした場合などです。
また、嘔吐物などの処理が十分でないと、乾燥した後ウイルスが舞い上がり、空気と一緒に吸い込んでしまう場合もあります。
ふき取った後は必ず消毒液をかけておきましょう。
人から人への飛沫感染というのもあります。
感染者が咳やくしゃみをして唾が飛び散り、それが口や鼻などの粘膜に直接触れて感染するのです。
ですから、「キスをするとうつる」というのは本当です。
飛沫した唾でうつるのですから、直接口と口をくっつけてしまうと、うつる確率は高くなりますよね。
胃腸炎が治るまではキスは我慢したほうがいいでしょう^^
感染経路は他にも、ウイルスを持った食べ物や飲み物を十分加熱しないで食べた場合などがあります。
外食をする機会も考えると、いくら気をつけても予防しきれないことがあるというのが現実です。
急性胃腸炎の予防方法
急性胃腸炎の予防法で最も重要なのは、手洗いです。
胃腸炎に限らず、風邪やその他のウイルスを予防する上でも基本的なことですね。
でも、正しく手洗いができていない人は意外と多いものです。
毎日のことで馴れてしまって、適当に済ませていませんか?
こちらの動画で、正しい手洗いの方法を確認してみましょう。
洗う時には、指や爪の間、親指の周り、手首もよく洗います。
目安は30秒です。
トイレに行った後や、料理をする前、食事の前には、特に念入りに洗いましょう。
よく洗った後は、消毒液を使うことも忘れないようにします。
また、胃腸炎に感染した人の便や嘔吐物を処理する時は、使い捨て手袋やマスク、エプロンを付けることも重要です。
・カキなどの二枚貝を料理する時は十分に加熱すること ・感染者が使った食器や洋服を洗う時には消毒すること ・感染者がうがいや嘔吐した場所を消毒すること |
等も、予防には有効です。
妊婦が急性胃腸炎にかかった時の対策!胎児への影響は?
いくら気をつけていても、胃腸炎に感染するリスクは0にはなりません。
感染してしまった場合には、
・食事を摂らない ・水分をこまめに摂る |
などの対応が必要です。
では、もし妊婦さんが急性胃腸炎に感染してしまった場合はどうしたらいいのでしょう?
急性胃腸炎は下痢と嘔吐の症状が酷いため、まず胎児への影響を心配すると思います。
でも、ウイルス自体は、胎児に影響を与えることはないと言われています。
胎児にうつるとか、奇形の原因になるということもないので大丈夫です。
ただ心配なのは、下痢や嘔吐などでお母さんの体力が低下してしまうことです。
できるだけ安静にして、家族に手助けをしてもらうようにしましょう。
水分を十分に摂り、脱水症状にならないように気を付けます。
薬局などで売っている経口補水液がおすすめです。
脱水症状による水分を補うための飲み物ですので、胃腸炎になったときには最適ですね。
電解質と糖質の配合バランスを考慮した経口補水液経口補水液 OS-1(オーエスワン) 500ml |
また、妊婦さんには病院での検診が欠かせませんが、胃腸炎に感染した場合、少し回復したとしても病院に行くのは控えた方がいいでしょう。
他の妊婦さんにうつしてしまっては大変です。
集団感染の可能性を考えて、来院しないように指導する病院もあるので、完治後どれくらいで行ってもいいかを事前に確認した方がいいですね。
まとめ
急性胃腸炎の予防方法と妊婦さんが感染した時の対策をわかりやすくご紹介しました。
冬の乾燥した時期には、胃腸炎だけでなく、いろいろなウイルスが流行します。
できるだけ感染しないように気をつけて、元気に冬を乗り切りましょう!
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