【書き初め】今年の抱負にぴったり!かっこいい四字熟語の見本
- 2015/10/30
- お正月
「お正月と言えば書き初め!」
と思っていたのは、小学生くらいまででしょうか?
最近は、学校の宿題以外では書き初めをするということがあまりなくなった今日この頃。
テレビのニュースなので書き初め大会の様子を観るくらいしか目にする機会がないかもしれません。
しかし、書き初めは古くから伝わる日本の正月行事です。
気持ちを新たにして、1年の抱負をお正月に掲げるというのも大切なこと。
一年の経緯は元旦にあり。
今年の抱負を元旦に書き初めで表してみませんか?
本記事では書初めによく使われるかっこいい四字熟語をまとめてみます。
書初めを書く意味と由来
書き初めは、年が明けてから初めて毛筆で書や絵をかく行事のことです。
書き初めで書いたものは1月15日頃に行われる左義長(ドンド焼き)で燃やして、その炎が高く燃え上がるほど字が上達すると言われています。
一般的に1月2日に行われ、吉書(きっしょ)、試筆(しひつ)、初硯(はつすずり)、筆始(ふではじめ)などと、呼び名も様々です。
昔は正月2日を仕事始めの日として、農家では田畑や山の神を祀り、商家では賑やかに初荷を出していました。
書き初めもこのしきたりに習ったものです。
宮中では、若水で墨を摺り、恵方に向かって詩歌を書くという習慣がありました。
これが、江戸時代の寺子屋教育の普及と、明治以降に学校で習字が必修とされてから一般にも広まったのです。
新年に新たな気持ちで筆をとり、1年間の学問への取り組みを確認するという意味があったようです。
書き上げた書き初めはしばらく部屋などに飾り、1年の初心を忘れないようにしていました。
最近では、毎年お正月に武道館で行われる書初め大会が新春の恒例となっていますね。
書初めの筆のサイズと選び方
由来と意味がわかったら、書き初めをしてみようという気になりましたか?
では早速、道具を揃えて準備をしましょう。
1番肝心なのは、筆ですよね。
習字で使う筆のサイズには、1~10号まであります。
数字が小さい程、軸の直径が大きく、筆も太いものになります。
筆のサイズによって書く文字の大きさが変わりますので、まず先に紙の大きさと文字数を決めるのがいいでしょう。
習字の授業などでよく使う紙のサイズは、半紙と言い、33.4cm×24.3cmの大きさです。
そして書き初めに使われるのは、半切(はんせつ)と言う34.5cm×136cmの大きさになります。
馴染みのある半紙を横にしたものを、縦に5枚半程並べたくらいの大きさになります。
この縦長の半切には、1~4号の筆が適当なサイズとされています。
目安としては、3~4文字書くのであれば1号サイズの筆、2~3行にして長い俳句や短歌などの言葉を書くなら2~4号サイズの筆がおすすめです。
半切だと大きいので、半紙に書き初めをすることも多いですよね。
その場合も、文字数に合わせて筆のサイズを選びましょう。
目安は、1文字なら1号サイズ、2号なら2~3号サイズ、4文字なら3~4号サイズとなります。
書くのは抱負?それとも願望?
書き初めに書くのは、1年の「抱負」です。
抱負というのは、辞書を引いてみると「心の中にいだいている決意や志望」のことです。
七夕の短冊に書く「○○できますように」というような「願望」とは、少し意味が違います。
できるといいなぁ、という願望や希望ではなく、決意をするという強い意味があります。
現実的ではない願望は、書き初めには向きません。
実現できそうなこと、実現するために実際に努力できることを抱負とし、決意を固めて書き初めをしましょう。
かっこいい四字熟語の見本まとめ
出典:http://www.kugayama-h.ed.jp/
書き初めには好きなように抱負を書けばよいのですが、ここでは4文字で書く場合の例をご紹介します。
4文字なら、半紙に書くにはバランスがとりやすいですし、半切に太い筆で書けば力強い書き初めになりますよ。
書き初めにぴったりの四字熟語を、その意味と一緒にいくつか挙げてみます。
出典:http://www.kugayama-h.ed.jp/
「一期一会」
意味:一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。「一蓮托生」
意味:事の善悪にかかわらず仲間として行動や運命をともにすること。「明鏡止水」
意味:邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。「一意専心」
意味:他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中すること。「行雲流水」
意味:物事に執着せず、淡々として自然の成り行きに任せて行動することのたとえ。「百折不撓」
意味:何回失敗しても志をまげないこと。「無私無偏」
意味:自分の利益だけをはかることなく、公平・中正であること。
まとめ
書初めの由来や意味と書初めを書く流れをご紹介しました。
あなたが書いてみたい言葉は見つかりましたか?
筆と墨を使って字を書く機会は、お正月以外にはあまりありません。
今年はぜひ、書き初めにチャレンジしてみてはいかがでしょう?