【香典袋】お香典の意味と渡し方|御霊前と御仏前の違いをわかりやすく
- 2015/11/3
- お通夜
訃報というのは突然もたらされるものです。
どんなに慌てても、忘れてはいけないのがお香典。
でも、お香典ってどんな意味があるのかをご存知でしょうか?
曖昧なままではなく、正しい知識を身につけてお悔やみに出向きたいですよね。
本記事ではお香典の意味や渡し方やマナーと御霊前と御仏前の違いについてわかりやすく説明していきます。
香典の意味と香典袋の渡し方
まずはお香典の意味を知っておきましょう!
香典は、香奠とも表記され、仏式などの葬儀でご霊前に供える金品のことです。
香料と言われることもあります。
「香」という字を使うのには、香=線香の代わりに供えるという意味があり、葬儀費用を出し合う相互扶助の目的とされていました。
「奠」は霊前に供える金品を意味します。
お香典の正しい渡し方
お香典は、香典袋(不祝儀袋)に入れてお通夜などで遺族に手渡します。
直接手で持って行くのは失礼に当たりますので、会場までは袱紗(ふくさ)に包んで持って行きます。
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袱紗の包み方にもマナーがありますので、覚えておきましょう。
詳しくは下記動画をご覧下さい。
受付で記帳を済ませた後、相手の方に表書きが向くようにして両手で差し出します。
もちろん香典を渡す際は袱紗から香典袋を取り出して渡します。
袱紗ごと渡すと返してもらわなければならなくなり、不幸が重なると気にする方もいるので気をつけましょう。
また、香典を差し出す時には「この度はご愁傷様です」、「突然なことでお悔やみ申し上げます」など、お悔やみの言葉を添えるのが一般的です。
お悔やみの言葉をかけずに黙礼だけでも失礼にはなりません。
御霊前と御仏前の違いは?葬儀、自宅に訪問した際の出すタイミング
さて、「香典袋を用意しなければ!」とあわててコンビに買いに行った時、いろいろな種類の香典袋が並んでいて戸惑った経験はありませんか?
私も「どれを買ったらいいのだろう?」と疑問に思った経験があります。
葬儀に出席する機会のすくない若い方は知らない場合が多い事と思います。
ここでは、どの香典袋を購入したらいいのか?という点を意味も含めて解説していきます。
まず、香典袋の表書きには、「御霊前」、「御仏前」と書いてあり、どちらを選んだらよいのかわからないと思います。
この2つにはそれぞれ、使い方にルールが決められているので、しっかり覚えておきましょう。
御香典は、先に説明したとおり、「霊前に供える金品」という意味です。
御霊前も、御香典と同じく「霊前に供える金品」で、御仏前は「仏様に供える金品」という意味があります。
つまり御霊前と御仏前の違いは、表書きの通りお供えする対象が霊か仏か、ということです。
仏教では、死者の霊は49日をかけて仏の元に辿り着くと言われています。
そして、49日を経て仏の元に辿り着いた霊は成仏して仏となります。
ちょっとわかりずらいですかね?
簡単に説明すると、以下のように使い分けます。
御霊前:49日の法要まで使う。 御仏前:49日の法要が終わったら、翌日から使う。 |
さらに、同じ仏教でも浄土真宗では御霊前を使いません。
なぜかというと、実は仏教には霊という考え方がないのです。
浄土真宗は「仏の教えに無い事はしない」という考えであるため、御霊前を使わないということなのですね。
お香典を用意する前に、先方の宗教や宗派を確認しておくと迷わなくていいでしょう。
わからない場合は、宗派問わずに使える「御香典」という表書きのものもありますので、そちらを選ぶのと失敗せずに済みます。
お香典を渡すタイミング
お香典を出すタイミングは、葬儀場などで受付がある場合は、前述したように受付の時に渡します。
受付がない場合は、拝礼の時にご霊前にお供えしましょう。
お供物ですから、何も言わずに置いて大丈夫です。
表書きをこちらに向けて供えます。
自宅などでしたら、直接ご遺族に渡すのでもOKです。
49日法要に持参すべき持ち物まとめ
49日法要が行われる際には案内状が届きます。
故人が亡くなって最初の大切な法要ですから、よほどの事情がない限り参加するようにしましょう。
その際の持ち物は、以下の3点です。
・数珠 ・お香典 ・お花とお供物 |
御香典は、「御仏前」の表書きの袋に入れます。
お香典の金額相場と供物について
金額の相場は、親類は1万円、両親は3万円、友人なら5千円となります。
これは1人分の金額で、49日法要にはたいてい食事がつきますので、参列する人数分を包みましょう。
お花とお供物については、必ず持っていくかなければならないというわけではありません。
お花や果物の盛り合わせなどは飾る場所の問題もありますので、事前に施主に確認した方がいいでしょう。
場所がないということであれば、邪魔にならない菓子折りなどにするのが一般的です。
まとめ
お香典についての意外と知らない豆知識やマナーについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
経験がないとわからないことばかりですが、社会人ともなると常識とされてしまいます。
葬儀や告別式に出席する際は、事前にしっかり確認して、非常識と思われないよう心がけましょう!
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