怒るのはNG?小中学生の子供が万引きした時の叱り方と親の対応
- 2015/10/11
- 子育て
もし自分の子供が万引きをしてしまったら・・・
大きなショックを受け、動揺し、どうしていいのかわからなくなってしまいそうですよね?
でも、そういう時ほどきちんとした対応が必要ですし、その後の人格形成にも関わってくる重要な問題です。
では、どのように対応し、どのように叱ったらいいのでしょう?
今回は小中学生の子供が万引きした時の叱り方と親の対応の仕方をまとめてみました。
小中学生の子供が万引きする原因とは?
万引きをするのには、さまざまな理由があります。
小学生で初めて万引きをしたという場合は、遊び心でやってしまったという場合もあるかと思います。
また、「目の前の商品がどうしても欲しかった」、「親に買ってもらえなかったから」、という理由で衝動的に万引きをする場合も多くあります。
悪いこととは分かっていても、たくさん商品があるのだから1つくらいなくなっても分からないだろうとか、誰も見ていなかったから大丈夫などと考えて、万引きをしてしまったりするのです。
問題は、万引きを繰り返して常習化してしまう場合です。
心の中に満たされない何かがあり、その反動として万引きに走ってしまうというケースも珍しくはありません。
最初は遊び半分でやったことでも、何度か成功するとそれが習慣となり、ほしいものが出てくると万引きをするようになります。
緊張感が達成感に変わり、常習化してしまうケースが多いようです。
他の理由としては、淋しい心を紛らわすために万引きをすることもあります。
同じように緊張感が満足感や充実感に変わり、ほしいものを手に入れることで心を満たしていきます。
こういったことが、「親に自分のことをもっと見てほしい」、「もっと愛してほしい」という無意識の意思表示となって現れているのです。
厳しくしかるべきか?万引きした子供を叱る時の注意点と叱り方例
自分の子が万引きしたとなれば、ショックで動揺してしまうはずです。
でも、感情に任せて怒鳴ったり、いきなり殴ったりするのはいい事ではありません。
最初にするべきことは、気持ちも姿勢も、子供ときちんと向き合うことです。
では、どのように叱った良いかの例を具体的にご紹介致します。
まず、子供に正座して座らせ、自分も正面に座ります。
こうして向き合って座ることで「いつもと違うただならぬ事態」を感じさせるのです。
まっすぐ目を見て、できれば膝に手を置いたり、手を握ったりなどのスキンシップを図りながら、どうして万引きをしたのか聞きます。
悪いことだとわかっているのなら、「なぜあえて悪いことをしたのか?」という理由を聞きだしましょう。
子供の言い分をよく聞いた上でなら、厳しく叱るのは悪いことではありません。
万引きなどをすると、そのことだけを責めて叱りがちになってしまいますが、それ以前にどうして万引きをやってしまったのかを考えてあげましょう。
そして、そのことが自分自身をダメにしてしまうということも教えます。
また、「万引きをするなんて悪い子だ」と本人の人格を否定する言い方はいけません。
「万引きという悪いことをした」と、万引き行為を否定するようにしてください。
難しい局面ですが、成長の過程でとても重要なポイントとなります。決して感情的にならないように気を付けてください。
万引きした後の親が取るべき対応
最近では、万引きした自分の子供を庇うあまり逆切れして、万引きされた店側に暴言を吐く親御さんの話もよく聞きます。
こういう親の対応は論外として、子供が万引きをしてしまった場合、親がどういう対応をするかは非常に重要になってきます。
人のものを盗むということが、どれほど悪いことなのかをしっかり教えておかなければ、その後の子供の人生に大きく影響してしまうからです。
よく話し合うことももちろん大切ですが、言葉だけでは足りないこともあります。態度で示し、見せることが最も効果的です。
また、万引きが発覚した後は万引きをしたお店や学校、警察などには、土下座をするくらいの気持ちで誠心誠意の謝罪をしなくてはなりません。
「監督不行き届きで、大変ご迷惑をおかけしました」と、親である自分が悪いという謝り方をし、子供にも一緒に頭を下げさせます。
自分の親のそういう姿を見せることで子供に衝撃を与え、自分のしたことの重大さに気づくことができるでしょう。
そして、盗まれることがお店にとってどれだけの損害になるかを、よく話して聞かせることも重要です。
「1つくらいなら大丈夫」という考えは一切しないように納得させましょう。
まとめ
子供が万引きした場合の親の対処の仕方をまとめました。
万引きは心の闇の一旦であることもあります。
親との信頼関係、愛情の問題が大きいことも多々ありますので、「うちは大丈夫」などと言わずに、もう1度お子さんとの関係を見つめなおしてみてください。
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