喪中のお正月の過ごし方|神棚へのお供えやお年玉はあげていいの?
- 2015/10/18
- お正月
身内に不幸があった年は年賀状を出さない。
喪中の場合年賀状を出さないのは常識として、みなさんご存じのことでしょう。
では、喪中の年のお正月の過ごし方はどうなのでしょう?
「何をすればいいのか?」
「どこまで自粛するべきなのか?」
「おせちは?お年玉は?初詣は?」
など、意外と知らないことが多いのではないでしょうか?
今回は喪中のお正月の過ごし方についてまとめてみました。
マナー違反にならない、心穏やかなお正月を過ごす為の参考になれば幸いです。
喪中のお正月の料理は?おせちは自粛すべき?
お正月で真っ先に思い浮かぶのがおせち料理とお年玉ではないでしょうか。
毎年お正月には必ず用意しているおせちとお年玉。
お正月には欠かせませんよね。
毎年用意しているものだからこそ、喪中の時はどうしたらいいのかわからないものです。
おせち料理は節目に食べる料理の1つで、それぞれに縁起があり、おめでたい意味合いが含まれています。
その一方で、女性がお正月の間台所に立たなくていいように保存のきく料理を作っておくという意味もあります。
後者の意味で考えれば、おせち料理に関してはそれほど厳密にならなくてよいということです。
紅白のかまぼこや、尾頭付きの海老など、祝いの意味のあるものは避ける程度でいいでしょう。
最近では、お正月はおせち料理しか食べないという家庭の方が少ないはずです。
おせち料理を全く用意しないという家庭もありますので、仮におせちがなかったとしてもそれほど困らないかもしれませんね。
子供や親戚にお年玉はあげていいの?
お年玉というのは、お正月に新年を祝うために子供や親戚にあげるもの。
祝い事の1つなので、本来喪中の時は控えるのが正式です。
ただ、お正月にお年玉をあげないというのは、子供達に対してちょっとかわいそうだと感じますよね?
お年玉を貰う事は子供達にとっては超ビックイベントのはず。
なので、喪中の時は名目も「お年玉」ではなく「お小遣い」などとして渡してあげるのがいいでしょう。
ポチ袋も、白の水引のついたものは使わないでおきます。
子供に、「お年玉ではないということ」、「喪中のお正月であるということ」を理解させてあげましょう。
神棚にお供えはあげていいの?しめ縄は?
神棚については、忌明けまでは一切手を入れないようにします。
喪中期間というのは、たいてい1年間とされていますね。
この忌服期間というのは宗教によって異なりますが、仏式の場合は四十九日、神式の場合は五十日が忌明けとなります。
その間は神棚を封じているので、お供えをするのも、しめ縄を換えるもの控えましょう。
忌服期間が過ぎれば、しめ縄を交換しても構いません。
年末年始が五十日の間にかかっている場合は、忌明けを待って取り替えましょう。
ただし、しめ縄は年末しか売っていないので、買って準備だけはしておかなければいけませんね。
初詣は行っていいの?
初詣も考え方は神棚と同様で、忌服期間の神社へ出向くのはNGです。
忌明けの五十日を待ちましょう。
ただし、それは神社への初詣の話です。
あなたはいつも、どこへ初詣に行っていますか?
あまり意識されていないと思いますが、初詣ベスト10に登場する常連の神社・仏閣の3割ほどは、実はお寺なのです。
「○○山」、「○○大師」、「○○不動」というのはお寺の通称だということをご存じでしょうか?
成田山や川崎大師など、つまりお寺に初詣に行くのは、全く問題がありません。
この違いは、神社とお寺では死に対する考え方が違うためのものです。
多くの神社では、死を「穢れ」と言い、忌中は悲しみで元気がなくなっている状態と考えています。
そのため、忌中の間に神社の鳥居をくぐることはNGとされています。
一方お寺では、死は穢れではありません。
お葬式などの葬儀が行われる場所ですから、人が亡くなった時に訪れるのは当然の場所なのです。
喪中にも初詣をしたいなら、いつも行っている神社ではなく、お寺を選んで行きましょう。
神社とお寺、どちらに行こうか迷ったら、こちらの動画のお話が参考になりますよ。
まとめ
以上、喪中のお正月の過ごし方をまとめてみました。
喪に服すということは、つまりお祝い事をしないということです。
それさえ心得ていれば、あまり神経質になることはありません。
最終的には、ご家族の気持ちの問題ですよね。
健やかであたたかいお正月を過ごせる事をお祈り申し上げます。
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