家庭用ビールサーバーの美味しい注ぎ方!サーバー選びのコツと洗浄方法
- 2017/3/24
- お酒
暑い夏の夜にはビールが恋しくなりますよね。
仕事から帰った後やお風呂上がりにグイっとビール飲むことが一番の楽しみと思っている方も多いのでは。
そして、最近ではビールをさらに美味しく飲もうと、家庭用ビールサーバーの需要も増えてきています。
ただ、使い慣れていない方は上手に注ぐことが出来ず、泡だらけになることもあるのでは。
そこで本記事では家庭用ビールの美味しい注ぎ方と飲み終えた後の洗浄方法をご紹介していきます。
ビールに関する豆知識
人類がビールを醸造した歴史はBC4000年頃のメソポタミア文明の時代まで遡りますが、当時は主に大麦から『黒ビール』や『褐色ビール』などの種類が造られ、最初は“神々へのお供え物”として祭壇に捧げられたようです。
ビールは、基本的に水、澱粉質、ビール酵母、香味料(ホップなど)を原料として醸造されるアルコール飲料です。
殆どの場合は、澱粉質として“大麦の麦芽”を用いますが、コスト削減のために大麦の代替品(だいたいひん)として『トウモロコシ』、『米』、『砂糖』などが使われることもありますが、『小麦』や『ライ麦』でも製造することは可能です。
ビールの製造法は、主に上面発酵方式(エールビル)と下面発酵方式(ラガービール)の2種類あります。
主流のラガービールは、最終工程で麦汁に酵母を添加して『発酵・熟成』を行い、その後夾雑物(きょうざつぶつ)の『濾過(ろか)』と、シリカゲルによるたんぱく質などの『吸着』操作を経て製品化されます。
因みに、日本の基準においては、熟成が終了した時点で酵母の活動を抑制するため“約60℃の低温殺菌”を行いますが、低温殺菌を行わず特殊な濾過装置で“余剰の酵母を取り除いたもの”を『生ビール』と呼んでいます。
なお、ラガービールはコップなどに注ぐ際に“炭酸ガスを放出して発泡します”が、この泡はビールの酸化防止の役割を担っていることから、ピッチャーやコップへの注ぎ方によって味が変わります。
また、この泡にはビールの“苦み成分”が凝縮されるため、ビールを注ぐ際にはコップの上面に適度な泡があった方が、苦みが薄くなり円やかな味になるといわれています。
家庭用ビールサーバーの選び方
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ビールは鮮度や温度は勿論こと、注ぎ方によって味に影響を与えます。
プロの話によればビールをコップに注ぐときは、“ビールと泡の割合が7対3”の状態が1番良いとされています。
しかし、一般家庭でビールを飲む時は、缶のプルトップを外して“そのまま口に流し込む”ため、余り気にする人はいないかも知れません。
しかし、最近は家庭で飲む時でも簡単に“プロの味を再現できる”便利な『家庭用ビールサーバー』が人気を博しています。
ビヤホールなどで使われているサーバーは、主に『炭酸ガス』を利用した機種です。
因みに、家庭用サーバーの機種は炭酸ガス以外にも『超音波式』や『撹拌(かくはん)羽式』のものがあります。
また、使い勝手によって『卓上式』や『ハンディー式』の機種もありますので、自分のニーズに合わせて選べることが便利です。
一人宅飲みやアウトドアの場合はハンディー式、また友人たちを招いたパーティーなら卓上式と、ライフスタイルに応じた選択が可能なことが嬉しいです。
サーバーからビールを上手に注ぐコツ
“ビールを上手に注ぐ方法”についてネット検索して見た所、ビールメーカーやビヤホールなどが作成した動画が多数アップロードされていて、丁寧に“注ぎ方の手順”が紹介されていました。手当たり次第に動画を見てみましたが、どれも“微妙に違うような”気もしますが、全体的にはほぼ似たようなものでした。
結論から言うと、余程大きな手順の違いがない限りビールの味に決定的な違いはなく、唯一“これが正解”というものはないようにも思います。
概ね共通していることは、
①サーバーから出てくる“最初のビールを捨てる”こと ②ジョッキを45度に傾けて約7分目まで“泡を立てずに注ぐ” ③残りの3割は“できるだけ細かい泡でビールの面を覆う” |
ことなどでした。
ただ、中で目をちょっと引いたのは、冷えたジョッキを保管庫から取り出した時、ジョッキの内側に付着した結露を“少量のビールですすぎ洗いする”という説明があり、ものすごい気配りだと感心させられました。
また、7割注いだ段階で泡があれば“スプーンで完全に取り除く”というシーンがありましたが、流石にプロの拘(こだわ)りとは凄いものだと感じ入りました。
家庭においてビールを楽しむ時、何がしか“自分なりの拘り”を持つのも一興かも知れません。
ビールの味が変わる!サーバーの洗浄方法
炭酸ガス式のビールサーバーの場合は、使用後の洗浄を丁寧に行う必要があります。その理由は、①チューブに残留したビールが劣化して味が変わる、②チューブに残留したビールを栄養源として、酵母などの微生物が繁殖してしまう、③チューブに残留した成分によってビール石といわれる蓚酸(しゅうさん)カルシウムが沈着する、などが挙げられます。
因みに、ビールの“有機物汚染源”の元凶となる洗浄を手抜きしてしまうと、ビール特有の『味』や『匂い』のみならず、『濁り』や『異物』の発生に繋がってしまします。
ただ、洗浄が行き届かないと品質上の問題があると判ってはいても、実際にきれいに洗えていることの確認が難しく、プロたちにとっても悩みの種です。
最近、ビールサーバーやジョッキなどの専用洗剤(特許出願中)が人気を呼んでいます。
この洗剤は植物多様性の天然酵母を含有し、水道水に3~5mlを添加して流し洗いを行うだけで“有機物汚染源の分解や剥離が可能”とのことで、スポンジを使った擦り洗いが不要の優れものの様です。
また、この洗剤をスポンジに付けてジョッキやコップを手洗いするだけで油分もきれいに分解され、きっと“泡切れの良いジョッキ”で生ビールが楽しめることと思います。
むすび
寒い冬の日の湯上りに奥さんの手作り料理を肴に飲む一杯のビールは、何物にも代えられない至福のひと時です。
しかし、暑い夏の日のシャワーの後で一気飲みするビールも、また格別に美味しいものです。
つまり、ビールは1年中どんな場面で飲んでも美味しいのです。