お酒を飲むと酔っていないのに顔が赤くなるのは強い証拠?顔が赤くなる原因と対策

この記事の所要時間: 約 5分16秒

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夏の風呂上りには“キンキンに冷えたビール”、秋の夜長は“本など読みながらブランデー”、底冷えがする冬は“炬燵でかん酒”と、お酒好きには四季折々に“色々なお酒の楽しみ方”があるものです。

一方では、生まれながら全く“お酒を受け付けない人”もいます。

一昔前は、会社の先輩が無理強いするケースを見掛けたものですが、今のご時世では『パワーハラスメント』としての処分を受けかねません。

さて、日本では遠い昔から、“酒を全く飲めない人”或いは“少ししか飲めない人”のことを『下戸(げこ)』と呼び、その逆に大酒のみのことを『上戸(じょうご)』と呼びました。

また、飛びぬけた大酒のみのことは『うわばみ』とか『ざる』ともいいます。

ただ、『下戸』という言葉は、少しばかり“侮蔑(ぶべつ)的な意味”があるため、最近では使われることがありません。

因みに、『戸』という言葉は、律令制度における『課税単位』のことを意味し、最上位の『大戸』から始まり、『上戸』、『中戸』、最下位の『下戸』と定められ、“婚礼時などの酒量を決めた”ものです。

それが転じて大酒のみを『上戸』、あまり飲めない人を『下戸』呼んだのが由来とされています。

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お酒を飲むと顔が赤くなる理由

お酒を飲むと『赤くなる』理由は、ごく単純明快なことです。

要するに“身体がお酒を受け付けない”シグナルなのです。

口から入ったアルコールは、幹細胞にある主に『アルコール脱水素酵素(ADH)』の働きにより、『アセトアルデヒド』に分解されます。

このアセトアルデヒドは有害物質のため、『毒性作用』として“顔や身体が赤くなる”、“動悸が激しくなる”、“頭痛や吐き気を催す”などの中毒症状が現れます。

アセトアルデヒドは、『アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)』の働きで『酢酸』に分解されやがて無害化されます。

酢酸は血液によって体内に循環されている間に『水』と『二酸化炭素(炭酸ガス)』に分解され、汗や尿や呼気などで体外へ排出されます。

なお、肝臓で分解しきれなかった血中のアルコールは肝静脈から心臓に送られ、また全身を巡って肝臓に戻ってきて分解されます。

お酒を飲んでも全く変わらない人とすぐ酔う人との違い

遥か昔、人類が三大人種(黒色、白色、黄色)に分岐した後、黄色人種(モンゴロイド)の中に『アルデヒド脱水素酵素(ALDH)』の活性を無くした人が突然変異で出現しました。

しかし、黒色人種や白色人種にはこのような変異は見られません。

因みに、ALDHにはアルデヒドが低濃度の時に働く『ALDH2』と、高濃度にならないと働かない『ALDH1』の2種類があり、モンゴロイドの血を引く“日本人の遺伝子”には、生まれつきALDH2の活性度が『弱い』又は『欠けている』人の割合が約40%以上と非常に高いのです。

詰まり、ALDH2の活性度が弱い(又は欠けている)タイプの人は、有害な『アセトアルデヒド』を速やかに分解できないことから、少量のアルコールを摂取しただけで中毒症状が現れます。

その特徴的な症状と出現率は次のようなものです。

(1)顔が赤くなる(約80%)
(2)身体が赤くなる(約60%)
(3)心臓がドキドキする(約50%)
(4)眠くなる(約40%)
(5)頭痛がする(約10%)

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お酒を飲むとすぐ顔が赤くなる人の特徴

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お酒を飲んだ時に“顔が赤くなる”のは『フラッシング反応』といい、アセトアルデヒドの影響によるものです。

アセトアルデヒドの血中濃度が上昇すると、血管拡張作用によって血液量が増加し“顔が赤くなる”訳です。

このような現象は、遺伝的素因で一生涯消失することなく、いくら努力しても改善されることはありません。

疫学的な調査結果では、アルコールに対するフラッシング反応を示す人は、『がん』や『肝臓疾患』を引き起こし易いといわれていますが、その他にも『高血圧リスク』が増加するという傾向が明らかとのことです。

なお、ALDH2の遺伝型を調べる方法に、『パッチテスト法』があります。

これは、上腕の内側にアルコールを浸み込ませたガーゼを7分ほど張り付けるもので、ガーゼを剝がした直後の肌の変化の有無を確認します。

(1)変化なし⇒NN型(活性型)
(2)直後は赤くても10分後に消失する⇒ND型(低活性型)
(3)同じく、10分経過しても赤い⇒DD型(不活性型)

顔が赤くなるのは恥ずかしい!飲んでも顔が赤くならないようにするためには?

お酒を飲んで“顔が赤くなる人”は、お酒が“弱い人”か“飲めない人”ですから、何ら恥ずべきことではありません。

とはいえ、できるだけ“赤くなりたくない気持ち”も判らない訳でもありません。

確かに、お酒を飲んでも“顔の赤くなり方”が日によって異なる場合があります。

科学的根拠などありませんが、体調(特に肝臓の働き)に拠るのかも知れません。

飲み会がある前の晩は、精々睡眠時間を十分にとり体調を整えておくと良いでしょう。

お酒を飲んでも顔が赤くならない対処法(?)として、次のようなことが考えられます。

(1)予め牛乳を飲んでおく(胃粘膜の保護)
(2)事前にウコンを飲んでおく(アセトアルデヒドの分解を促進)
(3)空腹状態で飲まない(アルコールの吸収を緩める)

むすび

以上、お酒を飲むとすぐ顔が赤くなる理由や赤くならないための対策などをまとめてみました。

お酒は“百薬の長”といいますが、どんな薬でも飲みすると必ず“有害性を発揮”するものです。

特に、顔が赤くなる人はそのことを自覚し、他人に勧められても“断る勇気を持つこと”が大事なことです。

残念なことに未だに、前途ある若者が“酒で命を落とす”事故や事件が絶えません。

お酒を飲む際は自分の体調に合わせて楽しく飲むことが大切だと言えます。

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