若葉マーク者必見!初めて車のワックス掛け|ワックス掛けする時の注意点は?準備と手順
- 2016/11/10
- 掃除
『ワックス(wax)』とは、日本語では『蝋(ろう)』のことをいいますが、意外と様々な分野で利用されています。
例えば、スキーに塗る『潤滑剤』、髪に塗る『整髪料』、家具や車に塗る『光沢剤』、皮製品に塗る『保革油』などですが、ワックスを使う主な目的は『潤滑性』、『光沢性』、『撥水性』などの機能を持たせることです。
通常、狭義でいうワックスとは、『高級脂肪酸』と一価又は二価の『高級アルコール』とのエステル(ワックス・エステル)を意味し、融点が高い『油脂状』の物質のことをいいます。
広義には、似たような効用を持つ『高級脂肪酸』や『炭化水素』などを含めます。
日本では、古来用いられていた天然由来の『動植物系』の物は『蝋』と呼んでいますが、近代になって外国から入ってきた『鉱物』や『石油』由来のものを『ワックス』と呼んでいます。
但し、英語ではどちらも『ワックス』として扱われています。
因みに、植物系ではハゼやウルシから採取する『木蝋(もくろう)』や、ヤシから採取する『カルナウバ蝋』や『パーム蝋』、動物系ではミツバチから採取する『蜜蝋(みつろう)』や、クジラから採取する『鯨蝋(げいろう)』、石油系では『パラフィンワックス』、合成系では『ポリエチレンワックス』などがあります。
車のワックス掛けする時の注意点
車の『ワックス掛け』の目的は、“艶(つや)出し”、“傷を隠す”、“塗装面の保護”、“雨水の撥水”などですが、ワックス掛けする前には必ず洗車する必要があります。
但し、いきなり洗剤を掛けてごしごし擦り始めると、車体に付着した小さな小石などで傷を付けることがありますので、先ずは十分水をかけて表面の異物を洗い流して下さい。
洗車する場合の手順は、必ず高い屋根の部分から始めボンネット、トランク、側面(ドアー)部と下に向かって流して行ってください。
洗車が終わるといよいよワックス掛けを行いますが、その前にワックス掛けの注意点を確認しておきましょう。
(1)炎天下のワックス掛けはNG
気温が高いと車体の表面温度が高熱を帯びて“ワックスの伸びにムラができる”ことや、水道水の不溶物が析出して車体に固着して傷の原因になります。
(2)部位ごとに掛ける
ワックスは塗布した後、乾く寸前が一番伸びやすい性質があります。
すっかり乾燥してから磨くとワックスの固形分で傷を付けることがあります。
そのため必ずパーツごとに分けて行って下さい。
(3)ワックスは金属部分だけ
窓枠などのプラスチック部分は、表面に凹凸やザラザラ部分がありますので、ワックスが目詰まりして綺麗に仕上がりませんので、プラスチックはワックスを塗布しないことです。
(4)風の強い日は避ける
風が吹くと砂塵が舞うため、ワックスに付着して磨く時に車体に傷を付けることがあります。
(5)砂のついたスポンジ
地面に落としたスポンジを無造作に使うと、砂や小石が付着していないとも限りません。
車のワックスを掛ける時に準備するもの
ワックス掛けに使用する道具は、基本的には『ワックス』、と『拭き取りクロス』の2つです。
(1)ワックス
ワックスには、大きく3つの種類があります。
第1の『固形タイプ』は、一番汎用性が高く且つ艶や光沢性が良くまた効果が長続きします。
第2の『半練りタイプ』は、ペースト状の柔らかくて塗り易いですが、効果の持続期間は固形タイプの約半分程度です。
第3の『液状タイプ』は、作業性において便利で簡単なところが人気です。
最近は、クリーナー性能も付加された種類が市販されています。
(2)拭き取りクロス
基本的には、ワックスを大まかに拭き取る場合は、『木綿』のクロス若しくは厚くて柔らかい『ネル地』のクロスであれば良です。
ワックスをムラなく綺麗に拭き取るには『極細布』、鏡面仕上げするには『超極細布』があります。
初心者必見!車のワックス掛けの手順を判り易く
初めて車のワックス掛けを行う場合は、愛車の色や自分の技量や作業環境を考慮して、適切なタイプを選びましょう。
もし自信がなければショップの店員さんに気軽に相談すると良いでしょう。
固形ワックス掛けの手順は、次の通りです。
(1)スポンジにワックスを取る
スポンジを水で濡らしてから硬く絞ってから、ワックスを付けると伸びが良く塗り易くなります。
ワックスの分量は、容器(缶)の中でスポンジを2~3度回しながら均等に薄く塗りつけます。
最近のワックスは伸びが良いので、分厚く塗布すると拭き取りが大変になりますので注意して下さい。
(2)ワックスを車体に塗布する
できるだけ、手早く均等にワックスを塗布します。
この時塗り残し出ないように、概ね50cm四方を目安に塗り込むと良いでしょう。
(3)ワックスを拭き取る
夏場だとワックスを塗り終わって5分くらいすると、表面が白っぽくなってきます。
そのタイミングを待って、手際よくワックスをクロスで伸ばしながら拭き取ります。
仕上げの磨きは、車の進行方向に対して、一方向(直線的)に伸ばすようにします。
なお、最終仕上げはできるだけ柔らかな生地のクロスを選ぶのが上手なワックス掛けのコツです。
むすび
最近は、ワックスに代わり耐久性に優れた『コーティング剤』がお勧めです。
ワックスに比べると、若干“艶の出方が劣る”ようにも思いますが、長持ちするので手間が省ける点がありがたいです。