ドングリで自由研究の工作を作ろう!簡単に出来るアクセサリーとおもちゃの作り方まとめ
- 2016/8/15
- 夏休み
『団栗(ドングリ)』とは、ブナ科に属する樹木の『果実』を総称するものです。
そして、ブナ科の仲間には『樫(カシ)』、『楢(ナラ)』、『柏(カシワ)』などの木があります。
これらブナ科の果実に共通する特徴は、一部または全体が『殻斗(かくと)』というお椀状の皮(帽子や袴ともいう)で覆われていることです。
因みに、ブナ科の果実にはドングリ以外に固有の呼び名を持つものがあり、よく聞くのは『栗の実』、『椎の実』、『楢の実』などです。
これらの実はデンプン質を豊富に含むため、日本では古代から人や動物の食料や古典的な玩具の材料にもなっていました。
本記事では昔からおもちゃの材料として親しまれた「ドングリ」を使ったアクセサリーやおもちゃの作り方をご紹介します。
小学校低学年のお子様の自由研究の工作として利用してみてはいかがでしょうか。
ドングリの下処理方法
秋風が吹き始めると、子供の時のドングリ拾いの記憶が甦(よみが)ってきます。
ドングリ拾いは、比較的身近な公園などでも出来ますので、散歩のついでに親子で楽しんでみては如何でしょうか。
そして、折角ですから拾ったドングリを利用し、親子で夏休みの自由研究に挑戦してみませんか?
ただ、拾ったドングリをそのまま使うと後になって“芽が出たり”或いは“虫がわいたり”するので、多少手間でも下処理をしてから使いましょう。
下処理の仕方は、“熱湯で茹でる”、“蒸気で蒸す”、“オーブンで焼く”などの方法です。
ただ、蒸気やや熱湯を使った場合は、後で天日干しする必要がありますので余りお勧めできません。
一番手間がいらず衛生的なのは、ジップロック付きのビニール袋に入れ冷凍するのが良いと思います。
1週間ほどしたら冷凍庫から取り出し、ドングリを新聞紙の上に広げ自然解凍します。
簡単&かわいい!ドングリで作るアクセサリー
次に、ドングリで作れる簡単アクセサリの作り方をご紹介していきます。
(1)ネックレス
まずドングリの長手方向に『錐(きり)』で穴をあけます。
次に2本取りした糸を通した針をドングリの穴に通します。
最後に糸の両端をしっかり結び付け出来あがりです。
なお、ドングリに穴をあける時は、両足の親指で固定し“優しく錐もみする”のがコツです。
(2)ストラップ
まずドングリの頭の部分にある『ヘタ(へそ)』みたいなものを爪でひっかいて取り外します。
取り外した痕(あと)の真ん中あたりに目打ちで優しく小さな穴を開けます。
穴があいた部分にボンドをのせてヒートン(小さなアイボルト)をねじ込み透明に乾くまで放置します。
ボンドが乾いたらお好みのストラップを付けます。
表面にニスを塗ると艶が出て綺麗になりますし、可愛いイラストを描いたらなお良いでしょう。
子供と楽しむ!ドングリおもちゃ
男の子の工作はアクセサリではなく、おもちゃのほうが合っています。
ここではドングリで作れる簡単なおもちゃをご紹介致します。
(1)こま
ドングリこまは一番の定番です。
使うドングリは、丸くて出来るだけ形の良いものを使いましょう。
ヘタの部分のほぼ中央に、錐で小さい穴を開けます。
その穴に『楊枝(ようじ)』を深く挿し込んで、残った部分を適当な長さにカットします。
この時、楊枝が真っ直ぐ刺さっていないと廻り難いので注意しましょう。
(2)マラカス
ペットボトルに小粒のドングリを数個入れます。
キャップを閉めたら出来上がりです。
プラスチックコップを使う場合は、コップにドングリを入れた後にもう一個のコップで蓋をし、繋(つな)ぎ合せの部分をビニールテープ止めます。
出来れば、色つきテープの方が綺麗に出来あがります。
大人も楽しい!ドングリで作るインテリア
最後にお子さんと一緒に工作が楽しめるドングリで作れるインテリアをご紹介致します。
(1)キャラクター人形
比較的大きめのドングリを選び、修正液(白色)、細字用マジックペンなどで子どもの好きな人気漫画のキャラクターを描きます。
描き上がった人形は、枯れ葉、枯れ枝、松ぼっくりなどで作った台座に置くと、より一層見栄えがします。
(2)ドングリカレンダー
あらかじめ『コルクボード』を用意し、『月』と『曜日』の表示板を作っておきます。
ドングリの側面に、1~31の数字を書きます。
ドングリは茶色ですから、数字は白っぽい色の方が見易いです。
出来あがったら、数字を描いたドングリをボンドで『画鋲(がびょう)』に接着します。
なお、月と曜日の表示材料は、貝殻とか平らな小石などで工夫するのも楽しいものです。
毎月、ドングリの数字を入れ替えれば、1年間を通して使えるので実用的なインテリアの1品になります。
(3)キャンドルホルダー
ブランデーグラスの中に、『エナメルペイント』や『グリッターカラー』などで色付けしたドングリを適当量入れ、ダイニングテーブル用のキャンドルホルダーとして利用しては如何でしょう。
特別な日のディナーがきっと更に美味しくなります。
終わりに
以上、ドングリを活用した工作についてまとめてみました。
秋は色々形容される季節です。
代表的なのは“読書の秋”や“食欲の秋”ですが、他方では“芸術の秋”ともいわれています。
秋の夜長を利用して、ドングリ以外にも落ち葉や枯れ枝などを利用して、お洒落なインテリ作りに挑戦してみるのも良いものです。
案外病みつきになるかも知れません。