松ぼっくりを使った自由研究工作|かわいい動物やお洒落な飾りのアイデアをご提案
- 2016/8/17
- 夏休み
『まつかさ』のことを漢字では『松傘』、『松毬』、『松笠』などと書き、“松の果実のようなもの(球果)”のことをいいます。
通称、『松ぼっくり』や『松ぼくり』といわれていますが、このいい方は『松陰嚢(まつふぐり)』という言葉が転訛したものといわれています。
そんな松ぼっくりを使った色々な工作を本記事ではご紹介していきます。
自由研究のアイデアとしてご活用下さい。
工作に使いやすい松ぼっくりは?
一般的には、『松科・松属』の松ぼっくりが“形も良く大きさも手ごろ”です。
中でも『アカマツ』と『クロマツ』の松ぼっくりが代表的です。
これらの松ぼっくりは保存性が大変良く、且つ、吸湿すると傘が閉じ乾燥すると傘が開くといった特性がり、子供のおもちゃや工芸品などに利用されることが多いです。
松ぼっくりの種類は?
アカマツやクロマツと同じ松科でも、属が異なる『ツガ』、『モミ』、『トウヒ』などにも松ぼっくりができます。
また、松科と異なる杉科の『ラクウショウ』、『メタセコイア』、『コウヨウザン』、或いは檜科の『ヒノキ』、『サワラ』、『コノテガシワ』などにも“松ぼっくりに似たもの”ができます。
どちらかというと、松科以外の松ぼっくりは“大きさが小粒で形は球形に近い”ものが多いようです。
しかし、根気よく工作することによって、際立ったオンリーワンのアクセサリーが出来るかも知れません。
工作前の下処理は?
拾ってきた『松ぼっくり』は、概ね泥や微生物が付着しています。
また、虫喰いのものもありますので、工作する前には洗浄と消毒を済ませましょう。
その前に、松ぼっくりの形や色を観察し、交錯するものと廃棄するものを選別します。
その後、工作に使用するものは使い古したハブラシなどで付着している泥や埃を取り除き、それから洗浄と消毒に取り掛かります。
(1) 洗面所のシンクにお湯を張った中にカップ1杯のお酢を入れます。よくかき混ぜた後、松ぼっくりをゆっくり入れ約20~30分浸します。
なお、お酢の代わりに殺菌作用のある洗剤でもOKです。 (2) シンクのお湯を抜き、松ぼっくりを1個づつ流水ですすぎ洗いします。 この時、松ヤニが付いていることがありますので、ゴム手を使うと良いでしょう。 (3) 未だ汚れが落ちていないようなら、同じ手順を何度か繰り返して下さい。 (4) 新聞紙を数枚重ねた上に出来るだけ離して松ぼっくりを置き、傘が綺麗に開くまで3~4日陰干しをします。 |
松ぼっくりで作る可愛い動物3選
松ぼっくりの工作には、小枝やドングリのような木の実を一緒に使うとバリエーションが広がります。
後は、接着剤として木工用ボンド、形を整えるためには粘土、飾り付けにはビーズなどを準備すると良いでしょう。
ただ、松ぼっくりは、部屋の湿度によって傘が閉じたり開いたりしますので、予め、そのことをイメージしておいて作り始めましょう。
(1)ヒツジ
*球形の松ぼっりを『胴体』にします。
*紙粘土で作ったやや細長い『顔』を胴体にボンドで接着します。
*4本の小枝を切り揃えて『脚』とし、グル―ガンで胴体に接着します。
*細いモールを切って『角(つの)』の形に丸め、グル―ガンで顔に接着します。
*アクリル絵の具で顔に『目』、『鼻』、『口』を描き入れます。
(2) フクロウ
*松ぼっくり1個を小枝に接着し『顔・胴体』とします。これは転倒防止のためです。
*羊毛フェルトで『口ばし』、『顔』になる部分、『脚』の形に切り取ります。
*始めに顔の部分の羊毛フェルトをボンドで接着し、その上に『動眼(目玉シール)』をグル―ガンで接着します。続いて『口ばし』、『脚』を接着します。
*羊毛フェルト生地を『羽』の形に切り、グル―がんで接着します。
(2)アヒル
*大小の松ぼっりをボンドで接着し、小さい方を『頭』、大きい方を『胴体』とします。
*紙粘土で『口ばし』と『水かき』を作り、夫々ボンドで顔と胴体に接着します。
*顔の上部にはグルーガンで『動眼』を接着します。
*『口ばし』と『水かき』には、アクリル絵の具で色を付けます。
松ぼっくりのお洒落なインテリア
(1)オーナメント
大小の長円形の松ぼっくりを夫々5~6個くらい使い、大小交互に放射状にボンドで接着しリングを作ります。
リングの中央部には、小型で球形の松ぼっくり間隔を避けずボンドで接着します。
出来あがったら、エナメル絵の具でお好みの色と配色でデザインしましょう。
因みに、全体を白色で仕上げると、“雪の結晶”にようにも見えます。
(2)ツリーポット
紙コップを松ぼっくりの大きさに合わせて、適当な長さにカットします。
紙コップの底の部分を土台にし、松ぼっくりをその中に入れます。
松ぼっくりには、置く場所と調和する色付けをして下さい。
なお、紙コップにも綺麗な包装紙を巻くとか、綺麗な布地を接着するとかの工夫をすると、一層引き立ちます。
(3)ミニツリー
ペットボトルの口を土台にし、はみ出ない程度の小さな松ぼっくりをボンドで接着します。
色付けは単色で行い、色違いのツリーを数個作ると結構見栄えがします。
終わりに
以上、松ぼっくりを使った工作をご紹介しました。
松ぼっくりで作る“おもちゃ”や“インテリア”でも、ちょっとした工夫やアイデアで素敵な逸品になります。
お近くの“100均ショップ”の覗いてみると、意外に良いアイデアが浮かぶかも知れません。