【支笏湖氷濤まつり2017】イベントを満喫するための服装、宿泊情報まとめ
- 2016/12/1
- お祭り、行事

『支笏湖』は、『支笏洞爺国立公園』内にある日本最北の『不凍湖』です。
今から約4.4万年前この辺一帯で大噴火が発生し、支笏カルデラが形成されて出来たカルデラ湖です。
その当時は、ほぼ円形を成していましたが、後にカルデラの縁に沿って『恵庭岳』と『風不死岳(ふっぷしだけ)』などが隆起したため、現在のような真ん中辺りが少し縊(くび)れた形状になりました。
支笏湖は『摩周湖』に匹敵するくらいの透明度があり、何度か日本一になったこともあります。
因みに、支笏湖の名前は、アイヌ語の“大きな窪地”を意味する『シ・コッ』に由来していますが、この窪地は支笏湖を源流とする『千歳川』の旧名ともいわれています。
北海道唯一の大名家であった『松前藩』は、現在の千歳と苫小牧(とまこまい)一帯の地域を『志古津(しこつ)』と呼んでいたそうです。
そんな支笏湖では毎年1月の下旬から毎年恒例の冬の祭典「支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」が開催されます。
本記事ではその詳細や気になる情報をまとめてみました。
お出かけ前に是非チェックしてみて下さい。
支笏湖氷濤まつりとは?歴史と来場者数
幻想的な光景です!支笏湖氷濤まつり https://t.co/wRDpnW8Y52 pic.twitter.com/pW7kcu05hH
— ツアーネット 北海道版 (@tournet_h) 2016年9月9日
『支笏湖氷濤まつり』は、1977年(昭和52年)に始まったイベントで、今年で第39回目を迎えます。
『濤(とう)』という言葉の意味は、“高くうねる波”のことですが、まさに支笏湖の畔(ほとり)で“氷が大きくうねる”様をイメージして命名されました。
このイベントは、寒さが最もピークを迎える1月下旬から約半月ほど開かれますが、今では『層雲峡氷瀑まつり』、『旭川冬まつり』、『札幌雪まつり』と並んだ、北海道を代表する“冬のお祭り”となっていて、年々集客数が増え最近では約20万人もの観光客が訪れるまでになっています。
『支笏湖氷濤まつり』の最大の特徴は、日本で有数の透明度を誇る“支笏湖(千歳川)の水”を凍らせた、透き通った氷の美しさにあります。
支笏湖は『生活排水』が流入しないため、プランクトンの発生が少ない『貧栄養湖』なのです。
元来、透明度が高い水なので“不純物が少なく”、且つゆっくりと時間をかけて凍らせることで“氷の結晶がきめ細かく”なります。
その結果、染色していないにも拘わらず“透き通った青く輝く氷”が出来上がります。
そんな訳で、展示されているオブジェは、お日様がある昼間に見ても、ライトアップされた夜に見ても、“淡いナチュラルブルー(支笏湖ブルー)”なのです。
支笏湖氷濤まつり2017の日程とイベント情報
ライブ中は天気が良かったけど、最後は横殴りの雪でした
今週末は?
2016/02/21/支笏湖氷濤まつり#シャオニャン 写真好きな人と繋がりたい #ファインダー越しの私の世界 #ありす #かのん #かんな #りょうか #りー pic.twitter.com/NJQB6iV12s— どさんこ39/CANON (@eosfived3) 2016年6月22日
真冬の支笏湖では、湖水の“うねりと高潮”によって岸や桟橋に吹き付けられた湖水が『柱状』や『球状』になって“凍り付く自然現象”が現れます。
この『しぶき水』がヒントとなり、陸上に製作したオブジェに“スプリンクラーで噴霧する”ことを思いつきました。
そうして再現したのが『氷濤オブジェ』です。
氷濤オブジェの製作は、“骨組みづくり”に1か月、“水の噴霧”に1か月、実に長い時間と粘り強い労力を必要とします。
更に、“支笏湖ブルー”の氷を作るための最適条件は、“-7~8℃の気温と微風”という自然の力が必要ということです。
因みに、開催要領は、以下のようになっています。
(1)開催場所:北海道千歳市支笏湖温泉 (2)開催期間:2017年1月27(金)~2月19日(日) (3)開場時間:9:00~22:00 (4)ライトアップ:16:30~22:00 |
開催期間中の土・日・祝日に限って、会場近くの山側の展望台から15分間ほど『花火』が打ち上げられます。
なお、冷えた身体を温めてくれる食べ物としては、定番となった温かい『そば』と『うどん』、『甘酒』、『豚汁』、『おでん』、『肉まん』以外に、土・日には『じゃがバター』が出店されます。
このジャガイモは、地元の大滝村産の『洞爺』という品種で、“大きな芋を炭火で焼く”のが人気を集めています。
期間中には、オリジナル商品の『氷濤飴』も販売されています。
因みに、開催期間中の主なイベントは、以下のようなものです。
(1)冬の支笏湖花火の世界(期間中の土・日、18:00~)約15分『花火』の打ち上げ (2)氷濤ダイナミックナイト(2月12日、17:00~)力強い『和太鼓』の演奏 (3)氷濤アイスカット大会・フラワープレゼント(1月28日、14:00~) (4)氷濤ウエディング(1月29日、13:00~) |
現地の予想気温とイベントを楽しむ為のおすすめ服装、防寒着
千歳市付近の1~2月の気象条件は、日平均気温が-7℃~-6℃(平均最低気温:-14℃~-13℃、平均最高気温:-2℃~-1℃)となっています。
日中はまだしも、夕方からは急激に気温が下がりますのでしっかりと防寒対策をして下さい。
インナーはヒートテックの長袖シャツとタイツ、アウターにはダウンコートが必需品です。
長めのマフラー、耳が隠れる帽子、手袋は当然として、靴は雪道専用の防滑加工をして下さい。
アクセス、駐車場、近隣の宿泊情報
会場の『支笏湖畔』へのアクセス方法、及び宿泊施設の連絡先は以下のようなものです。(1)新千歳空港からタクシー:片道約40分、料金は7,000円くらい。貸切りジャンボバスもあります。 (2)新千歳空港からバス:片道約55分、料金は1,030円 (3)自家用車:冬期間は湖畔の駐車料金が無料 (4)札幌駅からバス:全席予約制で料金は片道500円 (5)宿泊施設 *支笏湖丸駒温泉旅館(TEL:0123-25-2341) *しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌(TEL:0123-25-2211) *レイクサイドヴィラ翠明閣(TEL:0123-25-2131) *休暇村支笏湖(TEL:0123-25-2201) *支笏湖第一寶亭留翠山亭(TEL:0123-25-2323) *オーベルジュ支笏湖翠山亭倶楽部(TEL:0123-25-2323) |
むすび
『支笏湖氷濤まつり』の運営は、地元の皆さんの『協賛金』で賄われています。
そのため、会場設営や氷像製作などに掛かる費用が不足し、今後の継続が大変厳しい状況にあります。
そこで、実行委員会では、会場にお越しの皆さんに『支援金』の協力をお願いしています。
協力頂いた皆様には、『ポストカード』や『飲み物割引券』を進呈しているそうです。