松ぼっくりでクリスマス・リースを作ろう!由来と長期保存方法をご紹介♪
- 2016/8/27
- クリスマス
『リース(wreath)』とは、“花や葉や小枝などを輪状にして造った”『輪』或いは『花輪』のことをいい、時には果物で作る場合もあります。
通常リースは壁やドアなどの飾り付けとして使います。
中でも『クリスマス・リース』はその代表的なものです。
そして、クリスマスの飾り付け以外でもテーブルの飾り付け、女性の『冠(かんむり)』や『髪飾り』などにもよく使われます。
そんなリースを作ってみたいと思っている方もいらっしゃる事と思います。
実は、松ぼっくりで簡単にクリスマスリースを作る事が出来るのです。
という事で本記事では、その手法や保存方法をご紹介していきます。
クリスマスの飾りつけや自由研究のアイデアの参考にして頂ければ幸いです。
リースの由来と起源
『リース』という言葉は、古代英語で“ねじ曲がった”とか“ぐるぐる巻いた”を意味する『リーザン(writhen)』という言葉に由来しています。
リースの起源は、古代ローマ時代の男性が祭事に出席する際、“威信の象徴である冠”として身に付けたものです。
材料は花や枝或いは蔓(つる)や月桂樹の葉などで手作りされ、結婚式のような特別な祭事や葬儀用として『石棺』に使う習慣がありました。
また、新年を祝賀する12月31日~1月4日に常緑樹のリースを贈る習慣がありました。
一方、キリスト教においては、毎年“キリストの到来する日”を祝う待降節(たいこうせつ)又は降臨節(こうりんせつ)という行事があります。
この行事を迎えるため、家々では4本の燭台を乗せた『アベント・リース(輪)』や『アベント・クランツ(冠)』を作ります。
そしてクリスマスの4週間前から1本ずつ蝋燭(ろすそく)に火を灯し、12月24日の『クリスマスイブ』に4本目の蝋燭に火を灯しキリストの到来を祝います。
因みに、リースのリング形状は『永遠』、蝋燭は『太陽』を意味し、キリスト教では“永遠に続く神の愛”を象徴するものです。
リースの材料である『柊(ひいらぎ)』は、キリストの被った茨(いばら)の冠をイメージした『受難』を表わし、飾りに使う赤い実は『流血』を表わすものです。
背景は違うものの、日本の正月に飾る玄関の『注連縄(しめなわ)』や『門松』に似ているようにも思います。
素材で変わる!クリスマス・リースの種類
10月も下旬になると、リスマス・リースのことが気になり始めます。
出来ることなら“全て山野で集めた天然素材”でリースを作りたいものですが、初めての人には中々難しいものです。
クリスマス・リース造りでコアになるのはやっぱり土台作りです。
そこで天然素材以外でも身近に手に入る素材について考えてみます。
オーナメントは、土台が出来上がりをイメージし、お近くの100均ショップでお探し下さい。
(1)天然系
『森林公園』などの雑木林に行けば運よく手に入るかも知れません。
土台の素材として枯れた細い木の枝や蔓(つる)などが手に入ります。
(2)ペーパークラフト系
A4サイズくらいのカラーペーパーを2枚折りにして運中を作り、それを2個繋ぎ合せてリングを作ります。
勿論、繋ぐ前に円柱部分の外側に数cm幅で切り込みを入れると、ほぼ綺麗な円形のリングができます。
(3)折り紙系
数色の折り紙で星型などをたくさん作り、少しずつずらしてボンドで接着し、適当な大きさのリングを作ります。
(4)ワイヤー系
金属ワイヤー、竹ひご、プラスチックストローなど細長い素材をねじり合わせてリングを造ります。
ストローは曲がらないので、多角形になるように折り曲げると良いです。
(5) 紙皿系
少し大きめの紙皿(アルミ又はプラスチック)の真ん中部分を適当な大きさにくり抜き、リングにします。
薄い場合は2~3枚重ね合わせるか、皿の底部分をボンドで接着し厚みを確保して下さい。
親子で作ろう♪松ぼっくりのリースの作り方
それでは、松ぼっくりでリースを作る方法をご紹介していきます。
先ずは、お子さんと一緒に森林公園などの雑木林を散策し、枯れた蔦(つた)などの枯れ枝や形が整った松ぼっくりを探してみましょう。
(1)蔦の処理
枯れ枝はぬるま湯に一晩漬けこんで柔らかくし、大まかに円形にして形を整えます。
まとまりが悪ければ細いワイヤーで束ねます。
その後、数日間は陰干しで乾かします。
(2)松ぼっくりの処理
松ぼっくりは泥や埃が付いているので、歯ブラシか掃除機で取り除きます。
拾ったばかりの時は傘が閉じているので、陰干しして傘を開かせます。
(3)固定金具の制作
金属ワイヤーを10cmの長さに切り、均等の長さに『U字』状に曲げ、曲げた方の先端部を直角に折り曲げます。
この固定金具を松ぼっくりの個数分準備します。
(4)オーナメントの作成
松ぼっくりに『ニス』や『絵具』で色付けをします。
松ぼっくりの軸部分にグルーガンで固定金具を接着します。
(5)リースの制作
蔦の土台(リング)にバランス良い間隔で、松ぼっくりに付けた固定金具の針金を取り付けます。
そのあと常緑樹の葉や赤い実のオーナメントを配置して出来上がりです。
松ぼっくりリースの保存方法
松ぼっくりのクリスマス・リースを長期間保存したい場合は、松ぼっくりから松ヤニの臭いが出ないように『下処理』をしっかり行うことです。
電子レンジで加熱処理する方歩もありますが、安全性を考慮し鍋で1時間程度煮沸することをお勧めします。
また、リースを作る前に“吸湿と乾燥を抑える”ため油性ニスを塗布(スプレーでも可)することをお勧めします。
むすび
以上、松ぼっくりでクリスマスリースを作る方法をご紹介しました。
できれば天然素材での“手作りリース”に憧れますが、手軽な100均ショップでの素材調達も楽しいものです。
普段見落としているものも、その気になれば意外と利用価値があります。
本記事を参考に、お子さんとクリスマスの準備をする楽しいひと時を味わうことが出来れば幸いです。