スタッドレスタイヤの寿命の見分け方は?走行距離や使用年数から交換時期の目安を判別
- 2016/8/27
- 生活
毎年秋口になると、ガソリンスタンドや車用品の専門店でスタッドレスタイヤの販売が本格的に始まります。
「そろそろスタットレスタイヤの買い替え時かな?」なんて、思いながら陳列しているタイヤを眺めている方も多いのではないでしょうか。
出来ればギリギリまで使いたい反面、寿命なのに放置して履いていると事故を引き起こす原因にも繋がります。
なので、寿命かどうかの見極めは非常に重要です。
そこで本記事ではスタットレスタイヤの寿命の見極め方と購入したタイヤを長持ちさせる秘訣等をご紹介していきます。
スタットレスタイヤを購入するかどうか迷っている方は是非参考にして下さい。
スタッドレスタイヤの適切な交換時期とは?
スタットレスタイヤの寿命を見た目で判断するにはタイヤの溝に注目して下さい。
これは、スタッドレスタイヤだけではなく、全てのタイヤに対して判断できる箇所です。
タイヤの溝に「スリップサイン」というがあるのはご存知ですか?
まずは、タイヤを横からではなく縦から見て確認してみましょう。
走行しているとタイヤのゴムと地面が摩擦により、徐々に擦り減っていき、溝にあるスリップサイン(溝にある出っ張り)が地面に触れるようになってきた時が、タイヤの寿命であり交換時期であると言えます。
文章では伝わりにくいと思いますので、こちらの動画をご覧ください。
0:10から交換が必要なタイヤを紹介しています。
0:22辺りからスリップサインが出てきますので、お見逃しなく!
走行距離や年数から交換時期の目安を判別するには?
どこのガソリンスタンドや他店でも恐らく同じことを言われると思いますが、スタッドレスタイヤを使用できる年数は大体3年です。
主な理由はタイヤの劣化。
タイヤに使われるゴムは、油分・劣化防止剤などが入っています。
しかし、時間が経つにつれて、油分は抜け、弾力も無くなり硬くなってしまうのです。
最悪の場合、ひび割れを起こします。
硬化してしまうと、タイヤと地面の摩擦が弱くなるのでスリップしやすいです。
劣化による硬化、その上ひび割れも起きていたら簡単にスリップすることもあります。
故に、タイヤメーカーや種類によって多少の違いがあるかもしれませんが、どのタイヤも大体3年が限界なのです。
また、走行距離での劣化は基本的に考えなくて良いです。
タイヤの適正な空気圧を守り、時間経過での劣化を考えなくてよい3年以内で使って乗るだけでしたら、スリップサインが出てくるまで使用できます。
「どれぐらい走れるものなのか?」という疑問は、使い方や車の駆動方式で変わるので正確な数字は言えませんが、数万キロは走ることが出来るのです。
スタッドレスタイヤを長持ちさせる秘訣
スタッドレスタイヤは冬にしか使いません。
もちろん頻繁に買い替えることは避けたいので、なるべく長く使いたいとおもうはずです。
では、長期的に使用するためにはどのような点に注意すればいいのでしょう?
そこで、一番大事になってくるのが保管方法です。
基本の保管方法は高温多湿・紫外線は避けて、冷暗な場所での保管。
日が入らない倉庫などでの保管がベストです。
保管する際はタイヤカバー、無ければポリ袋などにいれて保管しましょう。
ただ、ポリ袋に保管すると効果は落ちますが、タイヤのまま保管するよりはマシです。
タイヤのままの保管だと、紫外線などで油分が抜けて硬くなってしまうので溝があっても寿命が縮んでしまいます。
最近では、ガソリンスタンドで保管していたただけるところもあります。
マンションなどで保管場所がない場合は、お近くのお店に確認してみましょう。
そして、夏でもスタッドレスタイヤをつけている車を見ますが、危険なのであまりおすすめ出来ません。
何故なら、スタットレスタイヤは夏タイヤと比べてゴムの柔らかさ・溝の深さが違います。
冬道に走行するためには適切ですが夏には不向きなのです。
夏にスタッドレスタイヤをつけたまま高速道路を走行中、タイヤがバーストして事故が起きたという事例が毎年あります。
また、夏の雨の日に走行中、ハイドロープレーニング現象からブレーキが効かなくなり、大事故を引き起こす原因にも繋がります。
・夏タイヤに交換するのが面倒 ・注意していれば夏冬兼用でも問題ない ・買い替えるのはお金の無駄 |
などと言うお気持ちはよくわかりますが、事故を起こしてから後悔しても後の祭りです。
安全面を最優先に考えて下さいね。
まとめ
以上、スタットレスタイヤの寿命や交換時期の見極め方などをご紹介しました。
スタッドレスタイヤを1年中つけたまま走行した場合、普通は3年使えるものが2年ないしそれ以下で寿命を迎えることに繋がります。
寿命を迎えると買い替えなくてはならないので結局節約するつもりが損することになるかもしれません。
また、事故が起こる危険性もあるので春にはノーマルタイヤに交換するようにして下さい。
常に安全を最優先して、適切な判断と見極めを怠らないようにしていきましょう。