スタッドレスタイヤの価格相場|ノーマルタイヤとの違いと夏場装着する際の注意点
- 2016/8/25
- 生活
雪が多い地域では毎年当たり前のように装着しているスタットレスタイヤ。
冬が近づいてくると、夏タイヤを変える作業も結構大変ですよね。
ちなみに私は、父親から「ドライバーはいざという時のためにも、タイヤを自分で交換出来なくてはダメだ!」と言われていたので昔は自分でタイヤ交換をしていました。
さて、スタットレスタイヤには寿命があります。
なので、「そろそろ買い替えなくては・・・」と思っている方も多い事と思います。
そこで気になるのが価格相場。
出来れば安く、良いものを買いたいと誰しも思うはず。
という事で本記事ではスタットレスタイヤの価格相場をわかりやすくまとめてみました。
記事の後半ででは私がおすすめするスタットレスタイヤも紹介しています。
もしも、スタットレスタイヤの買い替えを検討されているのであれば是非参考にして下さい。
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤとの違いは?
あなたはスタットレスタイヤとノーマルタイヤとの違いを説明することは出来ますか?
何となくはわかっているけど、具体的に説明することは難しいはずです。
まずは、豆知識としてスタッドレスタイヤとノーマルタイヤがどういうものなのかを箇条書きにしてまとめてみました。
○スタッドレスタイヤ ・冬のアイスバーンや雪が積もってる道などで、ノーマルタイヤに比べると車の駆動力が工夫されている ・路面を噛んで摩擦を増やして走行 ・ゴムが柔らかいので路面が熱くなる夏にはむかない ○ノーマルタイヤ |
それでは具体的に説明していきますね。
まず、2種類のタイヤの違いは大きく分けて2つあります。
一つ目は、ゴムの柔軟さです。
低い温度環境でノーマルタイヤ(夏タイヤ)を使うと、低温で固くなったタイヤと路面との接地が少なくなってしまうのでグリップの力が弱くなります。
その点、スタッドレスタイヤは-20度ぐらいの低温でも硬くなりにくく、特殊ゴムを使って柔らかくしているので路面に対して密着できる工夫が施されているのです。
また、近年では特殊ゴムにも様々な工夫が施されていてます。
例えば、ガラス繊維やクルミなどを練りこんでグリップ力を高くしたり、スポンジのように水分を吸い取れるように空気を練りこんだりしているのです。
ご存知かと思いますが、スタッドレスのゴムは年数が経つにつれてどんどん固くなります。
ゴムが固くなると路面への密着の精度も落ちるので効き目が悪くなってくるので注意が必要です。
具体的な目安は購入して3年以上経った場合は点検することをおすすめ致します。
なるべくお金をかけたくないお気持ちはよくわかりますが、事故を起こしては元も子もありません。
事故は被害者だけではなく、加害者も辛い目に合うので絶対に避ける様心がけましょう。
そして、二つ目は、タイヤについている溝の深さです。
ちょっと、冷蔵庫にある氷を思い浮かべて下さい。
取り出したばかりの氷は、表面に霜がついていて普通に手に持つことができますよね。
しかし、表面が溶けている氷は、濡れていて滑りやすいので持つことが難しいはずです。
これは路面でも同じことが言えます。
路面の氷が解けると表面に水の膜を張り、車が滑りやすくなるのです。
なので、スタッドレスには深い溝と浅い・細い溝の「サイプ」と呼ばれるものが多くつけられています。
タイヤの溝を深くし多くすることで路面の表面にある水を掻き出し、タイヤが路面に接地して引っ掻きます。
雪が積もっている道路では、路面にある雪を噛むように圧をかけて蹴り出し、接地する時までに雪が剥がれ落ちます。
そして、また新たに雪を噛むことができるのです。
スタッドレスタイヤの価格相場
スタッドレスタイヤの価格はピンからキリまであります。
メーカーやサイズ、車種などで調べると膨大な量になるので、インチ数だけで大体の相場を調べました。
・20インチ 5~7万円 ・19~17インチ 2~4万円 ・16~14インチ 1~2万5千円 ・13~12インチ 6千円~1万円 |
タイヤ幅や扁平率など考慮していませんが相場としてこんな感じです。
ちなみに私はブリジストンのブリザックVRXを使用しています。
スタットレスタイヤを購入する時、何を買ったらいいのかよくわからなかったので「おすすめは何ですか?」とオートバックスで聞いたら、「断然VRXですね」と強く言われたのでそのまま購入しました。
装着した感想は、今までのスタットレスタイヤと効き目が全然違いました。
「グッ」と止まる感じですね。
普通は「スー」という感じで止まりますが、「グッ」と止まる感じは初めて。
安全面を考慮するなら私も強くおすすめします。
ブリジストンのブリザックVRXのサイズ別価格は公式HPでご確認下さい。
⇒http://tire.bridgestone.co.jp/blizzak/size/vrx.html
夏に使うのはNG!スタットレスタイヤの弱点とは?
スタットレスタイヤは年々質が上がってきています。
ただし、制動距離が短くなると言って過信しては絶対にいけません。
ドライバーが「冬道は危険だ」と認識して運転しなければ事故を引き起こすことに繋がりかねません。
そして、夏にスタットレスタイヤを履き続ける場合も注意が必要です。
実際に履きつぶしを覚悟で夏場にスタットレスタイヤを履いている方も多い事と思います。
ただ、スタットレスタイヤは冬道を安全に走ることを目的としているので夏場の走行には不適切な部分があります。
特に気をつけて頂きたいのが夏場の雨の日です。
スタットレスタイヤは吸収性能が良いので水を含みやすくなります。
また、吸収機能が高いのに排水機能が悪いのでタイヤに水膜が出来やすいのです。
その結果、雨降りの時にスピードを出して運転しているとハイドロープレーニング現象を引き起こしやすくなります。
ハイドロプレーニング現象とは、自動車などが水の溜まった路面などを走行中に、タイヤと路面の間に水が入り込み、車が水の上を滑るようになりハンドルやブレーキが利かなくなる現象。水膜現象ともいう。
実際に私もハイドロープレーニング現象を経験したことがあります。
夜、帰宅するのが遅くなり、急いで自宅に向かって雨の中車を走らせている時、車が突然浮いてしまいました。
慌ててブレーキを踏みましたが全く聴きません。もしも、斜めに走行し、対向車がいたら・・・
こうして私はあなたに対して記事を書くことが出来なかったはずです。
こちらの動画は、夏でもスタッドレスタイヤを着けた状態のブレーキ性能を実験したものです。
「スタットレスタイヤって年中履きつぶしを覚悟で装着しているとどうなるの?」
などと、疑問に思っている方は一度見てみるといいですよ。
まとめ
スタットレスタイヤとノーマルタイヤとの違い、価格相場や夏場の注意点等を私の実体験を交えてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
スタッドレスタイヤを購入しようとしている方の参考になったなら幸いです。
ちなみに早期の予約時期が一番お買い得です。
後、9~10月ぐらいになると前年の売れ残ったものが特別価格で売ってたりします。
早期購入で特典が付くこともあるのでそれ狙いで買うのもアリです。
いずれにしても冬場の走行には細心の注意を払い、安全運転を心がけて下さいね。