【野良猫対策】駆除の仕方と近所の餌やりを止めさせる方法!保健所に相談するべき?
- 2016/12/22
- 生活
『野良猫(のらねこ)』とは、特定の飼育者がいないネコ(イエネコ)のことで、『ドラ猫』や『野良(のら)』とも呼ばれています。
日本では古来、ネコは『鼠除け』として主に農家で飼われていましたが、当初は犬のように綱に繋がれて飼育されていました。
しかし、1602年(慶長7年)、法令によって“繋いで飼育すること”が禁止されたため、富裕層の中で鼠除け以外に『愛玩動物』として飼育するようになりました。
そのため、ネコたちは屋外に自由に出歩くことになり、結果として『交雑』が進み繁殖していったと考えられています。
因みに、街中で暮らす人々の生活圏から逃避し、山野へ移り棲み『野生化』したものを『野猫(ノネコ)』と呼んで『野良猫』と区分しています。
さて、近世になって、人間の住居に自由に出入りしながら飼育されてきたネコは、その本能的な性質から誰の土地でもお構いなく侵入します。
そのことで、特に都市部においては様々なトラブルを引き起こすことがしばしば見受けられます。
例を挙げれば、“繁殖期の鳴き声”、糞尿などの衛生被害“、“生ごみ漁りなどの食害”、“抜け毛などによるアレルゲン”等々。
殊に、無責任な『餌付け』により、地域住民の対立問題まで引き起こすことも増えています。
野良猫が家の周りに集める原因と想定される被害
『野良猫』は、非常に『自己奔放』な性質ですから、一旦自分が決めた『テリトリー』は頑固に守り抜きます。
詰まり、他人の家や庭などでもお構いなく、勝手に侵入してきて平気で糞尿をします。
これは、他の動物にも共通する、おしっこで臭い付けする『マーキング』という行為ですが、自分の“縄張りを主張する”ために行います。
一般に、ネコの行動範囲は半径数100mといわれています。
その中で『食事場』、『昼寝床』、『トイレ』、『遊び場』などを区別して、毎日ルートを決めて巡回しています。
問題なのは、異様なほどに“執着心が強く”何が何でも決めたことを守り抜くことです。
そのため、昼寝の時間になれば他人の車の屋根に飛び乗り、昂然と『昼寝』を決め込みます。
場合によっては、車のボンネットで『爪砥ぎ』して車体に傷を付けることもあります。
トイレタイムになると、平気で他人の花壇に入り込み、気持ちよくトイレを済ませます。
また、繁殖期になれば誰憚(はばか)ることなく、深夜でも大声で『嬌声?(きょうせい)』を発します。
野良猫を駆除する方法
冒頭に確認しておきます。
日本には『動物愛護法』という法律があります。
その第44条に“愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以上の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。”と規定されています。
ですから、どんな事情があろうとも、殺傷することは法律違反になるので是非認識しておいてください。
但し、そうと知っていても野良猫の糞尿被害は、我慢の限界を超えるものがあります。
野良猫の駆除には一体どんな方法が有効なのでしょうか。
よく聞くのは、『柑橘系』の臭いを嫌がると聞きます。
中には効果がある場合もあるかも知れませんが、ネコにも好き嫌いがあるでしょうから、これで『万全』という訳にはいきません。
最近、色々な“猫除けスプレー”が市販されていますが、これも絶対的な効果は望めません。
詰まり、同じ臭いには『耐性』が出来てしまいます。
言い方を変えれば、“嫌な臭いに鈍感になる”ということです。
一方、猫は自分がマーキングした場所に繰り返してやってくる習性があります。
そのため“臭いを残させない”といった工夫も必要です。
詰まり、野良猫の糞尿は雑菌が繁殖してきつい臭いを発する訳ですから、徹底的に洗浄して除菌することが大事です。
これには大変な労力を要しますが、猫除けには簡単な方法がなく、“継続する”ことと“徹底する”ことが勝負の分かれ目です。
根負けしたら、それこそ猫野良の『思う壺』です。
また、最近は『音』、『光』、『水』を利用した“猫除けグッズ”が市販されるようになりました、殆どが、センサーを利用した『自動撃退法』ですから手間いらずのものです。
ただ、音や光は“ご近所迷惑になる”場合がありますので、作動原理や使用条件をよく理解した上で検討することをお勧めします。
近所の餌やりを辞めさせるには?保健所に相談するべき?
野良猫への『餌やり』が社会問題になっています。
概ね、餌を与える人の言い分は、お腹が空いていて“かわいそうだから”というものです。
確かに、一人暮らしの高齢者であれば、餌を食べる時にすり寄って来る“ネコに癒される”ことはあるかも知れません。
傍(はた)で迷惑している人からすると、可哀そうなら自分で“飼いネコにすれば”とも思います。
しかし、無責任に餌やりする人の殆どは、端からその気などありません。
また、野良猫の側の言い分も恐らく“飼いネコになるのは嫌”なのです。
詰まり、この問題には“三方丸く収まる妙案”などありません。
誰かが『トラップ』を仕掛け、保健所に届けて『殺処分』すれば一件落着かも知れませんが、野良猫だけに責任を取らせるのも正に『殺生な話』です。
理想的には、そこに暮らす住民の話し合いで、『三者』が快適な生活を送れるように知恵を出したいものです。
むすび
世に『犬派』と『猫派』がいます。
最近は、可なり猫派が増えてきているそうです。
その所為か、『ネコカフェ』なるお店も全国津々浦々に広まっています。
ネットでは、可愛い動物の動画がアップされたら、即座に何百万件のヒットを記録します。
やっぱり、それくらい動物達は、人を癒してくれる存在であることは間違いないことのようです。