部屋がカビ臭い原因と消臭対策!赤ちゃんの健康に影響はあるの?
- 2016/9/29
- 生活
近年の住宅は、とても『機密性』や『断熱性』に優れた構造になっています。
特に冬に雪が降るような寒冷地においては、暖房効率の向上で『省エネ効果』が顕著に表れています。
また、マンションなどのような共同住宅においては、上階や隣との『騒音防止』の面で大きな効果が発揮されています。
しかし、大きなメリットの反面、通気性が損なわれてしまい部屋内の“熱や湿度が籠もり易い”といった、住む人にとって健康や衛生に影響する問題が顕在化しています。
では、湿度が籠りやすい現在の部屋を快適に過ごすためにはどのような点に配慮するべきなのでしょう?
そこで本記事では、湿気が籠ることによって興り得る「カビ」にフォーカスを当てて、その対策やかび臭さを取り除く方法等をご紹介していきます。
部屋がカビ臭い時考えられる原因とは?
『カビ』の繁殖に必要な温度は20~30℃、湿度は60%以上といわれています。
その上、カビの栄養分となる『塵埃(じんあい)』、『食べかす』、『皮膚・皮脂』などがあれば、活発に増殖していきます。
家の中でカビが繁殖しやすい場所は、一般的に湿気が多く餌が豊富な『風呂』、『台所』、『押し入れ』などが挙げられます。
通常、このような湿気の多い場所は空気が澱(よど)んでいる場合が多く、空気が滞留するだけで自然と色々な臭いが立ちこめます。
なお、カビ臭を感じた場合は、ほぼ間違いなく”カビが発生している”と考えて良いと思います。
特に密閉性が優れた家では、一日中窓を閉め切っただけで臭気が立ちこめることがあります。
因みに、『カビ臭』とは一体どんな臭いがするのでしょうか?
実は、臭いを感知する『嗅覚』は、個々人の感受性によって随分バラツキが大きいそうです。
カビ臭のことをよく例えられるのは、『墨汁』や『絵の具』のようですが、元来カビは“キノコと同類”の『糸状菌(しじょうきん)』と一緒の仲間ですから、生の『キノコ類』と何処か共通するところがあるかも知れません。
部屋のカビ臭さを取り除く対処方法
さて、家の中で『カビ臭』を感じ始めたら、先ずは“空気が澱(よど)んでいる”と考えてください。
取り敢えず、毎日可能な限り2つ以上の部屋の窓を開放し、家の中に外気を流入させることが大事です。
特に湿気が多い“風呂場や台所”は少し長めに換気扇を動かして、強制的に空気を入れ換えてください。
なお、押し入れの臭いが気になる場合は、一旦中の物を全部取り出して、壁、床、棚などを含め丁寧に掃除機で吸塵してください。
その後、固く絞った雑巾で拭き掃除を行い、襖をしばらくの間取り外しておくと良いでしょう。
因みに、最近は『抗菌剤』が配合された洗剤が市販されています。
大きく分けて、『無機系』のものと有機系のものがありますが、カビの種類によって効果がない場合もあります。
また、初めは効果があっても耐性を持つ場合があるので、漫然と同じものを使っても意味がない場合もあります。
カビが減っているかなどを注意深く観察する必要があります。
部屋のカビが赤ちゃんに悪影響を及ぼすこと
一般家庭で繁殖するカビは、主に『赤カビ』、『青カビ』、『黒カビ』などです。
カビは成人にも健康被害を起こすことは周知のことで、アレルギー性様の鼻炎、皮膚炎、喘息などが良く知られています。
従って、赤ちゃんがいる家庭では十分なカビ対策が不可欠なことです。
カビが繁縟しやすい場所は、主に湿気が籠もり易い浴室、台所、押し入れ、屋外に面した壁やカーテンなどですが、実は新陳代謝が盛んな“赤ちゃんのベッドや布団”もカビが繁殖しやすいといえます。
仮に、赤ちゃんが過ごしている部屋にカビが発生していたとしたら、カビの胞子が室内に飛散している可能性が高く、吸引してしまうリスクが極めて大きいといえます。
赤ちゃんが元気で体の『抵抗力』や『免疫力』が正常であれば良いのですが、風邪を引いて体力が落ち込んだ時には、突然喘息などの症状が現れる場合があります。
そんなことにならないように、兎に角、赤ちゃんが過ごす部屋は、日当たりが良く湿気の少ない部屋を選ぶことと、部屋の空気の入れ換えや掃除をこまめに行い、併せて寝具の洗濯を頻繁に行ってください。
因みに、洗濯物は抗菌剤などが入った洗剤の使用は避け、できるだけ直射日光に良く当てて乾燥して下さい。
まとめ
以上、部屋がカビ臭いと感じる時の原因と部屋のカビ臭さを取り除く方法をご紹介しました。
赤ちゃんは“大人以上に汗をかきます”ので、シーツや布団が意外と湿気が多いものです。
汗や皮膚の剥がれたものは、カビの格好の餌となります。
カビ対策の最も重要なことは、殺菌力が強い洗剤を見つけることではなく、“カビを繁殖させない”地道な掃除と湿気対策に努めるのが一番です。