【年賀状の文章ビジネス編】上司や同僚、取引先への文章例一覧
- 2016/9/8
- ビジネス
今年も残すところ僅かになってきました。
毎年『年賀状』を書く日が迫って来ると、何となく“1年って、早いな!”と感じるものです。
年々、年賀状を書く人が減ってきているようで、人によって理由は色々でしょうが、社内での“儀礼廃止に係る自粛要請”や、スマホやネットの活用で“無駄な時間の削減”とか、写真を印刷すると“結構な出費が嵩む”とか、個人情報の取り扱いの関係で“住所が入手できない”などの事象があるかも知れません。
また、入社歴の浅い人は“上司や先輩にはどうする”と悩む人がいるかも知れません。
そこで本記事では、ビジネス用の年賀状の書き方を例文を交えてわかりやすくご紹介していきます。
上司や同僚、取引先に年賀状は書くべき?
或る“年賀状に関するアンケート”をご紹介いたします。
特に、職場の上司や同僚に“年賀状を出すか出さないか”に関する結果から、若者の本音と動向が垣間見えます。
Q1:上司に年賀状を出すか?
割合が多い順に、
① 直属の上司に出す(60%)。 ② 出さないが、来たら返す(20%)。 ③ 出さない、来ても返さない(13%)。 ④ 部所の上司にも出す(7%)。 |
未だに“直属或いは部署の上司に出す”が67%ですから、決して少なくは無いと思われます。
ただ、“自ら出さない”という人が15~20%と意外と多いようにも感じます。
Q2:上司の年賀状にコメントを書くか?
この設問は、83%が“自筆のコメントを書く”との回答です。
内容的には、近況とか来年の抱負が多いようです。
中には、“自筆のコメントを書く”ことに負担を感じている人もいるとか。
Q3:同僚に年賀状を出すか?
割合が多い順に、
① 仲の良い同僚にだけ出す(47%)。 ② 同僚全員に出す(27%)。 ③ 出さないが、来たら返す(13%)。 ③ 出さない、来ても返さない(13%)。 |
この結果からも、出す人が70%くらいで上司の場合と似たような傾向が窺われます。
Q4:同僚の年賀状にコメントを書くか
上司の場合とは随分事情が変わり、自筆のコメントを書く人が58%と20ポイント以上下がっています。
恐らく、上司であろうと同僚であろうと、“本音は面倒くさい”のでしょう。
要するに、書きたい人は書けばよいし、書きたくない人は書かなくても良い、ということでしょうか。
上司に書く年賀状の文章例
上司に出す年賀状では、できればお仕着せではない『一言』が効果的です。
口で言うほど簡単ではありませんが、新年に向けての“仕事に対する決意とか意気ごみ”が伝わる言葉は、きっと上司の“琴線に触れる”に違いありません。
(1)定型的な印刷文章の例
印刷をお願いする時のお決まりの文章は、“新年の喜び、旧年中のお礼、今年1年の健康と幸福の祈念、今年の指導と鞭撻のお願い”と続くのが一般的で無難な文章例です。
年賀状そのものが殆ど儀礼的なものですから、これが特に悪い訳ではありません。
(2)自筆のコメント
問題なのは“印刷した定型文のまま”で出す年賀状は、いささか問題があります。
受け取った上司が良い印象を持つことはありません。
敢えて言えば、迷惑に思うことすらあります。
一昔前には部下からの“年賀状の枚数を密かに喜ぶ”上司は確かにいましたが、最近ではそんな上司はごく少数派だと思って差し支えありません。
自分が“上司に年賀状を出す派”なら、必ず自筆のコメントを書くべきです。
しかも、できるだけ短文で“具体的な意思や意欲を伝える”のが良いと思います。
普段仕事で上司とやり取りしているEメールなどとは違い、年賀状は絶大な効果があります。
詰まり、通常、業務でのEメールのやり取りでは、上司は『CC』か『BCC』の扱いです。
しかし、年賀状は『To』の扱いになる訳ですから心理的には随分違います。
少なくとも“熱意を感じさせる”年賀状を貰った上司は、信頼感を増すことは間違いありません。
例えば、自筆コメントは以下のようなものです。
*今年こそ、“プロジェクトの成果”が出るように頑張ります。
*業務目標の達成に向け、“お力沿い”をお願い致します。
*新規事業の推進に向け、“新たな技術開発”を行いたいと思います。
*情報交換の場を利用し、“新規顧客の開拓”に努力して行きます。
*新たな配属先でも、“精一杯頑張りたい”と思います。
同僚に書く年賀状の文章例
同期や同僚などに書く年賀状は、印刷した文章だけというのは少し寂しい気がします。
一番気の置けない相手ですから、出さない選択肢もあるように思います。
また、上司とは違い利害関係が無い訳ですから、形式的な文言ではなくさり気なく“近況を伝える”、“感謝の気持ちを伝える”、“労(ねぎら)いの言葉を掛ける”、“食事や飲み会の誘い”など、親しみを込めると良いでしょう。
取引先に書く年賀状の文章例
取引先に出す年賀状は、恐らく会社が用意した印刷済の年賀状でしょうから、どちらかというと抜け落ちが無いことに最も注意を払うべきです。
なお、取引先は直接的な利害関係者ですから、自筆の添え書きには最大限の注意を払いましょう。
基本的には仕事上のお付き合いですから、個人的なことには一切触れないことが礼儀です。
例えば、自負付コメントは以下のようなものです。
*旧年中は格別のご愛顧を賜わり厚く御礼申し上げます。
*これもひとえに皆々様のご支援の賜物と感謝いたしております。
*ご期待に応えるべく今年も精進して参る所存です。
*旧年中は身に余るご愛顧を賜り謹んで御礼申し上げます。
*これからも皆様にご満足いただける商品をお届けいたします。
結び
以上、ビジネス用の年賀状の書き方をご紹介しました。
最近は、兎に角デジタル通信が主流ですから、手紙や葉書を書く機会など殆どありありません。
だからこそ、“手書きの年賀状”は面倒でもあり、また希少な価値があります。
どちらの面に重きをおくかは貴方の考え方次第です。