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風邪のお見舞い|差し入れに何を持っていくべき?NGな食べ物とは?
- 2016/9/9
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『風邪(かぜ)』とは、ウイルスに感染することによって、鼻腔(びくう)や咽頭(いんとう)などの『上気道』に炎症を起こす疾病のことです。
一般的な症状は、咳、咽頭通、鼻汁、鼻づまりなどの局部症状(カタル症状)や、発熱、倦怠感、頭痛などの全身症状を伴いますが、正式名称は『感冒(かんぼう)』とか『急性上気道炎』と呼ばれます。
風邪の症状の緩和は、対処療法が基本であり解熱剤、鎮痛剤、消炎剤などが用いられますが、早期回復には“暖かくし”、“安静にし、“ゆっくり休む”ことが一番です。
因みに、『風邪』の語源は、何処から来たのかは不明です。
中国医学においては、“風の邪気(じゃき)”によって引き起こされるもので、発熱や寒気(さむけ)などの症状を来たす病気と定義されています。
この時期になると周りに風邪を引く方も増えてきます。
「お見舞いに何を持っていくべきなのか?」とお悩みになっている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、風邪をひいた方のお見舞いに行く際、差し入れに喜ばれる食べ物と持っていくべきではないNGな食べ物をご紹介致します。
風邪を引いた時に食べると良いものは?
暑い夏の終わり頃には、『夏バテ』で体力を消耗しています。
夏バテが酷くなると胃腸障害のため食欲が落ち、身体の『抵抗力』や『免疫力』まで低下します。
また、秋口に差し掛かると、朝晩が急に冷え込むこともあり、風邪を引き易くなります。
因みに、夏風邪は、ウイルス性のものが殆どを占めるので、基本的には治療薬はありません。
従って、回復を早めるためには、主症状を緩和させる対処療法と安静にしているのが最も大切です。
そして、免疫力を高めるために『ビタミンC』と『ビタミンA』を積極的に摂取することが有効なのです。
(1)高熱や喉の痛みがある場合
熱感がある時や喉が痛い時は、柔らかいゼリーやプリンなど“喉越しの良い”ものが第一です。
また、生姜や大根の辛味成分が食欲を高め、喉の痛みを緩和させます。
場合によっては、すりおろして他の食材に混ぜたり、飲み物に入れたりすると良いでしょう。
その他、お粥やうどん或いは豆腐や卵などもお勧めです。
(2)腹痛など胃腸障害がある場合
下痢をしている時は、先ず『脱水症状』を防ぐため優先して“水分補給と塩分補給”に心掛けます。
枕元には、常温の『ミネラルウォーター』を置くと良いです。
なお『スポーツドリンク』も悪くはありませんが、『糖分』を多く含むので摂りすぎに注意しましょう。
胃腸障害が回復してきたら、消化が良くて柔らかい“お粥やうどん”、たんぱく質を多く含む“白身魚や豆腐”、整腸効果がある“すりおろしたリンゴ”などが良いでしょう。
風邪のお見舞い、差し入れには何を持って行くべき?
風邪を引いた人のお見舞いは、基本的には“近付かない(行かない)方が良い”のですが、大事な彼が“風邪で臥せっている”とそうは行きません。
そこで、風邪で寝込んだ彼をお見舞いする時、何が喜ばれるか考えてみます。
(1)メールで励まし
風邪ウイルスは、呼気感染するので近寄らないのが基本です。
その点メールなら心配いりません。
ただ、頭痛がある場合などは、長文メールは苦痛になるので、出来るだけ簡潔に励ますのが最良です。
(2)一人暮らしの場合
独身寮などに住んでいる場合は心配はいりませんが、一人暮らしでは冷蔵庫が空っぽになっているかも知れません。
そんな場合は、ビタミンが豊富で消化の良い食材を仕入れて、食事を作ってあげるのは喜ばれるかも知れません。
ただ、予め相手の了解を得ておくことはいうまでもありません。
(3)本やDVDなど
風邪の症状が少し緩和してくると、ただ寝ているのは苦痛になります。
そこで、彼の好みが判っていれば、本やDVDの差し入れは大変嬉しいものです。
当然ですが、内容的にはシリアスなものを避け、心がハッピーになる内容の方が良いと思います。
(4)スイーツ、フルーツ、ドリンク
皮をむかなくても手軽に食べられる、喉越しの良いフルーツは喜ばれる筈です。
熱がある場合は、常温の栄養ドリンクやミネラルドリンクなどが良いです。
また、喉が痛い時には、少量であればアイスやプリンなどもよいです。
(5)注意事項
特に風邪の急性期(罹り始め)は、頭痛や咽頭痛で人に遭いたくない場合もあります。
心配だからという“自分の気持ちを優先し過ぎる”と、思わぬ行き違いを生じる場合もあります。
飽くまで、風邪で寝ている“彼のことを中心に”行動することが大事です。
詰まり、“余り長いしないこと”と“して欲しいと頼まれたこと”をしてあげるのが一番のお見舞いになると考えるべきです。
お見舞いにNGな食べ物とは
差し入れに持っていくべきではない食べ物を3つご紹介します。
(1)冷たいもの
風邪を引いた時は、身体がウイルスと闘い発熱します。
そんな時は、身体を冷たくする食べ物や飲み物は、体温を下げるので良くありません。
また、内蔵の働きも弱っているので、冷たいものを摂ると下痢を助長する恐れがあります。
(2)刺激のあるもの
トウガラシやワサビのような刺激の強いものは、咽頭炎を悪化させます。
また、コーヒーや紅茶など利尿性のある飲み物は、脱水を助長するので避けた方が良いです。
(3)油っぽいもの
胃腸が弱っているので、フライやてんぷらなど消化し難い脂っぽいものは避けましょう。
基本的には、特に柔らかで消化に良い“梅干とお粥”がお勧めです。
≪結び≫
以上、風邪を引いた方のお見舞いに行く際の差し入れについてご紹介しました。
秋口に差し掛かると、時として朝晩が急に冷え込む場合があります。
夏バテで体力や抵抗力が低下しているこの時期は、夏風邪を拗(こじ)らせ易いものです。
出来るだけ質の良い食事と睡眠を確保し、一日も早く夏バテ解消に努めましょう。