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初めての大相撲観戦で覚えておくべき事|チケットの料金と観戦マナーをわかりやすく
- 2016/8/18
- 知っておきたいマナー
『相撲』が組織化され『興業』として開催されるようになったのは、江戸時代の初期といわれています。
所期の目的は、寺社を“新たに建立する場合”や“移築する場合”などの資金調達を目的として興業を行ったものであり、その当時は『勧進相撲』と呼ばれていました。
そんな相撲を生で一度見てみたいと思っている方も多い事と思います。
ただ、初めて観戦する際はどのようなことに注意すればいいのかもよくわからないはずです。
そこで本記事では初めて大相撲を観戦する際に覚えておくべきことをまとめてみました。
大相撲のルールと番付
(1)大相撲のルール
土俵で相撲を取る人のことを『力士(りきし)』といい、試合のことを『取組(とりくみ)』といいます。
勝敗の決め方は、1つ目は“土俵の外に足が出た場合”、2つ目は“足以外の身体の一部が土俵に触れた場合”、3つ目は“反則をした場合”が負けになります。
そして、この行為を『行司(ぎょうじ)』が判定し勝者を決めます。
土俵の大きさは直径が4.55mで高さが0.6mですが、土俵の上には天井から神社のような屋根が釣り下がっています。
因みに、本場所は1年間に6回(東京3回、大阪1回、名古屋1回、九州1回)あり、1場所15日制となっています。
力士は1日1回の取り組みで15日間を戦い、最も勝ち星の多い力士が『優勝』となります。
(2)番付(階級)
力士の階級を表わしたものを『番付』といい、本場所の勝ち星によって上がったり下がったりします。
基本的には、勝ち越せば番付が上がり、負け越せば番付が下がります。
この地位は、上から順に10段階と決まっていいて、地位によって人数が決まっています。
*横綱:最高位の地位(いない場合もある)。 *大関:必ず1名は置く。 *関脇:東西に夫々、必ず1名ずつ置く。 *小結:東西に夫々、必ず1名ずつ置く *前頭:東西に夫々、最大1~16枚目(32人)まで置く。但し、小結以上の人数によって変動する。 *十両:東西に夫々、1~13枚目(26人)まで置く。 *幕下:東西に夫々、1~60枚目(120人)まで置く。 *三段目:東西に夫々、1~100枚目(200人)まで置く。 *序二段:約350人いる。(この地位の力士数が最も多く、人数は決まっていない) *序の口:約100人いる。(人数は決まっていない) |
初心者の観戦マナー
出典:http://www.orsigioielli.com/
次に観戦する際是非気をつけて頂きたいことをまとめました。
(1)座布団投げ
よくテレビで見るのは、“横綱が格下の相手に負ける”と館内に『座布団』が飛び交います。
この行為は、基本的に“禁止されている”のですが、全くなくならないのが不思議です。
理由は判りませんが“悪しき伝統”になっていて、協会としても諦めムードなのでしょうか。
(2)飲食や持ち込み
原則としては、館内への“飲食物の持ち込みは禁止”になっています。
館内の飲食店や売店で買うことになりますが、何故か“自前のお弁当”らしきものを食べている人は結構いるようです。
但し、瓶や缶類の持ち込みは危険ですから、絶対にしない方が良いと思います。
因みに、一番高額な『溜席(たまりせき)』での飲食は厳禁です。
(3)大きな帽子など
後ろの席の観戦者に迷惑となる様な、大きな帽子などは出来るだけ止めましょう。
場合によっては、協会から注意を受けるかも知れません。
(4)服装
特に、長時間に亘って枡席のような座布団に座っての観戦は、出来るだけ楽な格好で出掛ける方が良いです。
但し、場所ごとに『和装Day』という特典が受けられる日がありますので、興味がある方は協会に問い合わせて見て下さい。
(5)カメラやスマホ
基本的には、館内での使用はOKです。
但し、近くの観戦者の迷惑にならないように使用して下さい。
運が良ければ、通路などで力士の写真が撮れるかも知れません。
チケット購入と料金
大相撲の観戦チケットは、基本的には3種類あります。
チケットは『相撲案内所』で購入できますが、相撲協会の『HP』でクレジット決済も可能です。
基本的には、『毎売りチケット』の購入となりますので、本場所開催の前月に申し込みして下さい。
(1)溜席(たまりせき)
大相撲の勝負審判は、土俵の東西に各1名、行事溜に2名、土俵の正面に1名(審判長)の合計5人います。
『溜席』というのは、“勝負審判のすぐ後ろで観戦できる席”のことをいい、料金が一番高く1人あたり14,800円と可なり高額となっています。
ただ、残念なことにこの席での飲食は禁じられていますので、ゆっくりと相撲観戦するには適さないかも知れません。
(2)枡席(ますせき)
枡席は、溜席の後ろに続く1階の座布団の席のことです。
名前の通り四角の枡形に仕切られた席で、4人用と6人用の2種類があります。
この枡席での飲食は自由ですし、力士のぶつかり合いの音や行事の声なども聞こえるので、始めての人には一番お勧めの席といえます。
枡席の1人当たりの料金は、枡A席(1~8列目)が11,700円、枡B席(9~12列目)が10,600円、枡C席(13~15列目)が9,500円と若干お安くなっています。
因みに、枡Bと枡C席は、『ファミリー』や『シルバー』を対象とした値引きプランがあります。
(3)椅子席(いすせき)
この席は2階席で1~13列分あります。
勿論、上から土俵を覗きこむ格好ですし、土俵から少し離れているので力士の熱戦を冷静に観ることができそうです。
椅子席もまた列によって料金に違いがあり、A席(1~6列目)が8,500円、B席(7~11列目)が5,100円、C席(12~13列目)が3,800円となっています。
A及びB席には『子供(4~15歳)』割引や『シニア(60歳以上)』割引などがあります。
また、最後尾の14列目には当日売りの『自由席』や、50セット限定の15日間『通し券』というチケットもあります。
終わりに
以上、初めて大相撲を観戦する際の注意点や観戦マナー等をご紹介しました。
私は、1度だけ3月場所(大阪府立体育館)を枡席で観戦した経験があります。
未だ『横綱朝青竜関』が全盛期の頃で、今でも心躍らせて見た記憶がしっかりと残っています。
人生に一度くらいは経験しても良いと思いました。