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入院した人に喜ばれるお見舞いの品物と避けるべきNG見舞い品
- 2017/1/18
- 知っておきたいマナー
昔から、“病(やまい)は気から”といわれますが、『病気』は精神的や心理的な情動の影響が大きいことは、誰もが認識しているとことと思います。
しかし、だからといって気持ちだけで病気が治る訳ではありません。
ただ、精神的な不安や心理的な強いストレスを受けると、それによって『自律神経』が変調し身体の色々な部位に、医学的検査に現れないような“病気的症状を起こす”ことが知られています。
『病気』とは、一般的な外傷以外で、“人の心や体に不調や不都合が生じた状態”のことをいい、似たような言葉に『症候群』、『疾病』、『疾患』などがあります。
病気というのは、心身の“不調或いは不健康な状態”のことを指しますが、疾病や疾患は“病気の原因”のことを意味しています。
ただ、病気を分類することはそう簡単なことではなく、現代のように医学や科学の進歩が速くなるに伴って、目まぐるしい変更が余儀なくされます。
入院お見舞いで気を付けるべきマナーとは?
“入院のお見舞い”は、誰もが経験していると思います。
家族や親せき或いは知人や友人などが病気や怪我で入院すると、早く退院できるように励ましてやりたいと考えるのは、ごく自然な気持ちのあらわれです。
ところが入院している人にとっては、単純に“お見舞いに来てくれて嬉しい”と感じるかといえば、それは少し違うようにも思います。
詰まり、入院して気が落ち込んでいる時は、折角お見舞いに来てもらっても、却(かえ)って“本人を不愉快な気持ち”にさせる場合もありますので、お見舞いする側は適切な状況判断が必要です。
(1)相手の気持ちを思いやる
“入院して可哀そう”とばかり自分の独り善がりに陥り、相手の状況や気持ちに対する思いやりを忘れ、ついつい直ぐにお見舞いに行ってしまうことがあります。
長期間の入院ならいざ知らず、短期的な入院ならそもそも“お見舞いが必要なのか?”など冷静に判断することが必要です。
また、“いつもお世話になっている”からとか、“義理を欠くから”などの理由は、見舞われる方はいい迷惑という場合が多いものです。
(2)病院のルールを守る
当然のことですが、お見舞いの大原則は“病院のルール”に従うことです。
偶(たま)にあるのは、用事を足した序(ついで)にとばかり、“面会時間を無視して”押しかける人がいます。
また、子供を預かるところがないからという理由で“小さな子を連れて”のお見舞いや、“仲良しグループやママ友だから”といって大勢でのお見舞いは、他の入院患者や病院の職員にも迷惑が掛かります。
入院お見舞いの品物、一般的には何を持って行く?
(1)お花
お花はお見舞いの定番ですが、最近は衛生上の理由で『生花』の持ち込みを禁止している病院が増えています。
お花をお見舞いにする時は、相手が好きな花を選ぶのは基本として、それ以外ではいろいろな色が混じったフラワーアレンジメント、直ぐ飾れるような小さなバスケット入りの花、生花ではないプリザードフラワーなどもお勧めです。
(2)現金や商品券
長期入院の場合には、何かと物入りになるので喜ばれるかも知れません。
ただし、職場の上司など目上の人に贈るのは、不快に思われる場合があるので注意が必要です。
因みに、金額の相場は概ね3,000円~5,000円くらいが目安です。
なお、現金では気が引ける場合は、病院の中で使えるプリペードカードや、コンビニで使える商品券などが喜んでもらえるかも知れません。
(3)果物
昔は入院のお見舞いといえば、バナナやリンゴなど籠盛りの果物が多いものでした。
しかし、皮を剥く手間や生ごみが出るなどの理由で、本人ではなく家族が頂くケースが多いものです。
最近は、果物のフレッシュジュースやゼリーなどの加工品が増えたので、本人も簡単に頂くことができます。
入院している人が喜ぶ、ちょっと気の利いたお見舞い品とは?
(1)フェイスタオル
入院中にお見舞いとしてフェイスタオルを貰うと、洗面や手洗いの後に毎回使うものなので、とても重宝します。
また、水場で使うものは“病を洗い流す”という意味で、励ましの意味にもなります。
(2)バスタオル
勿論、入浴後には必ず使うものですが、単にバスタオルとしてだけでなく、記事が柔らかく柄が素敵なタオルだと、肌寒い時や病室から出る時などにはブランケットの代わりや、床ずれの防止にシーツの上に敷いて使うこともできます。
(3)ソックス
紡(つむ)ぎ綿の厚手のソックスなどは、靴下の上に重ね履きしても、就寝時の冷え防止に履いて寝ても、しっかりと汗を吸収しくれるので助かります。
入院お見舞いで避けるべきもの3選
(1)花
基本的に、鉢植えのように“根の付いたお花”は、『根付く』を連想させるので忌み嫌われます。
また、花の色が持つイメージから“真っ赤な花”や“真っ白い花”、或いは椿のように花の“首から落ちる”花は禁物です。
(2)現金
お見舞のお金を入れる『のし袋』の水引(みずひき)が『蝶結び』のものは、“解(ほど)けても結び直せる”ので、再入院を思い起こさせていまい縁起が悪いとされています。
(3)食べ物
病気のお見舞いとしては、『生もの』や『揚げ物』は禁物です。
また、食べきれない量の果物も、貰う方が迷惑します。
因みに、最近は食物アレルギーが話題にもなっているので、細心の注意が必要です。
むすび
家族が急に入院すると、様々な困難に遭遇します。
例えば、子供がいる家庭で母親が入院した場合は、父親は悲惨な目に遭います。
世の中の父親は一部の例外を除き、殆ど家事などをやったことがありませんので、家の中のどこに何があるのかさえ判りません。
家族が病気にならないのが一番ですが、万が一、お母さんが入院したとしても、お父さんも普段から家事の手伝いをしておくと良いかも知れません。