【祇園祭の山鉾巡行】前祭と後祭のコースと時間|台風の時は中止?
- 2016/4/15
- お祭り、行事
日本の三大祭りのひとつと言われる京都の祇園祭。
お祭りでは珍しく約一か月開催されることもあり、見どころ満載です。
本記事では祇園祭最大の見どころとなる「山鉾巡業」についてご紹介したいと思います。
大賑わいの祇園祭で迷わないよう、巡業のコースや時間をしっかり把握しておきましょう。
また、祇園祭開催時期は台風がくる時期でもあります。
悪天候の場合のスケジュールなども調べてみましたので是非参考にして下さい。
祇園祭の山鉾巡行とは?
今日は前祭山鉾巡行が行われています。 昨日の宵山はたくさんの人出でにぎわっていました。 うだるような暑さの中、大勢の人で埋め尽くされた四条通りや鉾町周辺。駒形提灯のあかりが祇園祭ならではの風景です。 pic.twitter.com/v0cQsA5wHI
— おいでやす京都 (@cyketocoxuty) 2015年11月14日
祇園祭の山鉾巡業というのは、一般的な祭りで言うと、山車を引いて街中を練り歩く行列のことです。
日本の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコの無形文化遺産にも登録されているほど、由緒ある伝統行事なのです。
この巡業、一般的に「山鉾巡業」と言われていますが、実は「山の巡業」と「鉾の巡業」の2つを合わせて「山鉾巡業」と呼ばれています。
なので、「山」と「鉾」は別のものなのです。
どちらも山車の名前ですが、違いは屋根の上にあります。
「山」には真松と呼ばれる松の木が飾られていて、「鉾」には真木と呼ばれる20mほどの鉾(柄の長い槍のような武器)が飾られています。
山鉾巡業は、各町に伝わる山や鉾を引いて大行列を成して街を巡ります。
元は、大流行した疫病退散を願う儀式でしたが、現在では人々の目を楽しませる煌びやかな巡業です。
豪華な装飾品で飾られた山鉾は、「動く美術館」とも言われています。
山鉾巡行は2回ある!前祭と後祭のコースと時間
山鉾巡業は、前祭と後祭の2回の巡業があることをご存知でしょうか?
1966年以降合同化されていた前祭と後祭が、2014年からまた別々に行われるようになったのです。
前祭巡行は17日に、後祭巡行は24日に行われます。
コースと時間を確認し、どちらに行くか考えておきましょう。
要所要所で見どころがありますよ。
前祭巡業
出典:https://www.kyokanko.or.jp/gion/junkou.html
9:00 長刀鉾を先頭に23基の山鉾が四条烏丸を出発して前祭巡業のスタートです。 ここで「くじ改め」という、「くじ取り式」で決まった順番通りに並んでいるか確認する儀式が行われます。 9:20 四条通を進み、「注連縄切り」が行われます。 神域の結界を解き放つという儀式です。 9:40 河原町四条の交差点で最初の辻回しが行われます。 10:35 河原町御池で辻回しをし、御池通を進みます。 11:25 新町御池に到着して終了です。 |
後祭巡業
出典:https://www.kyokanko.or.jp/gion/junkou.html
後祭巡業では、前祭巡業と同じコースを、反対にめぐっていきます。
9:30 10基の山鉾が烏丸御池を出発します。 出発後、御池通で「くじ改め」が行われます。 10:05 河原町御池で辻回しをして方向転換です。 10:40 四条河原町で2度目の辻回しをし、四条通りを進みます。 11:22 四条烏丸に到着です。 |
初めて見物に行くのでしたら、山鉾の数や見どころの多い前祭の方をおすすめします。
屋台や露店も、前祭の方がずっと数多く出店されていて賑やかです。
逆にゆっくり見物したいという方は、後祭の方がいいかもしれませんね。
有料観覧席も設けられているので、事前に予約するのもいいでしょう。
周辺は見物客で大変な混雑です。
また、夏の京都の暑さは大変なものですから、熱中症対策はしっかりして行きましょう。
雨の山鉾巡行|台風の時は中止になるの?
2015年の京都。祇園祭に台風11号が接近。「小雨決行、大雨強行」が原則とされる山鉾巡行。悪天候による中止は未だありません。#祇園祭 7/17 《山鉾巡行・前祭》大雨の中、優雅にそして勇ましく巡行https://t.co/It5DlQx1xj
— はんなり京都観光ガイド (@ag3nkyoto) 2015年12月31日
祭りの予定があると、気になるのはお天気ですよね。
雨が降ると、せっかくの祭りが中止になったり、延期になったりする場合もあります。
でも祇園祭は、公式サイトにも大きく記載されている通り、「雨天決行」です。
この「雨天決行」は本当です。
さすが伝統のある祇園祭というべきか、ちょっとやそっとのことでは中止になどなりません。
祇園祭が開催される7月は夕立が多く、梅雨の名残があることもあり、天候が不安定なのですが、けっこうな大雨でも山鉾巡行は決行されます。
これまでの祇園祭の歴史の中で、雨などの天候による中止というのは1度もないそうです。
唯一、明治17年の雨の時に山鉾巡行が延期になったことがありますが、中止にはなりませんでした。
それ以外は、どんなに大雨でも、台風の時にさえ、中止にはなりません。
実際に2015年の山鉾巡行の日は、西日本を台風が直撃しましたが、山鉾巡業は決行されました。
京都の人たちの伝統を守る心意気が感じられますね。
でも、もし台風に見舞われたら、山鉾巡行は決行されても、見物するのには危険が伴います。
山鉾が倒れたり、装飾品が崩れ落ちてきたりするので、気を付けてください。
公共の交通機関が止まってしまうことも念頭に入れ、お天気と相談しながら見物に出かけてください。
まとめ
以上、祇園祭りの山鉾巡行についてご紹介してきました。
この時期は天候が悪くなる恐れがあります。
ただ、雨天決行なので中止になることは殆どありません。
雨が降っても見物に行く覚悟はできましたか?
是非、夏の京都を楽しんで思い出に残る日々を過ごしてください!