【2017博多どんたく】日程やアクセス情報|見どころや整理券入手方法をご紹介
- 2017/2/15
- お祭り、行事
毎年ゴールデンウィークには来場者が200万人を越える「博多どんたく港まつり」が開催されます。
有名な「どんたくパレード」や「総踊り」は勿論のこと、最近では有名人ゲストのライブを開催したり、「水着ファッションショー」なども注目を集めています。
そんな「博多どんたく港まつり2017」の情報を本記事ではいち早くお届けしていきたいと思います。
博多どんたく港まつりが開催される「博多」の歴史
『博多(はかた)』という地名を聞くと、九州以外の人は“福岡とは結び付かない”人も多く、或いは福岡市の近辺のことを“博多と言い換えている”と認識している人が少なくありません。
詰まり、博多という言葉が持つ曖昧性が意外と大きく、例示される“幾つかの類型”も可なり多様性があります。
最も説得力のある説明は、福岡市の行政区の一つに『博多区』があるということでしょうか。
1871年(明治4年)明治政府の『廃藩置県』によって、徳川幕府時代の福岡藩が『福岡県』となりました。
1872年(明治5年)には福岡県が32区に区分され、それまで“城下町であった福岡が第一区”となり、“町人町であった博多が第二区”となりました。
その後、区分けが32区から16区に統合再編され、“福岡が第一大区”、“博多が第二大区”となり、更に1876年(明治9年)には16区から9区に再々編成されたことで、“福岡と博多が統合され第一大区”となりました。
1889年(明治22年)『市政及び町村制』の公布に伴い、“市名の呼称”に関する大論争が巻き起こり、一時は“福岡と博多の分離論”まで発展しました。
最終的には、“1つの市として発足する”ように議論が収斂(しゅれん)し、『市名』を福岡市と呼称し『議場』を東中州に設置することと併せて、同年に開通予定であった九州鉄道の駅名を『博多駅』と命名することで合意されました。
因みに、1962年(昭和37年)に施行された『住居表示に関する法律』によって、福岡市でも順次住居表示が実施され、旧来からの“博多に因む町名”が多数失われました。
その結果、博多山笠の『流(ながれ)』を構成する町々に大きな混乱を招来しましたが、これを契機に“流れの再編成”が行われ現在に至っています。
博多どんたくって、どんなお祭り?歴史と概要
2016/5/3(火)から福岡へ「博多どんたく」を見に行ってきました♪博多どんたくは福岡市で毎年5/3と5/4に開催される博多を代表するお祭りの一つで、期間中は市内各所に30ヶ所以上もの本舞台と演舞台が設置され様々な催しが行われます。 pic.twitter.com/WZ72tOXXL4
— 中洲ソープ (@nakasusoap) 2017年1月8日
オランダ語で日曜日を『ゾンダーハ(ZONDAG)』といいますが、博多どんたくの『どんたく』は、このオランダ語が訛り転じたと考えられています。
1871年(明治4年)制定した『祝日法』を契機に、“祝日を意味する言葉”として政府が後押ししたといわれています。
詰まり、政府が定めた“国の祝日を祝う機運を高める”ため、これまで禁止していた『松囃子(まつばやし)』や『通りもん』を解禁し、これらのお祝い行事を『どんたく』と呼ぶようにしたというものです。
元々『博多どんたく』は、“博多松囃子(はかたまつばやし)を母体”として形成され、発展してきたといわれています。
博多松囃子の起源は、貝原益軒が著した『筑前国続風土記』という書物の中で古老の伝えとして、1179年(治承3年)に病没した『平重盛』に対する感謝の念を著すために始まったとされる説や、宮中行事の『元日節会(がんじつせちえ)』を博多の人々が発展させたという説や、室町時代の都で盛んだった松囃子の習慣が博多まで伝播したという説などがあります。
『松囃子』とは、新年の年頭において“福を祝って行う芸事”や“松の内に行うお囃子(はやし)”のことであり、室町時代から盛んになった慣習で『松拍子(まつびょうし)』や『松柏(しょうはく)』ともいわれる行事のことです。
終戦後の1946年(昭和21年)5月『博多復興祭』と銘打ち、空襲被害の瓦礫(がれき)の中で『子供山笠』と共に『松囃子どんたく』が復活し、翌年から福岡市、福岡商工会議所、商店街代表及び市民有志などによって『博多どんたく』として5月24日~25日に開催され、“花電車3台と16か所の仮設舞台”と現在の“博多どんたくの土台”が出来上がりました。
その後、時代の変化や社会情勢の変化もあり様々な変遷をたどりながら、1988年(昭和63年)から『どんたく広場』は幅員が広い『明治通り』に移り、同じく前夜祭も福岡国際センターに、中央本舞台も県庁跡地に変更されました。
また、現在では、舞台の名称も『お祭り本舞台』に変更され、福岡市役所のふれあい広場で開催されるようになっています。
2017博多どんたくの日程とアクセス方法は?
現在では『博多どんたく』の公式日程は、未だ発表されていません。
毎年の例に倣えば、以下のようになると思われます。
(1)前夜祭:5月2日(火) *場所:福岡国際センター(時間:16:30~20:30) (2)本祭:5月3日(水) *演武台でのイベント:市内34か所(時間:9:00~22:00) *式典:ベルサイドプレス、博多埠頭(時間:10:00~) *パレード:博多駅前、どんたくストリート(時間:10:00~11:30) :明治通り、どんたく広場(時間:13:00~19:00)(3)本祭:5月4日(木) *演武台でのイベント:市内34か所(時間:9:00~22:00) *パレード:博多駅前、どんたくストリート(時間:10:00~13:00) :明治通り、どんたく広場(時間:15:00~20:00) *マーチングパレード:明治通り、どんたく広場(時間:15:00~17:00) *マーチングフェスティバル:ふれあい広場、本舞台(時間:17:00~18:30) *フィナーレ総踊り:34か所演武台(時間:18:50~19:20)、最後に打ち上げ花火 アクセスマップ(メインの明治通り) |
博多どんたくの見どころと楽しみ方
『前夜祭』の観覧には、『整理券』が必要です。
整理券は、市内4箇所で6,000枚配布されますが、地元住民でなければ中々手に入れることは困難です。
因みに、前夜祭では“どんたく隊の演武”や“歌謡ショー”などが開催され、結構盛り上がります。
2日間に亘って繰り広げられる『本祭』の見ものは、何といっても200組ほどの団体が参加する『どんたくパレード』です。
どんたくパレード
地元の老若男女による各種団体や、県外及び外国人など様々な団体が参加し、博多松囃子を始め音楽隊、バトン、フラッグ、チアーリーディングと多種多様なコスチュームを着けたパレードが最大の見どころです。
なお、事前申し込みすると、誰でも自由な服装、演技、演出などの制限もなくパレードに参加できます。
期間中の観覧者は約200万人にも及びますので、大勢の観客の前でユニークな演武が披露できると、きっと気持ちが晴れ晴れとすること間違いなしです。
次に注目されているのが「総踊り」。
各ステージ会場を中心にあちこちで踊りが始まります。
特徴はお祭りに訪れている来場者も積極的に踊りに参加すること。
仮に踊りがわからなくても全然問題ないので、満喫するためにも是非参加してみると良いかもしれませんね。
むすび
博多どんたくの中核である『博多松囃子』は、国の重要無形民俗文化財に指定されていますが、“しゃもじを叩いて”市内を練り歩くユニークなものです。
昔、商家の女将さんが囃子の見事な音色を聞いて、食事の支度を投げ出し自らもお囃子に浮かれて参加した、というエピソードがあるそうです。