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「折りたたみ自転車」のデメリットとは?特徴と失敗しない3つの選び方
- 2017/1/24
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持ち運びに便利で、車の中のちょっとしたスペースにも収納出来る「折りたたみ自転車」。
アウトドアには是非持っていきたいアイテムのひとつですよね。
春になると需要が高まり、購入者もグッと増加します。
ただ、高価な品物なので、失敗しないよう十分検討してから購入するべきかどうか判断したいと思うはずです。
そこで本記事では、折りたたみ自転車のメリットやデメリット、失敗しない選び方などをご紹介していきます。
後半では独断で折りたたみ自転車おすすめランキングを作成したので是非参考にして下さい。
折りたたみ自転車が発明されたのはいつ?由来や歴史を考察
『自転車』の発明については様々な説がありますが、今から200年前の1817年(文化14年)にドイツで発明されという説が有力です。
その当時の自転車は、木製で前輪の向きを変えるハンドルが付いていましたが『ペダル』、『クランク』、『チェーン』など駆動用の装置がなく、両足で地面を蹴って推進するような乗り物でした。
その後、40年以上経った1861年(文久元年)フランスにおいて、初めて工業製品としての自転車が登場しました。
現在の子供用の『三輪車』と似たような構造で、“前輪にペダルが付いた”形態でのものでした。
なお、初めて自転車の特許が成立したのは、発明されてから約50年後の1866年(慶応2年)アメリカでした。
自転車は、人力を動力源としたものですから有害な排出ガスは発生することがなく、また維持や整備の費用も少ないこともあり、日本を含む欧米諸国などの先進国において“健康の維持増進”や“環境負荷の軽減”への期待値が高く、広範に利用されています。
特に、ヨーロッパの国々では自転車の利用が盛んですが、自転車にとっては『強風』、『寒冷』、『石畳み路』、『山岳路』など厳しい使用環境であるにも関わらず、国の政策として自転車の利用を促進している側面があります。
因みに、オランダ、デンマーク、スウェーデンなどの北欧諸国では、自転車専用レーンの設置などの交通政策が整備されていて、自転車購入時に国の補助金が支給されるケースがます。
また、スイスにおいては、アルプスの山岳地帯を逆手にとって“自転車観光ルートを整備”や、電車内への“自転車の持ち込みを認める”などの政策によって多くの観光客を集めています。
因みに、『折りたたみ自転車』が発明されたのは、今から140年近く遡った1880年代のイギリスとされています。
その後、フランスやアメリカでも開発が進められ、現在とほぼ同じ“ハンドル部が折りたためる”形態の自転車は、1899年(明治33年)アメリカで製作されました。
この技術が急速にヨーロッパ各国にも伝播(でんぱ)し、主に『軍用品』として第一次及び第二次大戦において活用されました。
第二次大戦後は、多くの企業が民生用として製作に参画し始め、車輪が“小径の折りたたみ式”の自転車が登場しました。
ただ、1950年代は自動車や自動二輪車(オートバイ)のブームに席巻(せっけん)され、自転車の人気そのものが下火になりました。
しかし、1960年代になってイギリスの『モールトン』が折りたたみ自転車を市場に投入したことから、1970年代になって急速に折りたたみ自転車のブームが拡大し、フランス、イタリア、ドイツ、スウェーデンなどのヨーロッパ諸国で盛んに作られるようになりました。
1981年(昭和56年)にはイギリスの『プロンプトン』が発売され、その翌年には日本の『ホンダ』からも発売されています。
折りたたみ自転車のメリットとデメリット
『折りたたみ自転車』のメリットは、自動車に乗せて“持ち運べる”ことと、保管する時に“場所を取らない”ことが挙げられます。
但し、分割式の自転車の場合は、部品の“収納が煩雑”なことや、分解するための“手間が掛かる”などが難点です。
しかし、折りたたんで収納袋に入れると電車やバスなどの公共交通機関では『手荷物』扱いとなり、無償で輸送できるところが大きなメリットです。
余り交通費を掛けないで観光したい場合には、極めて有利な移動手段となります。
一方、『折りたたみ自転車』とい特質性から、設計仕様は自転車としての機能に制限が生じ、自転車本来の“走行性能を低下”せざるを得ない側面があります。
詰まり、折りたたみ自転車のデメリットは、フレームを“折り曲げたり”、部品を“取り外したり”するため、強度を保つため必然的に重量が増えてしまいます。
また、構造的な理由で乗車姿勢が矯正され“乗り心地が劣る”こと、物入れ用の籠(かご)などの“付属品が付けられない”こと、更に“直進性や高速走行性が劣る”ことなどが挙げられます。
折りたたみ自転車の特徴と、失敗しない選び方
『折りたたみ自転車』を購入する目的は、人によって夫々違いはありますが、少なくとも“狭い場所に収納する”ことと、“手軽に持ち運ぶ”ことは共通事項だと思います。
最も大切なことは、“何に使うかを明確にする”ことです。
詰まり、一番頻度が多いと思われる使用目的のことです。
例えば、“自動車に積んで移動したい”、“手に提げて旅行に行きたい“、“通勤に使いたい”等々です。
その目的を明確にした上で、『タイヤサイズ』、『収納サイズ』、『総重量』、『携帯性』などが選定ポイントとなります。
最悪なのが“値段が一番安い”などの理由で選定すると、結局は満足感が得られないことに繋がります。
(1)タイヤサイズ
タイヤのサイズが大きいほど、乗り心地が良く走行性も良くなります。
ただ、そのメリットは、収納面からするとデメリットになります。
一般的に、タイヤのサイズは20~26inchの範囲となっていますが、小さいものでは14inchのものもあります。
(2)総重量
折りたたみ自転車を買うときには、“電車への持ち込み”や“車への積み込み”ばかりを意識しますが、エレベータのない4階建てのアパートに住んでいる人にとっては、持ち運びが大変な重労働になります。
フレーム構造が鉄製の場合は、比較的安価に手に入りますが、持ち運びの頻度によっては、値段が高くてもアルミ製フレームの方がお勧めです。
(3)メーカー
折りたたみ自転車は、基本的にはアウトドアレジャーで使うものですから、普通の自転車と比べて使用頻度が少なく長期間保有する場合が多いものです。
従って、少しくらい高くても頑丈なものが良いと思います。
価格が安いものは“雨に当たると錆び易い”とか、“転倒したらフレームが曲がった”などの苦情が結構多いのです。
そのように考えると、買う時は必ず“現物を見ることが必須条件”としても、事前にメーカーの評判を調べてみることが重要です。
折りたたみ自転車のおすすめランキング!
折りたたみ自転車のメーカーは、自転車メーカー、自動車メーカー、アウトドア用品メーカー、専門メーカーなど雑多です。
本体価格は大凡5万円~30万円くらいとなっています。
(1)ダホン(アメリカの専門メーカー) (2)ブロンプトン(イギリスの専門メーカー) (3)ルノー(フランスの自動車メーカー) |
むすび
折りたたみ自転車にはメリットやデメリットがありますが、目的を明確にしないままに購入すると必ず失敗しますので、販売店に出向いて観察することや販売員の話を聞いてから、落ち着いてメーカーや機種を選定することをお勧めします。