【エイプリルフールのルール】嘘をついて良いのは午前中だけ?爆笑面白ネタ3選
- 2017/1/23
- イベント
『エイプリルフール(April Fool’s day)』は、毎年4月1日は“嘘(うそ)をついても良い日”とされる風習ですが、英語圏では『April fool』とは“4月1日に騙された人”のことを意味します。
報道機関でも“嘘のニュースを流す”ことがありますが、最低限のマナーとして“ユーモアとして理解される範囲”や“法に抵触しない”或いは“ジョークであることが判るように”などが求められます。
元来、『Fool』という言葉は“ばか者”とか“愚か者”という意味で用いられますが、エイプリルフールを日本語は『四月馬鹿(しがつばか)』、中国は『万愚節(ばんぐせつ)』、フランスは『ポワソンダウリル(Poisson d’avril)』といいます。
なお、フランス語の訳は“四月の魚”のことですが、その意味は“4月は魚(鯖)がたくさん釣れるのに『うお座』ではない”という意味です。
エイプリルフールが始まった由来とは?
『エイプリルフール』の起源は、未だに“いつどこで始まった”のか様々な説がありますが、中でも有力とされているのが“フランスの4月の魚”の説です。
今から450年ほど前の1564年(永禄7年)フランスの『シャルル9世』が、それまでユリウス暦に基づいて3月25日を『新年』とし4月1日まで春の祭りを行っていた習慣を破棄し、グレゴリオ歴を採用して新たに1月1日を新年することを宣言しました。
その決定に反発した民衆が4月1日を“嘘の新年”と呼び、ばか騒ぎを繰り広げたことが『嘘』の起源だとされています。
なお、この“ばか騒ぎ”を知ったシャルル9世は、騒ぎ立てた民衆を次々に捕まえて処刑したところ、中には13歳の少女も含まれていたことから、なお一層君主への抗議と反発を招きました。
その悲しい出来事を忘れないようにとい思いを込めて、4月1日を“嘘の新年”として祝うようになったという逸話がエイプリルフールの由来とされています。
それ以外にも、以下のようなものがあります。
(1)イエスキリスト説
キリストが“ユダに銀貨30枚で裏切られた”という、逸話を忘れないように設けられた。
(2)仏教説
3月25日~3月31日までの1週間に亘って座禅を組んで修行に励むインドの仏教徒たちが、悟りの境地から現実の世界に戻ってしまうため、“そのことを揶揄(やゆ)した行事”を行ったことに由来する。
(3)古代ローマのお祭り説
古代ローマでは、年に1度だけ“主人と使用人が入れ替わる”というお祭りが行われていたことから、そのお祭りに由来する。
(4)ノアの箱舟説
ノアが洪水の収まった頃を見計らい陸地を探すために鳩を放したところ、陸地を発見できずに戻ってきた日が4月1日であったことから、“無駄をさせられる日”に由来する。
(5)オークアップルデー説
イングランドの“王政復古の記念日”に由来するというものです。
日本でエイプリルフールが始まったのはいつ?
日本に『エイプリルフール』が伝わったのは、大正時代というのが定説です。
嘘をついていいのは午前中だけ?国によってルールが異なるの?
世界中で4月1日になると新聞が“嘘の記事”を掲載したり、テレビで“ジョークのニュース”を流したり、といったことが広く行われています。
通常、このような嘘やジョークが許されるのは、何処の国でも『午前中』というのが常識です。
ただ、エイプリルフールには『ルール(規則)』がある訳ではありません。
飽くまでも以下のような『マナー(礼儀)』を順守するのが原則です。
(1)午前中ついた嘘は午後になったら嘘であることを公表する。 (2)午後になったら嘘はつかない。 (3)特定の相手を誹謗中傷してはいけない。 (4)嘘をつかれたことに反撃してはいけない。 |
企業も参戦!エイプリルフールの面しろネタ3選
近年はインターネットなどの普及により、WEBサイトでは『ジョークコンテスト』が公開されています。
また、ジョークの内容や仕掛けなどが“簡素なもの”から“技巧的なもの”まで多彩になり、大企業の公式サイトからの発信もあります。
特に、企業発信のジョークについては、それを見た閲覧者から詳細の問い合わせを受けるケースもあるようです。
因みに、2016年版の企業発ジョークには、以下のようなものがあります。
(1)3社合作の“飛行物体不時着”のツイート
公式ツイッターで『NISSAN(日産自動車)』と『NISSIN(日清食品)』が開発した飛行物体(USO)が『NISSEN(ニッセン)』の物流センターに不時着したとツイートし、併せて『動画』を掲載しました。
(2)アイサイト付きヘルメットの発売
スバルは、万が一のビジネスの衝突を避けるため、新技術のアイサイト(ver.ビジネス』つきヘルメットを、希望小売価格13,110円で本日発売したと発表しました。
(3)『カブ』豊作の写真公開
ホンダが、公式ツイッターで“今年もカブが大豊作のようです”と、『蕪畑(かぶばたけ)』に『カブ(バイク)』植えられている写真を添えてツイートしています。
むすび
最近、4月1日でもないのに、恰(あたか)も真実の如き『ニュース(?)』が発信されています。
中には“政治的な意図を含んだ”可なり悪質なデマがあります。
特に、SNSなどを利用した『ツイート(つびやき)』は、一つ間違えば惨劇を生みかねません。
これから増々“何が真実なのか”を見極める能力が試される時代がやってきそうです。