【2018流氷情報】接岸するのはいつ?絶景おすすめスポット?観光船情報まとめ
- 2016/11/24
- イベント
『流氷(Drift-ice)』とは、陸上に定着している海水や河川水の氷を含まない、正に“海面を漂流している氷”のことをいいます。
日本の『オホーツク海』に漂流してくる流氷は、ロシア極東の『アムール川』から流れ込む“塩分が少ない”海水が凍結したもので、凍結する段階で更に塩分が低くなった氷です。
因みに、オホーツク海沿岸から流氷が目視確認された最初の日を『流氷初日』といいますが、平年では1月中旬から下旬頃に掛けて現れます。
その後、約半月ほど掛けて接岸しますが、接岸した初日を『流氷接岸初日』と呼んでいます。
その年の気象条件によっては、南風に乗って太平洋側の釧路市付近まで到達することもあります。
春が近づいてくると、海域に占める流氷の面積が50%くらいになり、船舶の航行が可能になると『海明け』が宣言され、最後に沿岸から流氷の目視観察ができた日を『流氷終日』と呼んでいます。
『オホーツク海』は、日本では“北の最果て”との印象がありますが、『網走市』が位置する北緯44度には、フランス南部の地中海沿岸に位置する『モナコ』など温暖な保養地があります。
詰まり、流氷が出現するオホーツク海沿岸は、北半球では最も低緯度な特異的な地域なのです。
オホーツク海沿岸の冬の観光資源である『流氷観光』は、網走の『おーろら』や紋別『ガリンコ号Ⅱ』が一翼を担っています。
流氷観光は、例年1月半ばから3月末日までの営業ですが、流氷がない時には、湾内運行や流氷がある沖合まで足を延ばす運行を場合があります。
流氷の最新情報を知るには?(サイトの紹介)
流氷の接岸予測は、その年によって随分バラつきがあります。
詰まり、予想は“非常に難しい”というのが実態です。
また、長期的には近年の『地球温暖化』の影響もあり、中には“流氷を見ることが出来なくなる”日がやってくるのでは、と危ぶむ声も聞かれます。
それはさて置き、流氷観測の情報提供を行っている『WEBサイト』は、以下のようなものです。
(1)第一管区海上保安本部(海氷情報センター) 『http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/1center.html』 (2)気象庁札幌気象台(海氷予報) (3)オホーツク・ガリンコタワー(株) (4)道東観光開発(株) (5)(株)ノア |
流氷を見られる場所はどこ?おすすめスポット
流氷が見られる場所は、基本的には『宗谷岬』から『知床岬』に掛けた『オホーツク海』沿岸の地域です。
因みに、JR北海道の釧網本線『網走』-『斜里』間に季節限定の『流氷ノロッコ号』を運行しており、約37kmの区間を1時間掛けてゆっくりと流氷を眺めることが出来ます。
なお、斜里町などでは、民間会社が企画する流氷の上を“歩くツアー”やドライスーツで流氷の海に“浮かぶツアー”などがあります。
しかし、何といっても人気を博しているのは、『観光砕氷船』に乗って流氷の中をクルージングするツアーです。
(1)流氷ウォーク(知床ウトロ)
このツアーは、ドライスーツを身に纏(まと)い、ガイドと一緒に流氷の上を歩く『流氷ウォーク』と、流氷が漂う海の中に浸かって遊ぶ『流氷浮かび』などのアクティビティーツアーがあります。
この時期は、運が良ければ“大型の猛禽類(大ワシなど)”を見ることや、“流氷の天使クリオネ”に出会えるかも知れません。
詳細はこちら⇒http://www.shinra.or.jp/ryuhyo_walk.html
(2)流氷クルーズ(紋別、網走、羅臼)
このツアーは、観光砕氷船(砕氷専用クルーザー)で流氷を砕きながらクルージングするもので、野生の大ワシやアザラシなどに会いに行くものです。
クルーザーから降りることがないので、寒さ対策をしっかりすれば、体力に自信がない高齢者や小さい子供まで幅広く楽しむことが出来ます。
詳細はこちら⇒http://kamuiwakka.jp/ryuhyocruising/
沖合から流氷を見よう!流氷観光船に乗るには?
昔は態々寒い冬の北海道を訪れる観光客はいませんでしたが、今は雪を見たこともない東南アジアなどの地域からの観光客が増えています。その所為もあってか『観光砕氷船』の乗船チケットが中々手に入り難くなっているそうです。
(1)観光砕氷船ガリンコ号Ⅱ
『ガリンコ号Ⅱ』の乗船場所は、紋別市海洋公園の『オホーツクとっかりセンター』です。
ただ、全席予約制(TEL:0158-24-8000)ですので、当日直接センターに出向いて『乗船チケット』を手に入れることは可なり難しいようです。
従って、旅行社などが企画する『乗船ツアー』などで参加するのが確実です。
因みに、飛行機を利用する場合は、毎日『羽田空港』から『オホーツク紋別空港』へ直行便が1便運航されています。
又、少し離れますが飛行機で『女満別空港』まで飛び、陸路で紋別まで移動する方法もありますが、雪道なので車では約2時間要します。
なお、札幌からも『乗船プラン付き』のバスが運行されています。
(2)網走流氷観光砕氷船おーろら
『おーろら』の乗船場所は、網走市役所前の『道の駅(流氷街道)』です。
こちらは、HPからインターネット予約が可能です。飛行機の利用は、最寄りの『女満別空港』へは『羽田空港』、『関西空港』、『中部空港』、『新千歳空港』、『札幌丘珠空港』から直行便があります。なお、女満別空港から乗船場まではバスで約40分要します。
むすび
冬の北海道観光の目玉は、『札幌雪まつり』以外にも各地域が『町おこし』の一環で取り組む、“雪や氷をテーマ”とした様々イベントです。
北海道の自治体や各種団体のHPを覗いてみると、意外な発見があるかも知れません。
美味しい物を頂きながら、素敵な思い出作りが待っています。