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両面テープを身近にある物で綺麗に剥がす方法!【壁、車、ガラス編】
- 2016/12/29
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壁紙やテーブルにつけたシールを剥がすと、こびり着いた粘着物の跡が残りますよね?
簡単に取れそうでなかなか取れないシールの跡。
綺麗にするのに苦労した経験はありませんか?
実際に私も亀の子タワシで一生懸命こすり、落とすのにひと苦労した経験があります。
「もっと簡単に落とす方法はないのかなー」とあちこちネットで調べてみたので本記事でシェアしたいと思います。
壁紙、車のボディーやダッシュボード、ガラスなど、用途別にまとめてみましたので是非参考にして下さい。
接着剤と粘着剤の違いをわかりやすく!
ある物を何かに張り付ける時、“ひっつける働きをする”ものを『接着剤』といいますが、似たような言葉に『粘着剤』があります。
接着剤と粘着剤の一番の違いは、接着剤は“貼り付ける前は液体”ですが、張り付いた後は“乾燥して固体”になります。
一方の粘着剤は、液体と固体の両方の性質を持ち、“常に両方の性質を保持し続ける”ことです。
最近では、物を貼り付けたり、物を固定したり、或いは物の表面を保護したりするために、業務用としても家庭や学校などでも簡単に誰でも使える『粘着テープ』が良く使われます。
粘着テープを製造する業界団体では、粘着テープの分類を『紙』、『布』、『フィルム』及び『特殊』の4タイプとしていますが、機能的には『片面』に接着剤を塗布し、反対面に『剥離剤』を塗布するものが一般的です。
『両面テープ』の場合は、テープ基材の両面に粘着剤を塗布するか、又はテープ基材がないタイプの両方があり、テープの仕様としては幅が1mmから2mにも及びます。
ただ、日用品の場合は、通常幅が1~2cmと細めのタイプと、幅が5cm前後の広めのタイプの2種類が汎用タイプとなっていますが、幅広タイプのことを通称『ガムテープ』と呼ばれることがあります。
ガムテープの発明者はエジソン?
ガムテープの発明者ってエジソンって知ってた? pic.twitter.com/hmmi1AsGUn
— あろえ。⚡ (@888_aloe) 2016年12月8日
さて、ガムテープというのは、正確にいうと粘着テープではなく『接着テープ』であり、ガムテープという名称は“接着剤の種類を表している”ものです。
因みに、ガムテープはアメリカの発明王として有名な『トマス・エジソン』の発明によるもので、1923年(大正12年)に日本に輸入されています。
このガムテープは、表面がざらざらの『クラフト紙』で接着面に乾いた糊が付いています。
従って、使用時には“郵便切手のように一旦水で濡らす”必要があります。
なお、『ガムテープ』という名称は、商標登録されていなかったため、広く“糊の付いたテープの代名詞”として定着したものです。
壁紙にこびりついた両面テープの後を簡単に剥がす方法
壁紙に貼った両面テープを綺麗に剥がすのは、貼り付けた物の素材と接着面積によって“難易度(掛かる手間や時間)”や“仕上がり具合(綺麗さ)”が異なります。
最悪なのは、テープが全面的についている場合や壁紙と同質の紙の場合は、結論的には“綺麗に剥がすのは無理”と思われます。
詰まり、壁紙か若しくは貼り付けた物のどちらかを『犠牲』にするしかありません。
例えば、鏡を粘着テープで貼り付けた場合は、全体的にドライヤーで温め、よく切れるカッターナイフを隙間に入れると、意外と簡単に剥がすことが出来ます。
但し、壁紙側には粘着テープが残ったままで、これを綺麗に跡形なく剥がすことは困難です。
一見すると壁紙の表面はつるつるに見えますが、実は表面が可なり凸凹していて微細な孔(あな)が開いていて、そこに入り込んだ粘着剤は簡単に取り除くことはできません。
また、鏡の大きさにもよりますが、仮に鏡の全面に粘着テープを貼り付けた場合は、カッターナイフの刃が入って行かず、恐らく剥がすことは無理だと思われます。
残念ながら、この場合は壁紙を張替えするしか方法がありません。
車(ダッシュボード、ボディー)についた両面テープを剥がすには?
車のボディーにステッカーを貼り付けているのをよく見掛けますが、自分の気に入らないステーカーだと剥がしたくなるものです。
ところが、特にボディーのステッカーは強力な糊を使っているので、そう簡単に剥がすことが出来ません。
一般的には、糊に熱を掛けて剥がすのが基本ですが、車のステッカーは夏の灼熱に曝されても剥げ落ちることがないので、熱で剥がすことはできません。
従って、糊を溶かす有機溶剤が入った『剥離剤(リムーバー)』が必要になります。
カーショップなどに行くと、“ステッカー剥がし”の道具も売っていますので、リムーバーと一緒に買い求めて下さい。
使い方は、リムーバーをステッカーに吹きかけて半日くらい放置します。
リムーバーが万遍なく浸透したことを確認し、ゴム製のスクレイパーでこそぎ落とします。
この時、力任せに擦るとボディーに傷を付けるので細心の注意が必要です。
なお、『トレーサー』という電動工具を使うと時間短縮できますが、“熟練度が必要”なので未経験者には勧められません。
何れにしても、車のステッカー剥がしは根気のいる作業ですから、時間をかけ数回に分けて少しずつ剥がすのが無難です。
なお、リムーバーによっては、車の塗装が落ちる場合がありますので、ショップの専門家に良く確かめることが必要です。
実際に使う前には目立たない部位で、“塗装が落ちない”ことを確かめてみることも必要です。
因みに、ダッシュボード場合は、人造皮革のような素材だと完全に剥がすことは困難です。
素材がプラスチックの場合は、ボディーと同様な方法で長期間かけて少しずつ削り落としてください。
ガラスについた両面テープ後を身近なものを使って剥がす方法》
ガラスに貼った両面テープは、シールの上からリムーバーを吹きかけ、浸透したことを確認した後カッターナイフでこそぎ落すと簡単に剥がれます。
リムーバーがない場合は、ドライヤーで少し温め同様にカッターナイフでこそぎ落とします。
この場合、一気呵成(いっきかせい)にやるのではなく、少し時間をかけてゆっくり少しずつ剥がすのがコツです。
粘着剤のカスがし少し残っていても、濡らした布かスポンジで擦り落とすと簡単に剥がれ落ちます。
むすび
壁紙に両面テープなどで何かを貼り付けることは、基本的にはするべきではありません。
子供が喜ぶからといっても、剥がすことが出来ませんし、無理して剥がしたら壁紙が破れてしまいます。
どうしてもという場合は、少々お金が掛かりますが、壁に『ホワイトボード』を吊り下げ、それに貼り付けるようにしたら良いと思います。
家の壁材は『石膏ボード』ですから、壁紙の上から『ロックピン』でフックを固定するとホワイトボードを吊り下げることができます。