シュトーレンが日持ちする理由|長期保存のコツと美味しい食べ方
- 2016/9/6
- フード
今年も残りわずかになって来た今日この頃。
最近ではクリスマスにシュトーレンを食べる習慣が日本でも増えてきましたよね。
あなたも一度はシュトーレンを食べたことがあるはずです。
では、何故シュトーレンはクリスマス時期になるとよく食べられるのでしょう?
また、シュトーレンは日持ちすると言われていますが、その理由や実際にどれくらい保存期間があるのか。
そこで本記事では、最近日本で流行りつつあるシュトーレンのあれこれを調べてみました。
シュトーレンは何故クリスマスに食べるのか?
シュトーレンの生まれはドイツです。
ドイツではイエスキリストのお誕生の祝い、クリスマスを待ち望む気持ちをシュトーレンのお菓子に託したそうです。
ちなみに、クリスマス時期に郷土菓子として食べていたドイツザクセン洲ドレスデン地方からドイツ全体に広まったようです。
シュトーレンは、パン生地にドライフルーツやナッツやマジパンを混ぜて焼きあげ、バターを塗りその上に粉砂糖をかけます。
そして、クリスマスの4週間程前から少しずつ食べ、熟成していくシュトーレンの味わいを楽しみながらクリスマスを待つのが慣例。
その際、ロウソクを4本用意し、毎週の日曜日に1本のろうそくに明かりを灯し、クリスマスの日に4本のロウソクの炎が立つようにするそうです。
シュトーレンが日持ちする理由
クリスマスを待つ為に食べるとされるシュトーレンは、4週間かけて美味しく頂く事を目指していると先程お伝え致しました。
では、どのような工程で作ると日持ちするのでしょう?
その秘密は材料と最後の工程にあります。
シュトーレンの材料のサワー種は乳酸菌や酵母と共に微生物を培養させ、腐敗やカビから守る事で、重みのある食感を出しています。
更に長期保存出来る様、水分成分を少なくしているのです。
水分を全体の25%以下にし、しっとり感を無くす事で、長期保存出来る工夫が施されています。
混ぜるドライフルーツはラム酒に漬けられているのを70%以上、ナッツは10%以上使用する事が定める事で、シュトーレンの中はアルコールによって殺菌される訳です。
そして、一番のポイントはバター塗りです。
30%以上のバターを塗る事で空気から守り、最後の仕上げは粉砂糖をかけて出来上がりとなります。
すべてが、日持ちをするように材料から作り方まで考えられているのですね。
シュトレーンの作り方をわかりやすく説明した動画があったのでご紹介します。
シュトレーンを長期保存させるコツ
本来のシュトーレンは4週間かけて熟成していく味をかみしめながら楽しむ目的で作るお菓子と云う事も有りますが、切らない状態なら2ヶ月は保存が可能となります。
保存する際は冷蔵庫ではなく、10℃~15℃の冷暗所いわゆる湿気や暖房がない所が最適です。
冷凍庫保存する場合は、シュトーレンを1枚づつラップすると食べる時に電子レンジで温めると一層美味しく頂く事が出来ます。
シュトーレンを切る時に注意をするポイントとして、左右の切り口を合わせてラップをする事を忘れずに行う事が大事になります。
シュトレーンの美味しい食べ方
シュトーレンはそのままでも美味しく頂けますが、更に美味しくするには、生クリーム・チーズ・ジャム・蜂蜜など加えると一層シュトーレンの味をさらに引き立ててくれます。
飲み物は、コーヒーや紅茶を用意したいですね。
ちょっと大人の時間を持ちたい時には是非、ワインで楽しむのも粋な計らいだと思います。
シュトーレンにも種類がある?
・粉が1kgの中にドライフルーツが70%以上 ・ナッツが10%以上 ・脂肪、スパイスなどが含まれている ・マジパンが入っている |
というのがシュトーレンの基本となります。
クリスシュトレンはマジパンが混ざっている事がみえないほどにしっかり混ぜているのが特徴です。
日持ちを長く齎せる要因にもなります。
ヴァイナハツシュトレンはクルスシュトレンとは逆にマジパンが切れ口からはっきりと見えるのが特徴。
この他にもありますが、チョコを使う事は無いようですね。
まとめ
以上、シュトーレンが日持ちする理由は長期保存方法についてご紹介しました。
クリスマスにはクリスマスケーキーを食べる事が多いと思いますが、この機会にシュトーレンを食してみてはいかがでしょう?
シュトーレンを食する事によって、クリスマスが一段と待ち遠しく成るかもしれませんね。