活毛ガニの美味しい茹で方と保存方法!賞味期限はどれくらい?
- 2016/10/6
- フード
年末年始は毛蟹の消費量がピークを迎えます。
日本ではよく冬の鍋の具材として使ったり、お歳暮として使ったり、大晦日やお正月にカニを食べる習慣があることから12月から1月にかけて消費量がグーンと上がるのですね。
基本的に巷で流通している毛ガニは浜茹でしてから急速冷凍したり、ボイルした状態で出荷しているのでご家庭で調理しなくてもそのまま食べることが出来ます。
ただ、場合によっては生きた毛蟹ガニを頂いたり、購入する機会もあります。
その場合はご自宅で茹でてからでないと美味しく食することは出来ません。
では、毛ガニを美味しく茹でるにはどうすればいいのか?
また、茹でた毛ガニを保存するにはどうすればいいのか?
これらの点を本記事ではわかりやすく解説していきます。
毛蟹とは?特徴や生産地をわかりやすく
『毛ガニ』は、エビ目クリガニ科に分類されるカニの一種です。
毛ガニの甲羅は、大きいもので120mmに達しますが、概して『オス』の方が大型になります。
体色は淡赤褐色で見た目はズングリした格好が特徴的です。
甲羅は薄くて硬さもなく全体が短い剛毛に覆われていることから、和名では『毛ガニ』と呼称されています。
因みに、オスの脱皮周期は1年ですが、メスは産卵後しか脱皮できず周期は2~3年毎です。
毛ガニの漁期は、北海道全体でみるとほぼ通年に亘っていて、“春はオホーツク沿岸”、“夏は内浦湾(うちうらわん)=噴火湾”、“秋は根室沿岸”、“冬は十勝沿岸”が主な漁場になっています。
活毛ガニのうまみを引き立たせる美味しいゆで方
一般的には、家で『毛ガニ』茹でて食べることは殆どありません。
従って、美味しい茹で方など知る由もありません。
但し、北海道旅行のお土産に“活毛ガニ”を選びたいと考えている人は、どうしても“美味しい茹で方”を知っておかなければなりません。
そこで、活毛ガニの美味しい茹で方のポイントを調べてみました。
美味しく食べるための一番の肝は『塩加減』です。
毛ガニの場合は、塩分濃度を『3~4%』に調整します。
詰まり、水1リットルに対して塩35gくらいです。
なお、プロの話によると、塩分は濃い目より薄目の方が美味しいそうですから、塩分を控えている方は塩を少な目にしても良いと思います。
適当な大きさの鍋に水を入れ“沸騰し始めたら塩を投入”します。
そこでカニを取り出し、必ず“甲羅を下側にして”鍋に入れてください。
甲羅を上側にして茹でると、甲羅内の空気の浮力で浮き上がってくることや、“カニ味噌が流れ出る”ことがあります。
カニを茹で始めたら、大体15~20分を目安に茹でます。
茹で上がると磯のいい香りが立ちますので完了です。
熱々のまま食べる場合は火傷しないように甲羅を外し、包丁でザックリ切り分けて美味しさを堪能して下さい。
茹でた毛ガニを上手に保存する方法
茹でた『毛ガニ』を美味しく食べるための『保存方法』は、一体どうするのが良いでしょう。
折角の毛ガニが“保存中に不味くなったら”、それこそ毛ガニに申し訳ありません。
因みに、生の毛ガニをそのまま保存すると、鮮度が落ちて食べられなくなる恐れがありますので、くれぐれも注意してください。
(1)冷凍保存
茹でた毛ガニを保存する場合は、濡らした新聞紙で全体を包み、更にビニール袋に入れた状態で『冷凍保存』して下さい。
食べる時には、新聞紙に包んだままで自然解凍してください。
但し、“甲羅を上向きに解凍する”と旨みが汁と一緒に漏れ出してしまうので、必ず甲羅を下側にして解凍してください。
また、早く食べたいからといって電子レンジで『急速解凍』してしまうと、毛ガニの旨みが汁として逃げてしまい、不味くてとても食べられたものでありません。
(2)冷蔵保存
甲羅がついた状態で『冷蔵保存』すると、カニの身に含まれている水分が飛んでしまい、身がパサパサになり味も落ちてしまいます。
但し、冷蔵保存する場合は、カニの身を皮から取り出してほぐし、タッパーなどの密閉容器に入れ、お酒を少量振りかけた状態で冷蔵保存します。
因みに、冷蔵保存したカニの身は、『酢の物』、『かに玉』、『サラダ』、『チャーハン』など、料理の具材として使うことをお勧めします。
毛ガニの賞味期限は?ケース別(ゆでた後、冷蔵保存、冷凍保存)に解説!
最後に毛ガニの賞味期限をケース別にご紹介致します。
(1)茹でたあと
茹でた毛ガニを美味しく食べるのは、基本的には茹で上がった直後に“熱々の状態”で食べるのが原則です。
一気に食べきれないので後で食べようとした場合、何もしないでテーブルに放置しておくと、室温にもよりますが半日程度すると少し臭いが出てきます。
臭いが無く味も変わっていなければ問題ないと思いますが、少しでも気になるのなら必ず火を通して食べるのが賢明です。
(2)冷蔵保存
冷蔵保存する場合でも、水で濡らした新聞紙で毛ガニ全体を包み、ビニール袋に入れて保存します。
賞味期限は、概ね3~4日くらいを目途としてください。
食べる前には必ず臭いや味を確認し、少しでも異常を感じたら食べない方が賢明です。
少し変だなと思ったら、迷わず火を通して食べるようにして下さい。
(3)冷凍保存
冷凍保存した毛ガニは、約1か月は大丈夫と思われます。
但し、急速冷凍したものは比較的安心ですが、冷凍されるまでの時間によっては多少心配な面があります。
冷凍だからといって余り過信しないで、できるだけ早く食べる方が良いでしょう。
むすび
以上、毛ガニの美味しい茹で方と保存方法、具体的な賞味期限をご紹介しました。
毛ガニに限らず、生ものには基本的に賞味期限はありません。
自分の“鼻と舌のセンサ”を活用し判断するのが原則です。
自身の経験では、『活毛ガニ』を家に持ち帰り茹でて食べても、『浜茹で毛ガニ』をクール便で送ってもらっても、今一味はピンボケです。
やはり、美味しい毛ガニは、現地まで出向き食べるのが一番のようですね。