保険証を紛失した時の再発行手順を解説!警察に連絡しないと悪用される?
- 2016/9/16
- 防犯対策
物騒な世の中です。
ちょっと目を離したスキに、置いていたカバンが盗まれたり、「バックをひったくられた」などという被害も後を絶ちません。
もしも、何かの理由で財布を無くしてしまった場合は、速やかにやらなければ後々痛い目に合うことがいくつかあります。
その中の一つが健康保険証。
ただ、一般的には健康保険証を紛失した場合、どのような手続きを踏むべきなのかよく理解されていない方が多いはずです。
そこで本記事では、健康保険証を紛失した時の再発行手順についてわかりやすくまとめてみました。
もしもあなたが健康保険証を紛失したのなら、まずは深呼吸してこの先をゆっくりと読み進めて下さい。
パニックに陥る必要は全くないのでご安心下さい。
保険証を紛失したと気づいた時、直ぐにやるべきことは?
保険証を紛失すると身元確認などに“悪用される”場合や、病気の治療費などが“実費請求される”ケースなどが考えられます。
どちらも自分にとって大変な大きな問題となりますので、速やかに『紛失届』を行う必要があります。
ここでは保険証を紛失した際の紛失届の出し方をご紹介致します。
(1)警察暑(交番)への届け出
保険証を紛失した場合は、先ず『警察署』への届け出を行います。
この場合、最寄りの『交番』に行っても『紛失届』を受理してもらえますが、仮に紛失した場所に“心当たりがある”場合は、その場所に近い交番に届け出を行う方が良いかも知れません。
詰まり、警察暑(交番)の管轄によって、戻って来るまでの時間が遅くなることが考えられます。
因みに、通常、保険証を紛失する場合は、財布に入れた状態で紛失することが多いので、保険証だけでなく『現金』や『クレジットカード』などの紛失届も必要となります。
(2)市区町村などへの届け出
保険証の種類によって『紛失届』と『再発行』の窓口は異なります。
基本的には会社員や公務員などの場合は、職場の担当部署に届け出を行います。
国民健康保険の場合は、自分が住民登録をしている市区町村の担当窓口に出向いて届け出を行う必要があります。
但し、市区町村によってルールが異なる場合がありますので、窓口に出向く前に届け出と再発行に必要な書類などを電話で確認しておくと良いでしょう。
原則、本人が保険証の『再交付申請書』を提出することになりますから、何れにしても窓口に出向くことになります。
再発行するまでの流れを判り易く!必要な書類は?
国民健康保険の加入者が保険証を『紛失』した場合は、所定の手続きを行うことで『再交付』してもらえます。
なお、盗難された場合、汚れて字が読めなくなった場合、破ってしまった場合なども同様に再交付してもらえます。
(1)申請先
本人の住民登録をしている市区町村の“国民健康保険の担当窓口”に、原則、本人が出向いて届け出を行います。
なお、市区町村によって、窓口の部署名が異なることがあります。
(2)再交付の届け出に必要な書類など
保険証を『紛失(盗難)』した場合の再交付申請は、本人確認ができる書類として『運転免許証』又は『旅券(パスポート)』が必要です。
なお、再交付申請書に必要事項を記入し提出する際には、捺印が必要な場合がありますので、予め『認印』を持参すると良いでしょう。
なお、毀損(破損や汚損)した場合は、保険証の現物の提出を求められますので忘れず持参して下さい。
また、本人以外の『代理人』が届け出を行う場合は、『委任状』が必要ですから予め市区町村のHPから『委任状』のテンプレートをダウンロードし、必要事項を記入してから出向くと手間が省けます。
再発行までの期間は?料金は?
次に健康保険証を再発行するまでの期間と手数料等をご紹介致します。
(1)国民健康保険の場合
市区町村によっても異なりますが、『即日再交付』が原則となっています。
但し、時間が無い場合は、本人の申し出によって“世帯主の住所宛て”に郵送もしてくれます。
また、再交付の費用は無料となっていますが、『郵送』の場合は実費請求されます。
(2)組合健保などの場合
会社員や公務員などの場合は、『勤務先』の担当部署を通じて再交付申請を行います。
手続きは、窓口の担当者が全て代行してくれますので、本人がすること特にありません。
ただ、事務手続きは組織によって事情が異なるので手元に届くまでには、早くて数日、遅い場合は2週間くらい掛かることがあります。
なお、費用は基本的には無料ですが、場合によって『始末書』の提出が求められるかも知れません。
保険証を悪用された場合、どのような被害があるのか?
最後に保険証を紛失し、万が一悪用された場合どのような被害があるのかを考察してみます。
(1)身分証明書として使用された場合
『身分証』として悪用された場合は、信販会社で『クレジットカード』を作られたり、サラ金で『キャッシング』されたり、通信会社で『スマホ』を契約されたりなどの恐れがあります。
詰まり、本人確認の証明として悪用される“なりすましのケース”が考えられる訳です。
(2)治療に使用された場合
自分の掛かり付けの病院で『他人』が保険証を使った場合は、カルテなどで直ぐに判明しますので被害は無いかも知れません。
ただ、自分が掛かったことのない病院の場合は、病院の支払いで実害を被ることはないですが、“他人の病気が自分のカルテに記載される”ことになってしまいます。
万が一、事故や事件に遭遇した場合には、“身元確認で間違いが起こる”可能性がある訳です。
或る意味では、金銭以上に深刻な問題かも知れません。
結び
以上、保険証を紛失した時にやるべき事と再発行の手順についてご紹介しました。
保険証を紛失などで悪用されたとしても、身に覚えが無いことが証明できれば、請求が来ても支払い必要がありません。
もしそのような場面に遭遇したら、速やかに最寄りの『警察署』か『消費者センター』に相談し、落ち着いてしっかりと対応策を確認しましょう。
兎に角、紛失に気が付いたらそのまま放置せず、警察と市区町村に届け出を行いましょう。