冬みかんの保存方法|さらに美味しくする冷凍、解凍のコツとは?
- 2016/9/17
- フード
『みかん』は日本の代表的な果物であり、手で容易に皮を剥いて食べられるため好まれます。
みかんを漢字で書くと『密柑(みつかん)』と表記されます。
古くは『みっかん』と呼ばれていましたが、何時しか音節が短くなり『みかん』と呼ばれるようになりました。
なお、みかんのことを『温州(うんしゅう)』ともいいますが、これは中国浙江州の柑橘の産地で有名な『温州』という地名に由来するものですが、“みかんの品種”を指すものではありません。
因みに、温州みかんのことを『冬みかん』又は単に『みかん』といいます。
さて、ここでは日本人の大人から子供まで、多くの方に愛されている冬の代表的果物の「冬みかん」の保存方法と解凍時美味しく食べるコツをご紹介致します。
ダンボールでついつい買いすぎて腐らせてしまう恐れのある主婦の方のご参考になれば幸いです。
冬みかんの賞味期限はどれくらい?
みかんの保存方法は、基本的には『常温保存』で問題ありませんが、ただ、段ボール箱に入れたままにして置くと、カビが生えてきたり、乾燥してパサパサになったり、味や風味が落ちますので、なるべく直射日光をさけて風通しの良い場所で保存する方が良いです。
段ボール箱に入れて保存する場合は、底の部分に新聞紙などを丸めて空間を作りその上にみかんを乗せます。
みかんの上にも新聞紙などを被せ、段ボールの蓋をしないで保存します。
更に適当な間隔で上部と下部のみかんを入れ替え、みかんの『ヘタ』を下向きに置くと長持ちします。
賞味期限は概ね2~4週間が目安となります。
因みに、ネット入りのみかんは、ネットから取り出して出して保存する方が長持ちします。
冷蔵保存はNG?
基本的には、常温保存することが望ましいのですが、『カビ』対策としては冷蔵保存の方が良いと思います。
その場合、入れたままに放置しておくと、乾燥し過ぎて水分が少なくなり、酸味が強くなって本来の食感と甘みが消失してしまいます。
従って、冷蔵庫で保存する場合は、乾燥を防止するため1個ずつ新聞紙かキッチンペーパーで包み、更にビニール袋に入れて保存すると良いでしょう。
なお、保存する場所は、冷蔵室でも野菜室でもどちらでも良いです。
美味しく食べられるかの見極めるポイントは?
みかんには、『青カビ』、『緑カビ』、『灰色カビ』などのカビが生えます。
特に、灰色カビは、周囲のみかんにも波及し易く、他のみかんにもカビが伝染します。
乾燥しすぎたみかんは、みかん本来の味が飛んでしまい余り美味しくありません。
因みに、みかんの皮に含まれるオイル分は、湯船に入れると香りも良く身体の保温性を高める効果があるので、捨てないで利用すると良いと思います。
ただ、以下のような状態になったみかんは、食べるには適当ではありませんので、“見たり”、“触ったり”、“臭いを嗅いたり”して、処分することをお勧めします。
(1)カビが生えている (2)乾燥しすぎている (3)異臭がする (4)ぶよぶよして汁がでてくる |
冬みかんをさらに美味しくする保存方法
そもそも、みかんの『旬』は“冬から春先に掛けて”が相場です。
その常識を覆し、通年販売することを目指して1955年(昭和30年)に『冷凍みかん』が商品化されました。
初めて販売されたのは、JR東海道線『小田原駅』のキヨスクでした。
一説によると、小田原みかんは現地でも『酸っぱい』ことで知られており、そのまま食べるよりジュースなどの加工用とされていました。
そのみかんを冷凍させることで甘みを増し、夏場に食べてもらおうと企図した訳です。
当時は、東京方面から熱海温泉を訪れる温泉客に人気を博したそうです。
特に酸味が強くて食べきれずに残ったみかんは、冷凍みかんにすると長いこと美味しく食べられます。
冷凍保存の方法は、以下の通りです。
なお、冷凍後に一度水に潜らせるのは、乾燥防止のためです。
因みに、“皮をむいたまま一房ごと”に冷凍するのも、同じ手順で出来ます。
どちらが美味しいか、試してみて下さい。
(1)みかんを皮つきのまま金属トレイに少し間隔を開け並べて冷凍する (2)冷凍したみかんを取り出し水にくぐらせる (3)再び、金属トレイに並べて冷凍する (4)冷凍出来たら、フリーザーバッグに入れ空気を抜きしっかりと封をする (5)その後、フリーザーバッグを冷凍庫に入れる |
冷凍したみかんを美味しく食べる解凍の仕方と注意点
冷凍みかんを解凍する場合は、基本的には『自然解凍』して下さい。
ただ、『半解凍』くらいで食べるのも、シャーベットのような食感で楽しめますので、興味があれば食べ比べて下さい。
なお、お湯に潜らせると皮がむき易くなりますが、みかんが温まらないように注意して下さい。
因みに、冷凍保存した場合の賞味期限は、1~3か月くらいを目安にして下さい。
結び
以上、みかんの賞味期限とさらに美味しくする保存方法などをご紹介しました。
果物の少ない冬の時期には、『みかん』はビタミンAとCの貴重な補給源です。
特に、炬燵で食べつみかんの味は格別です。
なお、みかんの糖分は『果糖』ですから、吸収が早いのでエネルギー変換の効率が高いので、お腹が空いた時の間食には打ってつけです。
ただ、ダイエットを気にしている方は、食べ過ぎに注意が必要です。