2017年仙台青葉まつりの日程と開催場所!すずめ踊りはどこで見られるの?
- 2017/3/1
- お祭り、行事
宮城県仙台市で毎年開催される「青葉まつり」。
色鮮やかな半被を着て、扇子片手に舞い踊る「すずめ踊り」が有名ですよね。
テレビ等でご覧になったことがある方も多のではないでしょうか。
勿論、2017年度の情報を求めている方も多数いらっしゃるはず。
そこで本記事では、2017年度の「仙台青葉まつり」の情報をまとめてみました。
当日は大変混雑する恐れがありますのでスケジュールや交通情報をしっかり確認しておくことをおすすめ致します。
宮城県仙台市の歴史と特徴をわかりやすく
宮城県の南部地域は、南北朝時代から安土桃山時代までは『国分氏(こくぶんし)』が治めており、その当時は『千代(せんだい)』と呼ばれていました。
1601年(慶長5年)『伊達政宗』が青葉山に『仙臺城(せんだいじょう)』を築き、城下町の名前を『仙台』と改称し、それ以降都市としての機能が整備され発展していきました。
江戸時代には仙台藩の表石高は62万石となり、加賀藩(103万石)、『薩摩藩(77万石)』、尾張藩(62万石)に次ぐ石高を誇っていました。
『仙台市』は宮城県の県庁所在地であり、人口が108万人を超す東北地方では唯一の『政令指定都市』です。
宮城県の総人口の内、仙台市に居住する人口の割合(人口集積度)は、京都市の56.6%に次いで全国で2番目に多い46.6%を占めています。
仙台市では、1987年(昭和62年)の市営地下鉄『仙台高速鉄道南北線(総延長:14.8km)』の開業に続き、2015年(平成27年)に『同東西線(総延長:13.8km)』が開業しています。
仙台市周辺の地勢は、東側を『太平洋』、西側を『奥羽山脈』と接していることから、東京-青森間を往来するためには必ず仙台市を通過する必要があります。
また、市域は『広瀬川』や『青葉山』などの自然環境に恵まれており、都心部の多くの道路に街路樹が豊富なことから別名『杜の都(もりのみやこ)』ともいわれています。
なお、城下町の名残を留めた市街地の形状は、概ね“碁盤の目状”に区画されていますが、広瀬川の河岸段丘の影響や戦後の復興計画の影響を受けたため、やや変則的な碁盤の目となっています。
仙台・青葉まつりって、どんなお祭り?
祭りの起源は、江戸時代に行われていた仙台藩最大の『仙台祭』に遡ります。
仙台祭とは、1655年(明暦元年)に仙台藩が始めた“仙台東照宮を祀る祭礼”のことで、毎年9月17日に町内より“約70基もの山鉾”が城下町を練り歩く盛大なお祭りでした。
なお、明治新政府になった1874年(明治7年)からは、“伊達政宗公を祀る青葉神社の祭礼”に変わり、正宗の命日の5月24日に執り行われることになりました。
このことを契機に祭りの名称が仙台祭から『青葉祭』に変更され、昭和40年前半までは盛大に続いてきましたが、都市化が進み市街地の道路や交通事情などにより、祭りは十数年間も途絶えることになりました。
“伊達政宗公の没後350年”の節目の年を迎えた1985年(昭和60年)、そのことをきっかけに“市民のまつり”として『仙台・青葉祭』を復活させようという機運が高まり、長年途絶えていた祭りが再開されることになりました。
現在、この祭りが再開されてから2017年(平成29年)で33回目を数えるに至っていますが、今では仙台の初夏を彩る『杜の都』“仙台の3大祭り”の一つとして市民に定着しています。
仙台・青葉まつりの開催スケジュール
2017年(平成29年)の第33回『仙台・青葉城祭』の開催スケジュールは、以下の通りです。
(1)宵まつり:5月20日(土) *市民広場:子すずめ踊り大賞 *つなぎ横丁:飛び入り雀“祭雀連” *勾当台公園(伊達縁):すずめ踊り (2)本まつり:5月21日(日) *市民広場:伊達の風ステージ *パルコ前広場:すずめ踊り *中央通:すずめ流し踊り *東二番町小学校~定禅寺通:すずめ踊り大流し |
アクセスマップ(仙台青葉祭り協賛会)
要チェック!仙台・青葉まつりの見どころ
(1)宵まつり
『宵まつり』の見どころは、お囃子に合わせて飛び跳ねる『すずめ踊り』の演舞です。
この踊りは、伊達家の家紋の“竹の雀”から付いた名前で、仙台城を築城した石工たちの即興踊りを起源とするものです。
また、2012年(平成24年)震災の復興1年目となる第28回から、『復興祈願鉾』が宵まつりに登場することになりました。
(2)本まつり
『本まつり』に見どころは、勇壮な甲冑を身に纏った『武者行列』と『神輿渡御』です。
伊達政宗公を祀る『青葉神社』への神輿渡御には『稚児行列』や11基の絢爛豪華な『山鉾巡行』が行われ、それに続く“すずめ踊りの大流し”が壮大な時代絵巻を繰り広げます。
なお、勾当台公園では城下町の雰囲気を再現した『伊達縁』が行われる以外にも、市民広場において『伊達の風ステージ』などのイベントがあり、自分も参加しながら“見て、聞いて、踊って、食べて”色々楽しめるイベントが醍醐味です。
すずめ踊りや武者行列はどこで見られる?
(1)すずめ踊り
すずめ踊りの会場は、5月20日と21日の両日に亘り『市民広場』、『つなぎ横丁』、『勾当台公園』、『パルコ前』、『元鍛冶町公園』、『中央通』、『一番町通』、『定禅寺通』などで行われます。
ただ会場ごとの時間は多少異なりますが、午前10時から午後8時まで繰り広げられます。
なお、つなぎ横丁では初心者でも、その場で飛び入り参加が可能となっています。
(2)武者行列
武者行列などの巡行は、5月21日12時過ぎに『みずほ銀行仙台支店前』をスタートします。
行列の順番は、①伊達時代行列、②伊達戦国家臣団、③支倉遣欧使節団、④上田城甲冑隊、⑤青葉神社神輿渡御、⑥山鉾巡行(11基)となっています。
行列のスタート後は東二番町通りを市民会場に向かい、定禅寺通りに入ってから晩翠通りで折り返し、仙台市役所がゴールとなります。
むすび
青葉まつりのフィナーレを飾る『時代絵巻巡行』の先陣を切るのは、ご当地のヒーロー伊達政宗公を演じる伊達家の第18代当主です。
日本の戦国時代を戦い抜いた武将は数多(あまた)いますが、“天下人にもならなかった戦国武将”がこれほど崇め奉られ続けているのは、極めて異例なことだと思います。