しゃがめない子供が増えている原因は運動不足?改善する方法とは?
- 2015/7/27
- 健康
最近、しゃがむことができない子供が増えていることをご存知ですか?
しゃがめないという他にも、
・腕がまっすぐ上がらない
・片足立ちでふらつく
など、子供たちの体に異変が起きているのです。
骨や筋肉などの「運動器」に疾患のある恐れがあるとも言われています。
なぜ、このようなことが起きているのでしょうか?
今回はしゃがめない子供が増えている原因や改善方法についてまとめてみました。
なぜしゃがめない子供が増えているのか?
近年、子供の体質異変が増えています。
よく見受けられる症状は以下のような事例が挙げられます。
・しゃがめない(踵が浮いたり、後ろに倒れて尻餅をついてしまう) ・腕がまっすぐ上がらない ・片足立ちでふらつく ・手首が十分に反り返らない ・前屈ができない ・まっすぐ走れない ・スキップできない |
主な原因は、
日常生活で子どもたちの動きにバリエーションが減っている
ことが影響していると考えられています。
外遊び、運動遊びの機会が昔と比べ減っているのが現状です。
最近の子供の遊びと言えば、
スマホ遊び(アプリ、動画)やテレビゲームなどが多く、
慢性的な運動不足になっている子供が多くいます。
参考:幼児もスマホ中毒!おもちゃ代わりに遊ばせるスマホの悪影響とは?
また、部活動に参加している子供でも、
スポーツによって使う筋肉の部位に偏りがあり、
バランスよく体全体を動かせていないことが多いのです。
体の一部しか使わないと、多様性がなくなり、
体全体をうまく使えないという弊害が出てきます。
ロコモ症候群とは?子供の体力低下の原因
ロコモティブ症候群というのは、
運動器の衰えや障害によって、
要介護になるリスクが高まる状態のことです。
主に加齢が原因で、身体や関節を上手く動かせず、
足腰などに痛みを伴うこともあり、
動く時に支えを必要とする疾患です。
高齢者に多く見られる症状ですが、
最近は子供にも同じような症状が現れる「子供ロコモ」や
予備軍が増えていて問題になっています。
原因としては、前述したように、
・子供たちが慢性的な運動不足である ・スポーツなどで偏った筋肉の使い方をしている |
ことが挙げられます。
昔は鬼ごっこやかくれんぼ、木登りなどの外遊びの中で、
体全体をバランスよく動かしながら運動能力を身に付けることができました。
最近の子供は、時間・空間・仲間の「三間の減少」で、
外遊びの機会が減っているため、深刻な体力低下に陥っているのです。
・時間の減少
学校が終わった後は習い事や塾に通う子供が多く、自由に遊べる時間が減っています。
・空間の減少
路地裏や空き地などが減っているため、
昔のように思う存分遊ぶことができなくなりました。
住宅地の公園ではボール遊びを禁止するなど制約も多く、
気軽に体を動かせる空間が減っているのも事実です。
・仲間の減少
少子化の影響で兄弟や同級生などと一緒に遊ぶ仲間が減っています。
また、乳児の時期にきちんとハイハイをすることも重要です。
最近では住環境が狭すぎてハイハイするスペースがなかったり、
親が早く立たせようと焦ったりすることで、
ハイハイによってつけられる筋肉が十分に付かず、
身体を支えられない子供もいるということです。
自宅で出来るしゃがめるようになる改善方法
しゃがめる子供になれるよう、自宅でできる簡単な体操がありますのでご紹介致します。
下半身のストレッチ
出典:http://social-fitness.jp/
運動部がよく行う、壁押しというストレッチです。
ひざを伸ばして壁をしっかり押し、この姿勢を保ちながら、
お尻から太ももの裏側、ひざの裏側、ふくらはぎを順番に15~20秒伸ばします。
大事なのは、弾みをつけないことです。
ひざを曲げて行うと、
アキレス腱の上のふくらはぎの奥の筋肉と、
足の裏側の筋肉を伸ばすストレッチになります。
上半身から下半身全体のストレッチ
出典:http://social-fitness.jp/
ヨガなどでも行う猫のポーズです。
床に四つん這いの姿勢をとります。
脇の下、肩周り、背中、腰、お尻、太ももの裏側をずっと伸ばしていきます。
注意点は、頭を下げないこと、息を止めないこと、弾みをつけないことです。
この姿勢だけで、上半身から下半身全体の筋を伸ばすことができます。
ロコモ予備体操
ロコモ予防体操というのも考案されています。
こちらの動画を見ながら体操するのもいいですね。
また、運動神経を高めたり、基礎体力をつけたりするには運動系の習い事もおすすめです。
サッカーは、広いコートを思い切り走ることができます。
ボールや周囲の動きに合わせて敏捷に反応する能力や、
ボールをコントロールするための動きなど、さまざまな感覚をつかむ能力が身に付きます。
水泳もおすすめですね。
全身にバランスよく筋肉が付き、持久力や柔軟性も身に付きます。
水泳の動きは、跳ぶ・投げる・蹴るなど、
他のスポーツにも通じる能力を養うことができます。
まとめ
しゃがめない子供の原因と改善するための体操や運動方法をご紹介致しました。
子供たちだけでは、適度な運動ができていなのが現状です。
子供の健やかな成長と健康を守るために、
大人が気をつけて、適度な運動や多彩な動きをできるようサポートしてあげましょう。
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