室内ボルダリングに適した男性の服装とシューズの選び方!
- 2017/4/5
- 健康
岩登りの室内版として人気のボルダリング。
全身の筋肉を使う適度な運動として、年齢を問わず楽しまれているスポーツですね。
ダイエット目的でこれから始めようとしている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではボルダリングに適した男性の服装やシューズの選び方等をまとめてみました。
これからボルダリングを始めようとしている方は是非参考にして下さい。
ロッククライミングの歴史
英語の『クライミング(climbing)』は日本語では“山に登る”と訳されます。
詰まり、標高599mの“高尾山に登る”のも、標高3,776mの“富士山に登る”のも、標高約8,848mの“エベレストの登る”のも、同じクライミングになります。
しかし、実際的に考えると、登山に要する日程、装備、知識、経験、技量などは全く異なることは誰もが認めるところです。
クライミングの日本語訳は兎も角、山男たちの間でクライミングといえば『ロッククライミング(rock climbing)』のことをいいます。
クライミングが世の中で知られるようになったのは、18世紀の後半にアルプス最高峰『モンブラン』の登頂がきっかけとなっています。
今から250年以上も前の1760年(宝暦10年)スイスの自然科学者(貴族)が“モンブランの初登頂者に懸賞金を掛けた”ことを受け、1786年(天明6年)地元シャモニー在住の2人のフランス人が登頂に成功し、この出来事が近代登山の幕開けとなった訳です。
その後、19世紀半ばには急峻なアルプスの登山が“華やかなスポーツ”と位置付けられ、金と暇を持て余す多くのイギリス人紳士たちがアルプスに集まり始めました。
やがて彼たちは『アルピニスト』と呼ばれるようになり、瞬く間にアルプスの主峰39座のうち31座を制圧し、併せて急速に登山の技術や用具が進歩していきました。
そのような背景もあり、それまで“登ることが不可能”といわれていたスイスの単独峰『マッターホルン』でさえ、1865年(慶応元年)初登頂に成功し大評判となりました。
やがてアルプスには4,000m級の未踏峰が無くなり、更にアルプスの三大北壁(アイガー、グランドジョラス、ハッタ―ホルン)まで征服されたことで、必然的にヒマラヤ、コーカサス、アンデス、アラスカの山々の登頂に目標が向けられるようになって行きました。
ボルダリングってどんなスポーツ?
エベレストの初登頂は1953年(昭和28年)イギリス隊によって成し遂げられました。
それを契機に世界大陸の主峰が次々に征服されてしまい、1950年後半になるとロッククライミングそのものを“遊びとして楽しむ”クライマーたちが徐々に出始めました。
多くのクライマーたちは、シーズンになると『ヨセミテ国立公園(米国シアラネバダ山脈)』に集まり、“高さ1,000mを超える垂直な岩壁”に多数のルート開拓を競うようになり、何時しか従来のロッククライミングの手法とは異なる『フリークライミング』という概念が生まれました。
要するに、純粋に岩登りを楽しむため“岸壁に手を加えることなく、極力道具を使わない”新たなクライミングのスタイルの誕生です。
『ボルダ―(boulder)』は元々“大きな丸みを帯びた石”という意味で、『ボルダリング(bouldering)』は“大きさ5~6mくらいの巨石をよじ登る”という意味です。
即ち、ボルダリングは本格的なフリークライミングを行うための“トレーニング手法の一つ”として発展したもので、今では人気の競技スポーツとして定着しています。
その特徴を大雑把いうと、滑落などの身体確保は一切行わず、ひたすら“巨石を登りきる技術だけに特化した”もので、使う用具は『クライミングシューズ』と『チョーク』のみで、補助具としてクラッシュパッドとチョークバッグを携行するものです。
補助具のクラッシュパッドは、クライミング中に墜落した際に、踵(かかと)や腰などを保護するため地面に敷いておく『緩衝材』のことです。
ただ、“持ち運びを重視する”ことから衝撃性能がそれほど高いものではなく、人が着地する瞬間の“衝撃を少しだけ減衰する”効果を期待するものです。
その理由は、ボルダリング中に地面に落下する時は、“体勢を整えて飛び降りる”ことを前提としているからです。
もう一方のチョークは、クライミング中に手指に付ける白い粉のことです。
この粉の主成分は『炭酸マグネシウム』という物質ですが、野球やソフトボールの投手、或いは体操や重量挙げの選手などが使っているもと殆ど一緒のものです。
なお、炭酸マグネシウム自体は“寧ろ滑り易いもの”ですが、手指に塗布すると“汗を吸収して滑り防止の効果”を発揮します。
ボルダリングでおすすめの服装、スタイルはこれ!
最近は、ボルダリングを楽しむため街の至る所に『ボルダリングジム』などの室内施設が増えてきました。
これらの施設は幅広いニーズに合わせるため、初心者からベテランに対応できるように様々な工夫が施されています。
さて、ボルダリングを楽しむためには、どんな服装が必要なのか知っておく必要があります。
(1)ウエアー
ごく普通の『Tシャツ』で問題ありませんが、初心者の内はできるだけ長袖シャツを選ぶことをお勧めします。
Tシャツの色は自分好みで構いませんが、できるだけ『伸縮性』を持つ、且つ『通気性』の高い生地が良いと思います。
(2)パンツ
基本的にはウエアーと全く同じですが、余りタイトなものは避けた方が良いです。
(3)ソックス
これも特に制限はありませんが、できるだけ厚手の生地を避けることが賢明です。
ボルダリング用のシューズ選び、どのタイプを選ぶべき?
ボルダリングジムには“レンタル用のシューズ”がありますので、始めは利用するのが良いかも知れませ。
ただ、普段履く靴とは違い1~2サイズ小さめのシューズを履くことになりますので、自前の薄手のソックスを用意して行ってください。
因みに、ボルダリング用のシューズは、“第1関節が曲がった状態で履く”のが基本です。
これは、足の指で石を掴むために必要なことなので、慣れるまでは可なり違和感があります。
因みに、上級者になるほど指の曲がりがきつくなっていきますので、技術の上達と共にシューズを変えていくことになります。
そのような理由から、最初はレンタルシューズを利用することをお勧めします。
むすび
ボルダリングは、1人でも楽しめるスポーツです。
ジムに通う内に知り合いもできますので、大勢の仲間と一緒に楽しむのも良いものです。
ボルダリングには、“正解はこれしかない”というものではないので、自分の技量の向上と共に登るルートも変化するのが大きな楽しみに繋がります。